サプリメントの定義と正しい摂取方法

ほとんどの人が知っている『健康食品』や『サプリメント』は普段口にする食品と、何が違うのでしょうか。

一般的に健康食品・サプリメントというとお薬のように考えられる方が多いのではないでしょうか。
実は、日本でサプリメントは『医薬品』のような法令的な定義がなく、簡単に言えば、野菜とサプリメントは法律上同じ『食品』です。

 

サプリメントとは

栄養補助食品(えいようほじょしょくひん)とも呼ばれ、ビタミンやミネラル、アミノ酸など栄養摂取を補助することや、

ハーブなどの成分による薬効が目的である食品です。

略称はサプリ。ダイエタリー・サプリメント(dietary supplement)は、

アメリカ合衆国での食品の区分の一つです。ほかにも生薬、酵素、ダイエット食品など様々な種類のサプリメントがあります。

健康補助食品(けんこうほじょしょくひん)とも呼ばれます。

サプリメントの種類

サプリメントは各社メーカーから様々な種類が販売され、

役割や目的により大きく3種類に分類されます。

 

ベースサプリメント

ベースサプリメントは、体に必要なビタミンやミネラル、アミノ酸、食物繊維、DHAやEPAなどを補います。

ビタミンはビタミンB1やビタミンB2、ミネラルは鉄や亜鉛など単体で販売されるものや、

ビタミンを全て含んでいるマルチビタミンという形で販売されることもあります。

 

ヘルスサプリメント

ヘルスサプリメントは、健康維持や美容などのために利用するイソフラボン、ローヤルゼリー、プロポリス、セサミン、カテキンなどがあります。

 

オプショナルサプリメント

オプショナルサプリメントは、ウコン、マカ、ブルーベリー、グルコサミンなどは体調の回復のために利用されます。

 

サプリメントの利用目的

サプリメントの利用目的は健康の維持・増進や病気の予防、食事で不足している栄養素の補給や強化、

疲労回復、美容やダイエットなど性別や年齢により目的は様々です。

 

サプリメントを飲むときの注意点

サプリメントを摂取するときの注意点は3つあります。

  • 知識不足からの過剰摂取しない
  • 体内での栄養バランスを崩さない
  • 不必要なビタミンを過剰摂取しない

①知識不足からくる過剰摂取を防ぐ

サプリメントは医師の処方がなくても購入できるので、摂取よって事故が起こっても自己責任です。例えば同時に飲んで違う名前のサプリメントに同一の栄養素が含まれている場合は過剰摂取となってしまいます。

②体内での栄養バランスを崩さない

体内では正常な状態を維持するために、様々な栄養素がバランスを保ちながら働いています。
特にミネラルビタミンB群は1つの栄養素の吸収が多くなると、ほかとのバランスが悪くなります。そうすると割合が低くなった栄養素が欠乏状態になることがあります。

③不必要な栄養を過剰に摂取しない

ビタミンB群のような水溶性ビタミンは過剰摂取の場合は尿中に排泄されます。こういう場合は不必要と体で判断され排泄することができますが、排泄できない栄養素もあり、体内に蓄積されて過剰症を引き起こす場合があります。

終わりに

サプリメントの摂取は手軽でとても便利ですが、自分の必要な量を考えて摂取しなければ逆効果です。

正しい量を守りながら健康的な身体を手に入れましょう!

【健康増進】寒い時期に温かいお風呂に入浴するメリットとは?

年末に向けて寒さが急激に加速したように感じる今日ですが、寒さが原因ともなる「冷え」は万病のもとともなり得るため、ないがしろには出来ません。

冷え」に対する対策や改善策は様々ですが、その中の一つでもある「入浴」は比較的容易に症状を改善してくれる効率的な手段と言えるでしょう。

また、介護的な観点から見ても週に6~7日入浴する方と週に0~2回のみの入浴する方を比べた時に、前者の場合では要介護になる割合が3割低いという結果が出ています

今回は、そんな入浴にまつわるメリットと注意点について、詳しくご紹介したいと思います。

入浴で得られるメリットとは?

身体を温めて疲れをとるのが入浴の主な効果だろうと考えておられる方も多いと思いますが、入浴から得られるメリットはそんなものじゃありません。

温熱作用

こちらは誰もが容易に想像できる効果かもしれませんが、非常に大切なものです。入浴によって血管が広がり、血流が促進することで新陳代謝が活発になります。さらには筋肉や関節の緊張が緩み、敏感になっている神経をほぐすことでリラックス効果や快眠、疲労回復に繋がります。

静水圧作用

湯船に浸かるということは、それだけ身体に水圧(負荷)がかかることを意味します。しかし、ここでの負荷は身体的なダメージとは逆になります。身体にかかる水圧が浮腫みの原因でもある血液のうっ滞を解消し、さらには血流を促進することで新陳代謝を活発にしてくれるのです。

清浄作用

最近はシャワーだけで簡単に済ませてしまう方も多いですが、湯船にしっかりと浸かればその間に毛穴がが開き、皮膚の表面にある汚れや皮脂を流れ出させることが可能です。私の知り合いのエステティシャンの話では、アロマオイルを使った施術中に背中を手でマッサージしていると、あまり入浴されない方ほど垢がボロボロと出るという話を聞いたことがありますが、毛穴の中までキレイにするにはシャワーだけでは役不足ということがわかりますね(汗)

気を付けて!入浴する際の注意点

健康効果がたくさんある入浴ですが、以下のように注意点もいくつか存在します。

急激な血圧の変化に要注意!

寒い時期ほど熱いお風呂に浸かりたくなりますが、それが一番要注意です。例えば寒い脱衣所などで衣服を脱ぐ際、身体(筋肉や関節)は緊張して一気に固まります。これは交感神経が優位になっている状態であり、一種の興奮状態と言え、このタイミングで血圧も一気に上昇します。そんな状態で熱いお風呂に浸かると、冷めた身体が一気に温まり、再び交感神経が刺激されて血圧がさらに上昇してしまい、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが増してしまいます。

湯船のふたを外して事前に浴室を温めたり、心臓に一番遠い手足などからかけ湯をして身体に慣らすなど工夫がとても大事になるでしょう。

また、お風呂の温度に関しても42℃以下とあまり高い温度にならないように注意が必要です。

食後や飲酒の後のお風呂は避けよう!

食事をした直後や飲酒直後の入浴は、本来であれば食べたものを消化するために使われる筈の血液が体の表面に集中してしまい、消化管に悪影響を及ぼします。その際に眠気を促すなどして、最悪の場合重大な事故に繋がりかねませんので、一定の時間を空けるなど注意が必要です。

長風呂をする時は水分補給を!

入浴中に携帯をさわったり読書をするような半身浴が話題ではありますが、半身浴自体は決して悪いことではありません。高い入浴効果が認められているため、無理の無い範囲で実践してもらえれば良いのですが、その際には水分補給を意識して行いましょう。

半身浴は決して我慢大会でも、身体の中の水分をカラカラにするような減量末期のボクサーが行う減量方法でもありません。喉が渇く前にこまめに水分を補給し、リラックス出来る範囲でとどめておくことが重要でしょう。

おわりに

今回は「入浴」に関する健康効果、それに伴う注意点についてご紹介しました。

人によって好き嫌いはありますが、デメリットも少なくむしろ健康効果を高めてくれる非常に優れた健康法でもありますので、是非ともお試し頂きたいなと思います。

【手足の冷えに】あなたの冷え性の改善策をご紹介!

寒い時期に多くの方が悩まされる「冷え性」ですが、皆さんは何か対策などはされていますでしょうか?リンゴが万病に効く医者要らずの果物なら、冷え性は万病のもとにもなり得る医者泣かせです。いつも手足が冷えている、体が温まりにくいといった特徴がある冷え性ですが、日本では女性の約8割が冷え性という報告もあるほどです。以前の記事で冷え性の原因についてご紹介しましたので、今回はそんな冷え性の改善方法についてまとめました。

そもそも冷え性って?

主に西洋医学で考えられるもので、冒頭でもあるように「暖かい部屋にいても手足が冷たい」「布団の中でも手足が冷たくて眠れない」といったように、人が寒さを感じない温度なのにも関わらず、手足などが冷たくてつらく感じる症状を冷え性といいます。実際に体温が低い状態とは違い、また触ると冷たいということでもありません。

それとは逆に、「冷え症」という風に表記するパターンが存在するのをご存知でしょうか?こちらは、東洋医学的な考えとして治療が必要な場合に使われます。西洋医学ではそこまで問題視されない「冷え」ですが、東洋医学的な観点から「冷え」は解決すべき問題です。全身が冷える場合や手足だけが冷える場合など、症状が現れる部位は様々。となります。

冷え性の改善方法とは?

1日2日で簡単に改善するものではありませんが、日頃の生活面の中でいくつか見直し、それをコツコツ続けていくことで症状は改善します。全てを一気に実践しようとは思わず、どれか1つでも良いので出来そうなものからトライしてみましょう。

筋肉量を増やす

筋肉は人体の中でも最も熱生産が活発な部分です。基礎筋肉量を増やすことは冷え性を改善する上で最も効率的な改善策と言えるでしょう。

しかし、筋トレや運動をしたら簡単に筋肉が付くと思っている方も多いようですが、筋肉ほど増やすのが難しいものはありません。筋肉隆々のボディビルダーでも1年に1kg筋肉量が増えれば良いほうとされているので、地道にコツコツ取り組む必要があるでしょう。

おすすめは筋トレなどのトレーニングになりますが、運動習慣の無い方はまずは散歩などのウォーキングなどから始めてみても良いでしょう。

また、併せて食事にも注意が必要です。鍛えるだけでは筋肉は成長せず、運動の後には栄養が必要となります。様々な食材から豊富な栄養素をバランスよく摂取するのはもちろんですが、中でも「たんぱく質」と呼ばれるお肉やお魚、またはプロテインドリンクなど高たんぱくな食材をしっかり摂りましょう。

食事が大事!

続きになりますが、筋肉量を増やすための高たんぱくな食事を意識するだけでなく、まずは1日3食、キッチリ食べることを意識して見て下さい。1日1食や朝食を食べないという行為は、体温調整を司る自律神経を容易に乱すことになります。

また、1日3食食べるということは、食事の時間は人によって違えど、その人の生活リズムを生み出します。人によっては朝は食欲が出ないという方もおられるかもしれませんが、そういった方は温かい飲み物やスープを飲むことで内臓を温めてあげましょう。内臓が温まることで食欲も自然と湧いてくるでしょう。

さらに、「食事性誘発熱」というものがあります。これは食事をすることで体内で起こる熱生産のことであり、皆さんも食事をした際に「身体がポカポカしてきた」という経験があるはずです。その食事性誘発熱が最も高まるのが朝食となります。夕食を食べ過ぎたり飲み過ぎたが故に朝食が全く食べられないという方もおられるかと思いますが、そういう方は夕食の量を減らし、朝食時にお腹が空いたと思えるようなリズムを作れると良いですね。

おわりに

今回は前回の冷え性の原因に引き続き、その改善策についてご紹介しました。

どれも簡単に取り組めるように思えますが、生活習慣というのはそう簡単には変えることが出来ません。強い意志を持って取り組んで下さいね!

【手足の冷えに】あなたの冷え性の原因を解明!

寒い時期に多くの方が悩まされる「冷え性」ですが、皆さんは何か対策などはされていますでしょうか?リンゴが万病に効く医者要らずの果物なら、冷え性は万病のもとにもなり得る医者泣かせです。いつも手足が冷えている、体が温まりにくいといった特徴がある冷え性ですが、日本では女性の約8割が冷え性という報告もあるほどですが、今回は、そんな冷え性の原因についてまとめました。

そもそも冷え性って?

主に西洋医学で考えられるもので、冒頭でもあるように「暖かい部屋にいても手足が冷たい」「布団の中でも手足が冷たくて眠れない」といったように、人が寒さを感じない温度なのにも関わらず、手足などが冷たくてつらく感じる症状を冷え性といいます。実際に体温が低い状態とは違い、また触ると冷たいということでもありません。

それとは逆に、「冷え症」という風に表記するパターンが存在するのをご存知でしょうか?こちらは、東洋医学的な考えとして治療が必要な場合に使われます。西洋医学ではそこまで問題視されない「冷え」ですが、東洋医学的な観点から「冷え」は解決すべき問題です。全身が冷える場合や手足だけが冷える場合など、症状が現れる部位は様々。となります。

冷え性が起こる原因とは?

冷え性であるとうい自覚がある方は女性では約8割、男性でも約4割程度いると言われていますが、その原因は一体どこにあるのでしょうか?

筋肉量が少ない

女性に冷え性の方が多いという風にご紹介しましたが、筋肉量の多さは直接的に体温の維持に作用します。筋肉は人体の中でも最大の熱産生器官ですであり、、筋肉が伸縮することによりポンプのように血液を送り出す働きは、体のすみずみまで血液を循環させて体を温めます。

筋肉量が少ない分生産される熱の量は少なく、さらに身体の隅々まで血液が循環しにくいとくれば、男性よりも女性の方が冷え性の割合が多いのも頷けます。

生活習慣の乱れ

昼夜逆転の生活、1日1食、過度な肥満や運動不足など、現代人の体温は様々な要因によって低下しています。そもそも体温というのは早朝、つまり起床時が1日の中で最も低く、夜になるにつれて高くなるという特徴があります。

しかし、昼夜の逆転や食事の時間がバラバラになるなどして、規則正しい生活が送れない日が続くことによって自律神経のバランスを乱し、最終的には体温調節機能が乱れて冷え性を招きます。

ホルモンバランスの乱れ

女性には、男性にはない月経や出産、閉経といったライフステージでの変化があり、ホルモンのバランスが乱れやすい傾向にあります。ホルモンバランスが乱れることにより、体温調整をしている自律神経が影響を受けて、血液の循環が悪くなり冷え性になりやすいのです。

人によって症状は様々ですが、冷え性が原因で生理痛が酷くなったり、生理の時は特に冷え性が強くなるなどの症状が報告されています。

ストレスの影響

現代人に冷え性が多い1番の原因とも言われるのが「ストレス」です。社会で生きていく上でストレスを0にすることはまず不可能です。人間関係からくるストレスだけでなく季節毎の気温の変化も身体にとってはストレスです。

ストレスを感じると、誰もが自律神経のバランスを崩しやすくなります。自律神経は、リラックス状態で優位になる「副交感神経」と、緊張状態で優位となる「交感神経」の2つがバランスを保って、体の機能を調節しています。

しかし、過度にストレスを感じたり、長期的にストレスを与え続けることで交感神経優位の状態が長くなり、体は緊張状態が続きます。末梢血管も収縮を続けて血行不良を招き、冷えた状態を招きます。

おわりに

本日は多くの方の頭を悩ませる「冷え性」の原因についてご紹介しました。

人によって症状の強さは違いますが、辛さを軽減するに越したことはないでしょう。

次回は、今回はご紹介した冷え性を改善する方法についてご紹介したいと思います。

【年代別】健康管理に必要な栄養素と注意点とは?

私たちが健康を維持していく上で欠かすことの出来ない栄養素ですが、皆さんは普段、自分がどのような栄養素を摂取しているか意識したことはありますでしょうか?

また、何が足りていて、何が足りていないのかをきちんと把握できていますか?一時的な栄養素の不足や偏りは特に問題なくても、それが長期間続くなどして栄養素に偏りが生まれると、最終的には欠乏症や過剰症などの疾患となってしまいかねません。

さらに、年代別に必要になってくる栄養素や不足しやすい栄養素も出てくるなど、注意が必要なことも多くなります。

栄養の基本!五大栄養素とは?

⼈間の⾝体はさまざまな栄養素で作られていますが、その中でも普段から摂取する頻度の高い、主要な栄養素を5つご紹介します。

たんぱく質

たんぱく質は、爪や髪、筋肉、臓器の構成成分となるなど、身体を形成する大事な栄養素であり、ホルモンや酵素の成分ともなります。たんぱく質を構成するアミノ酸には「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」の2種類がありますが、前者は身体の中で合成が出来ないアミノ酸のため、食事から摂取する必要があります。お肉やお魚、卵や大豆などのたんぱく質を含む食品からの摂取や、プロテインなどの健康補助食品からの摂取もおすすめです。

脂質

たんぱく質に含まれる必須アミノ酸同様、脂質には体内で合成が出来ない「必須脂肪酸」という栄養素があります。私たちの身体の中で細胞の成分や、ホルモンを作る材料として働きます。

脂質を摂り過ぎると肥満や生活習慣病のリスクを高めるといった意見もありますが、青魚やオリーブオイルなどに含まれるような脂質は揚げ物や牛乳の脂などの脂質に比べて抗酸化作用も強く、積極的に摂取することで逆に生活習慣病を予防する助けとなるでしょう。

糖質

糖質とは炭水化物から食物繊維を差し引いた栄養素のことであり、私たちの主要なエネルギー源となっています。素早くエネルギーになるという特徴がある反面、摂り過ぎれば消費できない分のエネルギーは脂肪という形で身体に蓄積してしまいます。主にごはんやパン、麺類などに多く含まれる栄養素です。

ビタミン

ビタミンには大きく分けて2つの種類があり、水に溶けやすい性質を持つ「水溶性ビタミン」と油に溶けやすい性質を持つ「脂溶性ビタミン」があり、身体の各機能を調整する働きがあります。どちらのビタミンも食物からバランスよく摂取する必要があり、脂溶性ビタミンに関しては、摂り過ぎによる「過剰症」など気を付けなければならない点もあります。

50代・60代代頃から気になりだす「老化」を防ぐ意味でもこのビタミンは非常に大切であり、抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eやポリフェノールを意識することでより効果的に老化を予防することができます。

ミネラル

ビタミン同様、身体の各機能を正常に動作するような調整する働きがあります。主要ミネラルと微量ミネラルの2つに分けることが出来ますが、どちらも食事からバランスよく摂取する必要があります。ビタミン同様に過剰症や欠乏症が存在しており、例えば「」が長期間不足すると、貧血状態に陥り、めまいや息切れなどの症状が起こります。

さいごに

栄養素には、それぞれにきちんとした働きがあり、どれか一つのみを摂取するのではなく、さまざまな栄養素をまんべんなく摂取することが大切です。

年齢を重ねるにつれて食べられる量も少なくなるため、口にする栄養素は出来るだけ身体に良いものを選ぶようにしたいですね。

【体調管理】冬本番!風邪を予防する効果的な方法とは?

朝晩の冷え込みが本格的に厳しくなり、いよいよ冬本番という感じがしてきましたが、この時期は暖かい季節に比べてより一層体調管理が難しくなります。昨今の新型コロナウイルスの感染予防はもちろんですが、毎年「風邪」に悩まされえている人は少なくないでしょう。

その一方で、ここ数年風邪をひいていない人もいるようですが、風邪をひきやすい方とそうでない方、両者には一体どのような違いがあるのでしょうか?

今回はそんな風邪にまつわる豆知識をご紹介したいと思います。

風邪をひきにくい人はどんな人?

これは風邪に限った話ではありませんが、最近やウイルスに感染・罹患しにくい人は総合的に見て「免疫力が維持できている」という特徴があります。免疫力とは、細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入することを防いだり、体内にいる病原体を撃退したりしてくれる自己防御機能のことであり、仮に体内に細菌やウイルスなどの病原体が侵入したとしても、それらが体内で増殖できないように退治してくれるという訳です。

しかし、生まれつきの免疫力に関しては、特別免疫力が低下するような病気でない限りはさほど個人差というものはありません。

ですが、その人自身のライフスタイルや生活環境、運動の有無やストレスの度合いなど、免疫力を下げる要因はいくつか存在します。ストレスの影響を全く受けない生活を送ることはそう簡単な事ではありませんが、リラックスやリフレッシュと呼ばれるようなケアが重要になるでしょう。

風邪の症状は十人十色

皆さんの風邪は咳、喉、鼻、どこに症状が出やすいですか?扁桃腺が腫れる方もいれば、咳で喉を傷める方、鼻がじゅるじゅるする方と、症状は三者三葉です。

このように一口に風邪と言っても症状が様々な理由は、かぜの原因となるウイルスが少なくとも200種類以上あるからです。つまり、家族の中であなたともう一人が風邪になったとしても、同じウイルスの風邪にかかっているとは言えないということですね。

喉の痛みを少しでも和らげるには?

のどの粘膜に病原体が付着することで炎症が起こり、イガイガする、痛がゆいなどの症状が現れます。痛みを和らげるには、少しでも早く病原体の増殖を防ぎ、炎症を抑えることが必要です。

セルフケアとしては、うがい薬や抗菌作用のある塩水や緑茶でうがいをしてウイルスや細菌を殺菌することが重要です。

また、唾液の分泌を促してくれるトローチなどをなめることが有効です。唾液には、抗菌・抗ウイルス作用があるため、ウイルスの増殖を防いでくれます。唾液が出ることによって、のどの乾燥を防ぎ、病原体に感染しにくくなるといった予防効果も期待できます。

風邪をひいたらお風呂に入るのはNG?

湯船に浸かって身体を温めることは、免疫力を高める作用があるのでNG行為ではありません。むしろ、お風呂の蒸気の保湿効果でのどや鼻の粘膜を潤し、低温乾燥を好むウイルスや細菌の活動を抑える効果も期待できます。

しかし、38度以上の高熱や咳がひどい場合には注意が必要です。そもそもお風呂に浸かる行為は体力を消耗しますので、長風呂やあまりにも高温のお風呂に浸かることは控えましょう。

さいごに

今回はこれからの時期に注意が必要な「風邪」にまつわる豆知識をご紹介しました。

風邪をひかないためにも免疫力を維持することは大切ですが、それ以外にも今年は新型コロナウイルスの感染予防など、免疫力を維持することで様々なウイルス・細菌からあなた自身と周りの方々の健康を守ることにも役立つでしょう。

【カロリーを知る】ハンバーガーは身体に悪いの?栄養素を徹底解明!

日本のみならず、世界各国で親しまれ、長く食べられてきたハンバーガー、皆さんは普段どれくらいの頻度でお食べになられているのでしょうか?

私がパーソナルトレーナー時代、当時のお客様と話す中で、「ハンバーガーは高カロリー」「ファストフードは身体に悪いもの」という意識があるものの、ダイエット中に背徳感はあるが、美味しいからつい食べてしまうというような意見が多くありました。

しかし、果たしてそれらの認識は本当に正しいのでしょうか?日本だけでも複数のハンバーガーは専門店が存在していますが、ダイエット中はどこのお店でもハンバーガーを楽しむことは出来ないのか?

今回は、元パーソナルトレーナーの私がトレーナー目線でハンバーガーの栄養成分やカロリーを分析し、真実を皆様にお届けしようと思います。

ハンバーガーのカロリーと栄養成分

今回は、無数にあるハンバーガーの中でも定番中の定番、M社の最も標準的なハンバーガーを参考に考えていきます。それではいきましょう!

  • カロリー:256kcal
  • たんぱく質:12.8g
  • 脂質:9.4g
  • 炭水化物:30.3g

こちらがハンバーガーのカロリーと三大栄養素の数値になります。この数字を見て「あれ?」と思った方は相当勘の鋭い方ですが、トレーナー目線でこの数値を見た時の率直な感想は、「高たんぱくで全然カロリー低い!」です。詳しく見ていきましょう。

ハンバーガーのカロリーを比較!

先ずはカロリーについて、ハンバーガーの256kcalという数字を、他の食材や料理と比較してみましょう。

  • ご飯(茶碗に並盛り):269kcal
  • ラーメン:700kcal~1,000kcal
  • ポテトチップス:250kcal~400kcal

いかがでしょうか?毎日食べるようなご飯、高カロリーの代名詞でもあるラーメンやスナック菓子を例に挙げましたが、ハンバーガー単体と比較してみると、健康そうなご飯でもほぼ同じカロリー、ラーメンやポテトチップスに関してはハンバーガーはるかに上回るカロリー量となっています。

比較する食材や料理によっては一概にそうとは言えませんが、この結果を見る限りはハンバーガーは決して高カロリー過ぎるものではないように思えますよね。

意外と高たんぱく?なハンバーガー

先ほど紹介したハンバーガーの栄養素を見ると、たんぱく質の量は12.8gとありました。これは運動をする人やダイエットをする人が良く飲んでいるプロテインと比較するのが分かりやすいでしょう。国内で製造・販売されているプロテインの多くが、たんぱく質15g~20g前後のものが多くなっています。

つまり、ハンバーガーの12.8gのたんぱく質量はプロテインにこそ追いつかないものの、かなりの量であることが分かります。これだけ高たんぱくな理由はハンバーガーのパテ(お肉の部分)でして、動物性のたんぱくな質が豊富に含まれているのが要因です。

まとめ

以上のことから、ハンバーガーの単体で見た時のカロリーや栄養成分は非常に優秀であることが分かりました。たんぱく質以外の脂質や炭水化物についても、過度に多く含まれている訳ではなく、仮にダイエット中であったとしても許容の範囲内です。

しかし、ハンバーガーを食べる際に皆さんが一緒に食べるものは何ですか?サイドメニューにポテト、ドリンクにはコーラなど、その他にも高カロリーなものがセットで付いてくることは少なくありませんし、実際のところ友人とハンバーガーを食べに行って自分だけハンバーガー単品は寂しいですよね。

そんな時は、ハンバーガーにポテトではなくナゲットのような出来るだけたんぱく質の多い商品をプラスして、ドリンクも出来るだけカロリーの含まれていないものをチョイスされるといいですよ♪

納豆の効能/美容にも効果あり?納豆の驚くべきパワーとは!

古くから日本人に愛されてきた納豆。その健康効果は広く評価され、日本だけではなく、海外からも今では注目されています。

納豆には必須アミノ酸をバランスよく含み、他にもビタミン、ミネラル、食物繊維、カルシウムなど様々な栄養成分を含みます。

健康効果だけでなく、美容効果、手軽さ、すべてにおいて優秀な納豆の栄養について今回は紹介したいと思います。

 

栄養満点!納豆は日本が誇る健康食品

納豆とは、煮た大豆を納豆菌で発酵させた食品です。

古来より日本で食べられている納豆は、私たちの体に必要な栄養がバランスよく含まれた健康食と言われています。

具体的には、細胞の成長や再生を促すビタミンB群、新陳代謝や老化防止の効果が期待できるポリアミン、腸内環境を整える食物繊維、骨の健康に不可欠なカルシウムのほか、女性ホルモンのバランスを整えるイソフラボン、肌荒れの改善に役立つ納豆に含まれる大豆レシチンなど、女性に嬉しい栄養素も含まれます。

さらに、注目すべきは「ナットウキナーゼ」。名前からも分かるように、納豆から発見されたたんぱく質分解酵素で、納豆にしか含まれない特別な栄養素です。

あの独特のネバネバ(納豆の糸)に含まれているナットウキナーゼには、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓を予防する効果があるそう。普段の食事で病気が防げるなら、毎日でも食べたくなりますね。

 

納豆の主な効能とは?

健康はもちろん・ダイエットや美容にも期待ができる納豆。それぞれの効能についてみていきましょう。

 

・心筋梗塞や脳梗塞などの血管の病気を予防!

納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素には血栓を溶かす効果があると言われています。

継続して食べることにより、血栓を溶かす作用は向上します。それにより、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症の予防につながります。

・骨粗しょう症予防!
納豆に含まれるビタミンK2は、骨粗しょう症を予防します。

納豆ほどビタミンK2を含む食品はないといわれており、納豆の消費量が多い都道府県は、骨折率が低いという報告があります。
・免疫力アップ!

納豆菌は、自らも消化吸収の補助、免疫刺激などを行う善玉菌として働きながら、腸内にいる常在菌(善玉菌)を育て悪玉菌を死滅させることで腸内環境を善玉菌優勢の状態にしてくれます。

腸内環境が整うことで免疫力の向上につながります。

 

・アンチエイジング効果に期待!
納豆の「ポリアミン」という成分は、肌のハリをよくし、動脈硬化を防ぐなど、アンチエイジングに効果があり、美容に期待ができます。

まとめ

納豆は古くから食べられている日本の伝統的な健康食品です。納豆のさまざまな健康効果は科学的に解明が進んでいます。健康維持や将来の健康のために納豆を積極的に摂りましょう。

【健康食材】あなたは食べてる?ブロッコリーの持つ健康効果とは?

ブロッコリーの基本情報

ブロッコリーは、キャベツの仲間でもある緑黄色野菜です。原産国もキャベツと同じく地中海沿岸であり、一説ではキャベツの原種を何度も掛け合わせる内に偶然出来たものとも言われています。日本に初めてブロッコリーがやってきたのは明治時代ですが、当時はあまり普及せず、第二次大戦後になって栽培が本格化しました。つまり、ブロッコリーが国民の中で当たり前に食べられるようになったのは30年~40年程前と、比較的新しい野菜であることが分かります。

数える単位は一つ、二つではなく「株」で数えます。我々が日常よく食べているのはつぼみの部分(花蕾からい)であり、個々の部分が黄色く変色している場合は鮮度が落ちているので注意が必要です。

また、蕾だけでなく茎の部分も同様に食べることができ、栄養素に関しては蕾よりも茎の方に多く含まれています。蕾同様、茎の部分が茶色くなっていれば鮮度が落ちている証拠ですので、出来るだけ変色していないものを選ぶほうが良いでしょう。

ブロッコリーの栄養素と健康効果とは?

ダイエットや筋トレを行う人が好んで食べるイメージの強いブロッコリーですが、ブロッコリーがもたらす健康効果は運動を行っていない人にも十分にあります。むしろ、運動をしていないのであれば尚更食べておかないと、言えるかもしれません。

豊富なビタミンC

ビタミンCと聞くとついついレモンをイメージしてしまいがちですが、黄色くなくてもブロッコリーには沢山のビタミンCが含まれています。ブロッコリーを100g食べれば、それだけで1日に必要なビタミンCを補うことが出来てしまうのです。

しかし、ブロッコリーは調理の仕方で摂取できる栄養素の量にも幅があります。生のままで食べればおよそ140mg(これはレモン1個分から摂取できるビタミンCの約7倍の量です)も摂取が可能ですが、茹でてしまうとその量は半分の50mg程度まで落ちてしまいます。半分の量になっても、たった100gで1/2日分のビタミンCが補えるのも凄いことです!

ビタミンCには肌を正常に保つためのコラーゲンを生成するための材料になるだけでなく、風邪などを予防するための免疫力を維持するためにも役立ちます。

豊富なたんぱく質

ブロッコリーには、大豆に代表される「植物性たんぱく質」が豊富に含まれています。その量は100g換算でおよそ3,9g含まれており、野菜の中ではトップクラスの含有量と言えるでしょう。この高たんぱくな特徴が、ダイエットや筋トレを行う方々から人気の理由の一つかもしれません。

もちろん、日頃運動していない方でも、たんぱく質はとても大切な栄養素です。たんぱく質は筋肉だけでなく、肌や髪の毛、内臓など我々人間の身体の形成には欠かすことの出来ない栄養素です。

スルフォラファンとビタミンE

ブロッコリーに含まれるスルフォラファンには抗酸化作用と強い解毒作用があります。これらは身体の中の毒素を排出するだけでなく、ガンなどの特有の病気の予防にも役立ちます。

また、ビタミンEは通称「若返りのビタミン」と呼ばれるほど抗酸化作用が強く、活性酸素の影響から身体を守る役割を果たし、さらには細胞を若く保つ働きがあります。

さいごに

今回は、栄養満点の優秀な食材、「ブロッコリー」について詳しくご紹介しました。

ビタミンCの含有量はレモン7個分、たんぱく質の含有量に関しては野菜の中でもトップクラスのこの野菜ですが、意外とその事実を知らない方はまだまだ多いようです。

スーパーでも簡単に手に入る野菜ですし、シーズンはまさにこれからの旬な野菜です。是非とも食卓のサラダの一つに加えてみてはいかがでしょうか?

【健康食材】あなたは食べてる?ニンニクの驚くべき健康効果!

「大好きだけど仕事の前の日は食べられない…」と食べるのを躊躇してしまう食材ランキング第一位の「ニンニク」ですが、この食材、ただ美味しいだけではないんです。

滋養強壮、新陳代謝の促進、様々なイメージが持たれるニンニクですが、実はこの食材がもつ栄養素、健康効果はそれだけではありません。聞けば毎日でも食べたくなるような嬉しいメリットを、今回は詳しくご紹介したいと思います。

ニンニクの基本情報

ニンニク(Allium sativum)はヒガンバナ科ネギ属の多年草です。香り(におい)がとても強く、滋養強壮や新陳代謝の促進効果があると言われ、根部分だけでなく、茎もニンニクの芽と呼ばれて野菜として調理されています。

日本だけに限らず世界各国で親しまれる食材であり、料理の付け合わせやスパイスとして、比較的目にすることの多い食材です。

古代エジプト時代には、ピラミッド建設の際に労働者に与えられたり、古代ギリシャでもこれから戦場に赴く兵士が持参する食料の中の一つであったことから、ニンニクの持つ高い滋養強壮効果がわかります。

また、ヨーロッパの吸血鬼伝説では、ドラキュラが嫌う食材にニンニクが挙げられており、魔除けとしても使われていたことがわかります。

ニンニクの栄養素と健康効果とは?

滋養強壮に効果がありそうなのは何となくお分かり頂けたかもしれませんが、ニンニクの持つ健康効果はそれだけではありません。また、一体ニンニクの何が滋養強壮にいいのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

アリシン(アリイン)

にんにく特有のにおいのもとは硫化アリルの一種「アリイン」という物質です。最初は水溶性であり、細胞内にてアリインの形で存在していますが、調理の過程で細胞が破壊されて酵素と反応することで「アリシン」に変換されます。このアリシンがビタミンB₁の吸収を促進することで、疲労回復や滋養強壮などの効果を発揮しています。

また、アリシンには殺菌作用もあります。体内に入ると、カビやピロリ菌のたんぱく質と結合することで殺菌してくれる効果が認められていますが、逆に摂り過ぎには注意が必要です。硫化アリルは過剰に摂取することで胃の粘膜を傷つけてしまう恐れがあるため、腹痛の原因になりかねません。体調が悪い時や胃が荒れ気味の時に滋養強壮効果を期待してニンニクを食べ過ぎてしまっては、返って逆効果になり得ませんので、ご注意ください。

ビタミンA

ニンニクと聞くと一見白い根の部分だけを想像しがちですが、先ほど少し紹介したようにその上にある花茎の部分、にんにくの芽にも大事な栄養素がしっかりと含まれています。その中でもビタミンAの含有量は多く、発育の促進や目の健康を保ったり、皮膚を正常に保つ働きがあります。

また、暗所での目の慣れに寄与していたり(視覚の暗順応)、鼻やのどの粘膜に働いて細菌から身体を守るなどの役割があります。

ビタミンC

こちらもニンニクとの芽の部分に多く含まれる栄養素であり、肌を正常に保つ役割があるコラーゲンの生成に欠かすことの出来ないビタミンです。

また、ビタミンCには風邪などの予防効果もあり、免疫力を維持する上で非常に大切な栄養素ですね。

おわりに

今回は、好きな人は多いけど口臭などの原因になることから敬遠されがちな「ニンニク」についてご紹介しました。確かに食べた翌日のケアは必要になってきますが、古くからずーっと愛されてきた食材なだけあって、その栄養素や健康効果についてはお墨付きをもらっているようなものです。

毎日とは言わずとも、定期的に食べることでいつまでも若く、元気で健康な身体を維持できると良いですね!