ブロッコリーの基本情報

ブロッコリーは、キャベツの仲間でもある緑黄色野菜です。原産国もキャベツと同じく地中海沿岸であり、一説ではキャベツの原種を何度も掛け合わせる内に偶然出来たものとも言われています。日本に初めてブロッコリーがやってきたのは明治時代ですが、当時はあまり普及せず、第二次大戦後になって栽培が本格化しました。つまり、ブロッコリーが国民の中で当たり前に食べられるようになったのは30年~40年程前と、比較的新しい野菜であることが分かります。

数える単位は一つ、二つではなく「株」で数えます。我々が日常よく食べているのはつぼみの部分(花蕾からい)であり、個々の部分が黄色く変色している場合は鮮度が落ちているので注意が必要です。

また、蕾だけでなく茎の部分も同様に食べることができ、栄養素に関しては蕾よりも茎の方に多く含まれています。蕾同様、茎の部分が茶色くなっていれば鮮度が落ちている証拠ですので、出来るだけ変色していないものを選ぶほうが良いでしょう。

ブロッコリーの栄養素と健康効果とは?

ダイエットや筋トレを行う人が好んで食べるイメージの強いブロッコリーですが、ブロッコリーがもたらす健康効果は運動を行っていない人にも十分にあります。むしろ、運動をしていないのであれば尚更食べておかないと、言えるかもしれません。

豊富なビタミンC

ビタミンCと聞くとついついレモンをイメージしてしまいがちですが、黄色くなくてもブロッコリーには沢山のビタミンCが含まれています。ブロッコリーを100g食べれば、それだけで1日に必要なビタミンCを補うことが出来てしまうのです。

しかし、ブロッコリーは調理の仕方で摂取できる栄養素の量にも幅があります。生のままで食べればおよそ140mg(これはレモン1個分から摂取できるビタミンCの約7倍の量です)も摂取が可能ですが、茹でてしまうとその量は半分の50mg程度まで落ちてしまいます。半分の量になっても、たった100gで1/2日分のビタミンCが補えるのも凄いことです!

ビタミンCには肌を正常に保つためのコラーゲンを生成するための材料になるだけでなく、風邪などを予防するための免疫力を維持するためにも役立ちます。

豊富なたんぱく質

ブロッコリーには、大豆に代表される「植物性たんぱく質」が豊富に含まれています。その量は100g換算でおよそ3,9g含まれており、野菜の中ではトップクラスの含有量と言えるでしょう。この高たんぱくな特徴が、ダイエットや筋トレを行う方々から人気の理由の一つかもしれません。

もちろん、日頃運動していない方でも、たんぱく質はとても大切な栄養素です。たんぱく質は筋肉だけでなく、肌や髪の毛、内臓など我々人間の身体の形成には欠かすことの出来ない栄養素です。

スルフォラファンとビタミンE

ブロッコリーに含まれるスルフォラファンには抗酸化作用と強い解毒作用があります。これらは身体の中の毒素を排出するだけでなく、ガンなどの特有の病気の予防にも役立ちます。

また、ビタミンEは通称「若返りのビタミン」と呼ばれるほど抗酸化作用が強く、活性酸素の影響から身体を守る役割を果たし、さらには細胞を若く保つ働きがあります。

さいごに

今回は、栄養満点の優秀な食材、「ブロッコリー」について詳しくご紹介しました。

ビタミンCの含有量はレモン7個分、たんぱく質の含有量に関しては野菜の中でもトップクラスのこの野菜ですが、意外とその事実を知らない方はまだまだ多いようです。

スーパーでも簡単に手に入る野菜ですし、シーズンはまさにこれからの旬な野菜です。是非とも食卓のサラダの一つに加えてみてはいかがでしょうか?