寒い時期に多くの方が悩まされる「冷え性」ですが、皆さんは何か対策などはされていますでしょうか?リンゴが万病に効く医者要らずの果物なら、冷え性は万病のもとにもなり得る医者泣かせです。いつも手足が冷えている、体が温まりにくいといった特徴がある冷え性ですが、日本では女性の約8割が冷え性という報告もあるほどです。以前の記事で冷え性の原因についてご紹介しましたので、今回はそんな冷え性の改善方法についてまとめました。

そもそも冷え性って?

主に西洋医学で考えられるもので、冒頭でもあるように「暖かい部屋にいても手足が冷たい」「布団の中でも手足が冷たくて眠れない」といったように、人が寒さを感じない温度なのにも関わらず、手足などが冷たくてつらく感じる症状を冷え性といいます。実際に体温が低い状態とは違い、また触ると冷たいということでもありません。

それとは逆に、「冷え症」という風に表記するパターンが存在するのをご存知でしょうか?こちらは、東洋医学的な考えとして治療が必要な場合に使われます。西洋医学ではそこまで問題視されない「冷え」ですが、東洋医学的な観点から「冷え」は解決すべき問題です。全身が冷える場合や手足だけが冷える場合など、症状が現れる部位は様々。となります。

冷え性の改善方法とは?

1日2日で簡単に改善するものではありませんが、日頃の生活面の中でいくつか見直し、それをコツコツ続けていくことで症状は改善します。全てを一気に実践しようとは思わず、どれか1つでも良いので出来そうなものからトライしてみましょう。

筋肉量を増やす

筋肉は人体の中でも最も熱生産が活発な部分です。基礎筋肉量を増やすことは冷え性を改善する上で最も効率的な改善策と言えるでしょう。

しかし、筋トレや運動をしたら簡単に筋肉が付くと思っている方も多いようですが、筋肉ほど増やすのが難しいものはありません。筋肉隆々のボディビルダーでも1年に1kg筋肉量が増えれば良いほうとされているので、地道にコツコツ取り組む必要があるでしょう。

おすすめは筋トレなどのトレーニングになりますが、運動習慣の無い方はまずは散歩などのウォーキングなどから始めてみても良いでしょう。

また、併せて食事にも注意が必要です。鍛えるだけでは筋肉は成長せず、運動の後には栄養が必要となります。様々な食材から豊富な栄養素をバランスよく摂取するのはもちろんですが、中でも「たんぱく質」と呼ばれるお肉やお魚、またはプロテインドリンクなど高たんぱくな食材をしっかり摂りましょう。

食事が大事!

続きになりますが、筋肉量を増やすための高たんぱくな食事を意識するだけでなく、まずは1日3食、キッチリ食べることを意識して見て下さい。1日1食や朝食を食べないという行為は、体温調整を司る自律神経を容易に乱すことになります。

また、1日3食食べるということは、食事の時間は人によって違えど、その人の生活リズムを生み出します。人によっては朝は食欲が出ないという方もおられるかもしれませんが、そういった方は温かい飲み物やスープを飲むことで内臓を温めてあげましょう。内臓が温まることで食欲も自然と湧いてくるでしょう。

さらに、「食事性誘発熱」というものがあります。これは食事をすることで体内で起こる熱生産のことであり、皆さんも食事をした際に「身体がポカポカしてきた」という経験があるはずです。その食事性誘発熱が最も高まるのが朝食となります。夕食を食べ過ぎたり飲み過ぎたが故に朝食が全く食べられないという方もおられるかと思いますが、そういう方は夕食の量を減らし、朝食時にお腹が空いたと思えるようなリズムを作れると良いですね。

おわりに

今回は前回の冷え性の原因に引き続き、その改善策についてご紹介しました。

どれも簡単に取り組めるように思えますが、生活習慣というのはそう簡単には変えることが出来ません。強い意志を持って取り組んで下さいね!