HMBとは?最近流行りの筋肉に良いと言われるサプリメントを解説

HMBと最近よく耳にしませんか。プロテインの何倍!、飲むだけで筋肉がつく、たくさんのメーカーがこのような広告を出しているサプリメントです。

HMBを飲むだけで本当に筋肉がつくの?そんな疑問について解説していきたいと思います。

HMBって?

HMBとはβヒドロキシβメチルメチルブチレートの略であり、必須アミノ酸ロイシンが代謝される時に、体内で自然に生産されます。

ロイシンは食物の一部に含まれています。

私たちは大豆、牛肉、魚などの食品から毎日摂取しています。人間の体内における1日当たりの生成量はごくわずかです。
筋肉を作るという広い意味において、プロテインと混同されることも多いHMBですが、

全くの別ものです。

HMBのメリットを生かすには

HMBのメリットを活かすにはHMBサプリメントを飲用することが必要です。

毎日3gのHMBを摂取することが全身の筋肉の健康を維持、改善するために、効果的な量と言われています。

しかし、食事から摂取したロイシンの5%のみしか体内でHMBに変換されないと言われています。

そうするとHMBの有効量を摂取するためには、60gのロイシンまたは約600gの質の良いタンパク質を摂取しなければなりません。

この量のタンパク質またはロイシンを直接摂取することは、絶対不可能ではないにしろ、ほぼ不可能です。

HMBの効果は?

HMBに関する臨床実験は世界で行われています。

そこで筋肉量や筋力に有意な改善が見られたとの結果が出ており、

その可能性が世界的に認められています。

「日本人の食事摂取基準(2015年度版)策定検討会報告書」

厚生労働省が発表している『日本人の食事摂取基準』(2015年版)では、

HMBを作り出すロイシンのサプリメント摂取と

レジスタンス運動を組み合わせたプログラムによって、

75歳以上の日本人女性の筋量、歩行速度、筋力が改善したと報告されています。

HMBの期待される効果

  • 筋肥大
  • 筋損傷の回復
  • 加齢による筋肉減少の予防
  • 脂肪量の減少

しかし、HMBを摂取しただけでは上記のような効果が得られるわけではありません。

条件としては運動も必要です。

HMBサプリメントを飲んでいたら筋肉がつくわけではありません。

あくまで成果を出すためのサポートをしてくれるということを忘れていけません。

まとめ

HMBは注目されている成分であり、様々な効果が期待ができると言われています。

しかし、HMBサプリメントだけに頼るのではなく、運動を行う規則正しい生活習慣と

一つ一つの栄養の違いを理解し、HMBサプリメントを上手に活用しましょう。

【60代の方に読んで欲しい】水分補給の重要性

年齢を重ねるほど「水分補給はこまめにお願いします」という風に言われますが、皆さんはその理由までご存知ですか?

人間は加齢と共に水分を蓄えておける筋肉量が減少することにより、体内の総水分量が若い頃に比べて少なくなってしまいます。それに比例するように体内の水分調整において最も重要な腎臓の働きが低下し、体内の老廃物を排出する便や尿の量が減ってしまいます。結果として、のどの渇きに対しても鈍感にになり、その状態に慣れてしまうと「そんなに飲まなくても大丈夫」といったように本人が錯覚してしまうのです。

しかし、これらの状態はいざ「のどが渇いた」と感じた時には既に手遅れなケースも少なくありません。梅雨が終わり厳しい暑さが続く7月~残暑の残る10月にかけて、冷房の効いた部屋で高齢者が熱中症や脱水症状でお亡くなりになるのはこれらが原因でしょう。

のどが渇いたと感じた時には既に脱水状態であり、放っておくと意識レベルが低下、次第に昏睡状態となってしまうのです。

では、上記のような脱水を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?

脱水症状にならないために

対策はいたってシンプルであり、

  • 定期的な水分補給
  • 出来るだけ吸収性の高い飲料水を選ぶ

上記の2点で予防は可能です。

〇定期的な水分補給

気を付けてはいても、ついつい後回しにしたり忘れてしまいがちな水分補給ですので、1日に飲む量と飲む時間帯を決めておくと良いでしょう。

例えば、「食事の時は必ず食前と食後の2回必ずコップ一杯分のお水またはお茶を飲む」であったり、「1日に最低でも1.5リットルは水分を摂る」でも良いでしょう。ノルマを作ることで半強制的に脱水状態から自身を遠ざけることが出来ます

〇どんな飲料水がいいのか

吸収率を考慮する上で知っておいて頂きたいのが「浸透圧」です。

体内に入った水分は腸で吸収された後に細胞膜を通って身体の隅々まで行き渡りますが、その水分が移動する際に細胞膜にかかる圧のことを浸透圧と言います。

下記のように、浸透圧を基準に飲料水を大きく3つの種類に分類することができますが、脱水を予防する上で最もおすすめしたいのが「ハイポトニック飲料」です。ハイポトニック飲料は、体液と同じ成分を含んでおり、体内での吸収が早いといった特徴があります。

  • ハイポトニック飲料
    浸透圧が人間の体液よりも低い
  • アイソトニック飲料
    浸透圧が人間の体液とほぼ同じ
  • ハイパートニック飲料
    浸透圧が人間の体液よりも高い

おすすめハイポトニック飲料

いわゆる「スポーツドリンク」が良いでしょう。

ここまでの文を読み返すと、なぜスポーツの現場では盛んにスポーツ飲料が飲まれるのかがお分かりになるのではないでしょうか。

とは言え、1日に摂る水分を全てスポーツ飲料水に代替してしまっては、糖質やカロリーを余分に摂取してしまい兼ねませんので、ご注意下さいね。

さいごに

ここまで水分の重要性についてご紹介しましたが、さいごに「これだけはお気を付け下さい」という内容を簡単にまとめました。

  • 下痢や嘔吐などの体調不良時には要注意
    これらの症状が見られる場合、通常時に比べて体内の水分量が著しく低下している状態です。軽い脱水だけでも深刻ですが、重症化すれば意識が朦朧とするなど命の危険を伴いますので、下痢や嘔吐が見られる場合にはいつも以上に水分補給を心がけて下さい。
  • 持病をお持ちの方は要注意
    腎臓病や心臓病などが原因でお医者さんから水分量の制限を受けておられる方は、ご自身のお体に合った水分補給を行いましょう。

 

サプリメントパフォーマンスを向上? 「エルゴジェニックエイド」とは?

栄養補助食品であるサプリメント。栄養を補助するものだけでなくもう一つの顔があります。

パフォーマンスの向上につながると言われるアミノ酸の摂取方法を紹介したいと思います。

実はもう一つの顔があった。

サプリメントは日本語で表すと「栄養補助食品」。

たんぱく質やビタミンなど、食事のみでは

まかないきれない栄養素を単独で効率よく摂取するために「サプリメント」は存在します。

つまり、「栄養」を「補助」する「食品」ということになります。

日本で売られているサプリメントはすべて食品に分類されており、

イメージはまだまだ薬ぽいイメージを持たれている方は多いですが、

基本的に食品なので用法や用量は特定できません。

今日は野菜が不足しているからビタミンを飲もう、お肉があまり食べれていないからプロテインを飲もうといった具合です。

しかし、栄養を補給するだけでなく、もう一つの概念を持つサプリメントが存在します。

サプリメントを活用することによって、パフォーマンスを寄与させるというものです。

この概念「エルゴジェニックエイド」と呼び、日本語に訳すと「運動量を作りだす助けをするもの」という意味になります。

これに相当する分かりやすい素材として「BCAA」と「クレアチン」が挙げられます。

BCAAを飲むことの体感は

BCAAは必須アミノ酸に属する「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」という3種類のアミノ酸の総称です。

日本語では「分岐鎖アミノ酸」英語ではBranched Chain Amino Acids呼ばれ、英語名の頭文字をとってBCAAと呼ばれています。

特にBCAAは筋肉の主原料となるアミノ酸ということもあり、この3つのアミノ酸だけでいくつかの効果を発揮すると言われています。

1つ目

筋肉の超回復を促進

筋肉の主原料であることから当然、運動などで壊れた筋繊維の修復を早めてくれます。

筋肉の分解の抑制効果と合成促進の効果、両方の効果があるようです。

2つ目

エネルギーとして使われるということです。

通常は炭水化物と脂質がエネルギーの材料として使われるわけですが、

特殊なケースにおいてはBCAAがエネルギー源となることがあります。

その特殊なケースとは体がへとへとに疲れているときです。

グリコーゲンが枯渇して、脂肪燃焼も追いつかない、そんな特殊な状況では血中のBCAAがエネルギー源として大活躍をしてくれます。

3つ目

集中力の維持です。

集中力とは精神的なイメージが強い感じるかもしれませんが、

集中力と血液中のアミノ酸濃度、BCAAの濃度には大きく関係があると言われています。

簡単に説明すると

血液中のBCAA濃度が下がってくると相対的にトリプトファンというアミノ酸が増えた状態になり、

それが脳内でメラトニン→セロトニンというようにリラックス物質と変換されていきます。しかし、リラックス物質はとても大切なものですが、集中したいときには必要ではありません。

集中しなくはいけないときにあくびがでるといった症状がこのケースに該当すると思われます。

こんな時に血液中のBCAA濃度を高めておくことでリラックス物質を抑え、集中力を維持することに期待ができるのです。

クレアチンを飲むことの体感は

クレアチンとは肉や魚の赤身の部分含まれるアミノ酸の一種です。

このクレアチンは体を構成しているアミノ酸ではありません。

しかし体内において骨格筋を中心に様々なところで存在するアミノ酸で

瞬発力などパワーの産出に関係しています。

このクレアチンはサプリメントで摂取することにより、体内のクレアチン濃度は10%上昇すると言われています。

クレアチン濃度が10%上昇することにより、明らかに瞬発的なパワーが上昇します。

私も体感したその一人です。

例えば

ベンチプレス 100kgを5回挙上できる人がクレアチンを摂取することによって

6回~7回まで挙上回数が伸びるといったことがあります。

これは栄養補助食品という範囲を超えて、明らかにクレアチンによって瞬発力が増すという観点から

エルゴジェニックエイドに該当すると思います。

まとめ

栄養補助食品として飲まれていたサプリメントですが、

「エルゴジェニックエイド」速攻で体感ができるという概念を持つサプリメントも存在するので、

上手く活用していただいて、健康的な体を手に入れましょう。

【60代必見!】骨格筋量を増やしてサルコペニアを予防

サルコペニアとは?

サルコペニア」とは、ギリシャ語で「筋肉」を意味する「sarx(サルコ)」と喪失を意味する「penia(ペニア)」が組み合わさった言葉です。加齢に伴って生じる骨格筋量(筋肉)と骨格筋力(筋力)の低下」は、我々人間だけでなくほぼ全ての動物で見られる現象です。加齢、すなわち老化による骨格筋量の低下は、筋肉量や筋力だけでなく、体力や生命維持機能の低下にも直結する重要な事象です。

上記のような加齢による骨格筋量の減少は半ば「当たり前」「仕方のないこと」と思われがちかもしれませんが、決してそんなことはありません。筋肉量が減ってしまうのであれば、増やせばいいのです。

今回はそんな骨格筋量(筋肉量)の増やし方についてご紹介します。

骨格筋量を増やすには

筋肉量を増やす方法は実はとても単純で、「よく動き、よく食べる」ことが最も有効な手段となります。我々大人は子供の頃と比べると明らかな運動不足であると言えるでしょう。これは単に加齢により運動をしなくなってしまったことに限らず、現代社会にも少なからず要因はあるようです。

近年のテクノロジー、ひいてはその便利さには本当に驚かされますが、その便利さと引き換えに我々の日常生活での活動量も奪われていることを皆さんはお気付きでしょうか?

お掃除を例に挙げると、昔は掃き掃除と言えばほうきとチリトリが当たり前でしたが、今は掃除機がその役割の担っています。さらに時代が進み、今やご自宅でお掃除ロボットがあなたの代わりに掃除をしてくれるようになりました。我々が動かなくても、ロボットがが代わりに動いてくれるのです。

このようにどんどん「動かなくてもよくなっている」現代の社会で如何にして運動量を確保するのか?答えはズバリ、あなたが意識的に「運動」をするほかないのです。

運動不足」という言葉をありとあらゆる場面で耳にしますが、こればっかりは運動でしか解消することが出来ないのです。

〇筆者おすすめの運動

  • ウォーキング
    時間と場所を選ばない究極のエクササイズです。身体にかかる負担が少ない為、男女問わずどなたでも実践していただけますが、取り組みやすいが故に長く続けられない人も多いようです。長く続けるコツはウォーキングにも目標を持つことです。
  • 自重トレーニング
    ジムに入会してトレーニングをすることにハードルを感じる方は、自宅で簡単に出来る自重トレーニングが良いでしょう。特徴としては負荷を調整出来るメニューが豊富なので、自分にあったメニューを選択することが可能です。

運動と同じくらいに重要なのが「食事」です。

サルコペニアの原因として「たんぱく質摂取量の低下」というのがよく挙げられますが、これは筋肉量を増やす意味でも非常に重要となってきます。

そもそも筋肉量が増えるには筋肉を作るための材料(栄養)が必要になりますが、その材料がたんぱく質となります。ただでさへ髪の毛や爪、肌や内臓に優先的に使われるたんぱく質ですから、さらに筋肉を付けようと思えばかなり意識的に摂取する必要があります。

とは言え、たんぱく質が豊富なお肉やお魚を毎食食べるのは精神的にも経済的にもきついものがあります。我々日本人は特にご飯(炭水化物)中心の食生活を送ってきていますので、そう毎日食べれるものではありません。

そこで是非ともご活用いただきたいのが「プロテイン」です。1食で多くのたんぱく質が摂れるのは勿論のこと、食事の量が少なくなりがちな年代の皆さんにも食後や間食に気軽に飲んでいただけるのが特徴です。

アミノ酸とたんぱく質って何が違うの?その違いについて解説してきいたいと思います。

一度は聞いたことがあるアミノ酸、しかしアミノ酸とたんぱく質の違いについて

考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。

今回はアミノ酸とたんぱく質の違いを知るだけでサプリメントを上手く活用できるようになるので

解説していきたいと思います。

アミノ酸とは

アミノ酸とはたんぱく質を構成している最小単位の物質です。アミノ酸が繋がったものがたんぱく質となり、逆にたんぱく質が分解されるとアミノ酸となります。

運動後などに飲むプロテインも最終的に体の中で分解されアミノ酸という形になって吸収され、体内で利用されるのです。分子構造上の定義に則るとアミノ酸という分類されるものは500種類ほど存在すると言われていますが、このうちわずか20種類のアミノ酸でたんぱく質は構成されています。

たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸

 

人間のタンパク質を構成するアミノ酸は20種類あり、人間の体の約20%はアミノ酸から出来ています。

人間を構成するアミノ酸は体内で合成できないもの(必須アミノ酸)と合成できるもの(非必須アミノ酸)に分けられます。

体内で合成することのできない必須アミノ酸は食事などから摂取する必要があります。

必須アミノ酸

  • バリン
  • ロイシン
  • イソロイシン
  • ヒスチジン
  • リジン
  • メチオニン
  • フェニルアラニン
  • スレオニン
  • トリプトファン

非必須アミノ酸

  • アスパラギン
  • アスパラギン酸
  • アラニン
  • アルギニン
  • システイン
  • シスチン
  • グルタミン酸
  • グルタミン
  • グリシン
  • プロリン
  • セリン
  • チロシン

アミノ酸の特徴は

これだとたんぱく質=アミノ酸というイメージがあるかもしれませんが、

いくつかのアミノ酸はたんぱく質を構成するということ以外にも単体での特徴をもっています。

例えば

〇アルギニン

血管を拡張させる作用がある。

〇リジン

成長ホルモンの分泌を促進させる作用がある。

20種類のアミノ酸以外にも

クレアチン

瞬発力を高める作用

カルニチン

脂肪燃焼効果を高める作用

といった様々な作用を持つアミノ酸が多数存在します。

ですのでプロテインだけでなく、

アミノ酸単体のサプリメントも各々状況に応じて活用することで有効的な効果が発揮すると言われています。

まとめ

「タンパク質」は、ヒトの体内のあらゆる場所に存在しています。その構造は複雑ですが、基本はアミノ酸が多数つながった物質です。

たんぱく質を構成している20種類のアミノ酸のうち、9種類のアミノ酸は体内で合成することができないため、この9種類を「必須アミノ酸」と呼び、特に重要とされています。

各々アミノ酸は独自の機能を持ってたりするので、状況に応じてアミノ酸単体のサプリメントを活用することもおすすめだと思います。

【60代になったら気を付けたい】サルコペニアについて

サルコペニアとは?

サルコペニア」とは、ギリシャ語で「筋肉」を意味する「sarx(サルコ)」と喪失を意味する「penia(ペニア)」が組み合わさった言葉です。加齢に伴って生じる骨格筋量(筋肉)と骨格筋力(筋力)の低下」は、我々人間だけでなくほぼ全ての動物で見られる現象です。加齢、すなわち老化による骨格筋量の低下は、筋肉量や筋力だけでなく、体力や生命維持機能の低下にも直結する重要な事象です。

具体的な例を挙げると、

  • 歩くスピードがゆっくりになる
  • 階段が手すりなしでは降りられなくなる
  • 握力が落ちる

など局所的というよりは全身の筋力低下が著しく見られるようになります。

また、サルコペニアには加齢が原因で起こる「一次性サルコペニア」と加齢以外にも原因が認められる「二次性サルコペニア」の二つが存在します。日常生活やあなたがお持ちの疾患、普段の食生活(栄養状態)が原因で誘発してしまうこともあるので注意が必要です。

〇二次性サルコペニアの具体例

  • 昼夜を問わず寝たきりな、日活発的な生活スタイル
  • 心臓や肺、肝臓などの重症臓器不全、悪性腫瘍や内分泌疾患に付随する疾患を持っている
  • 消化不良/消化管疾患、食欲不振に伴う低栄養状態、たんぱく質量の摂取不足

サルコペニになりやすい人

近年の日本の高齢者問題の一つとして挙げられるサルコペニアではありますが、皆が一様になる訳ではありません。人によってはならない人もいるようですが、ここではサルコペニアになる可能性が高い方の特徴をまとめました。

  • 痩せ型の人
    一見体脂肪量も少なく健康的なようにも見える方々ですが、痩せておられる分1回の食事の量が少ない為に摂取カロリーが少なくなり、特にお肉やお魚と言った動物性たんぱく質が不足する傾向にあります。
  • 太っているけど筋肉量が少ない(サルコペニア肥満)
    生活習慣病のリスクを危惧した結果、食事制限のみによる無理なダイエットを行うことで筋肉量を過剰に減らしてしまった結果です。本来の目的である生活習慣病の予防の筈が、筋肉量を減らしてしまったせいで余計にリスクが高まることも少なくなくありません。食事制限はするけど運動は一切しない、お腹は出ているが脚は細いといったかたは注意が必要です。

サルコペニアを予防するには

サルコペニアの予防には食事・運動どちらか一つではなく、両面からのアプローチが最も効果的であると言えるでしょう。

〇食事面のアプローチ

  • 一番に意識するのはたんぱく質
    ご飯だけ、パンだけといった単品のみの食事ではなく、毎食に肉類、魚類、卵や大豆製品といった「たんぱく質」が摂れる食材をプラスするよう心がけてください。たんぱく質をしっかりと摂取することで骨格筋を形成するために必要な栄養素が効率よく身体に取り入れられます。
  • カムルシウも忘れない
    たんぱく質と併せて摂りたいのが「カルシウム」です。普段から意識的に牛乳などを飲まれる方は問題ありませんが、そうでない方は間食にヨーグルトを食べるなどして乳製品を意識的に摂るよう心がけてください。また、カルシウムの吸収率を上げるためにビタミンDを多く摂るのも良いでしょう。

〇運動面のアプローチ

  • 普段ほとんど動かない生活を送っておられる方は、まずはウォーミングアップなどの有酸素運動からスタートします。ご自身の運動レベルに合わせて負荷や強度を調整しますが、慣れてきたらレジスタンストレーニングなどの筋トレを行うとより効果的です。

 

【60代の予防】フレイルの原因と予防について解説!

日本は今、かつてない高齢化の時を迎えようとしています。皆さんご存じの通り、今の日本の人口が1億2650万人なのに対し、高齢者(65歳以上)の占める割合は年々増加傾向にあります。そんな高齢者の方々ですが、皆さん一様に介護が必要な方ばかりではなく、中には90歳を過ぎても元気に過ごしておられる方も沢山おられます。

しかし、加齢による衰えというのはそう簡単に抗えるものでもなく、多くの方が高齢期に達するころには要介護状態となられており、自宅または施設に入所されております。

近年では、上記のような健常な状態から要介護状態になるまでに、「フレイル」という期間を過ごしていると言われるます。

今回は、そんなフレイルについて詳しくご紹介させていただきます。

フレイルとは?

冒頭でもありましたが、フレイルとは健常な状態から日常生活を送るうえで手助けが必要になる要介護状態へ移行するまでの特定の期間・段階のことを言います。

具体的には、加齢に伴う筋力の低下・筋量の減少、体力の低下などが原因で外出や運動頻度が減り自宅に閉じこもりがちになるなど、高齢化に伴う衰え全般を指しています。

また、フレイルの特徴としては身体的な問題にとどまらず、うつなどの精神的・心理的問題、認知症などを主とした認知機能の障害なども含まれます。

さらに、身体的・精神的問題の他にも経済的な困窮や長年連れ添った伴侶の死による孤独・独居などのの社会的問題を含むなど、多面的な概念と言えるでしょう。

そんなフレイルの時期に、身体的・精神的・社会的ダメージを受けることで高齢者自身の生理的回復力が衰えてしまい、最終的には環境や外的ストレスに対しての抵抗力自体も弱まってしまいます。その結果、健常から要介護の状態に移行してしまうという訳です。

しかし、高齢者自身、または周りの早期発見・早期の支援により適切なステップを踏むことで、健常な状態に戻ることができる時期でもあります。

フレイルの原因は?

フレイルとは、加齢に伴う多くの心身の変化と社会的な要因が重なり合って起こります。以下に例をご紹介しますので、ご確認ください。

  • 加齢に伴う活動量の低下
  • 筋力の低下・筋肉量の減少
  • 認知機能の低下
  • 社会交流の減少
  • 慢性的な低栄養
  • 収入の減少
  • 孤独になる

フレイルの予防方法

現在健常な状態である方向けにはなりますが、今の状態(生活習慣病などを含む)をキープ(予防)しながらの運動機能や認知機能の低下を予防し、頻繁に社会との繋がりを持ち続けることが重要です。

定期的な運動の機会を設ける

運動機能の維持、生活習慣病などを含む持病の予防には、適切な運動習慣が最も効果的と言えるでしょう。

また、運動そのものの機会を設けること自体がハードルが高い場合、日常生活に何らかの運動を取り入れると良いでしょう。エレベーターの代わりに階段を使ってみたり、最寄り駅で降りるのではなく一駅前で降りて歩く時間を増やすなど、無理なく実践できるもので大丈夫です。続けることに意味がありますので、あまりしんど過ぎて長く継続できそうにないものは避けてください。

食べ過ぎ、食べなさ過ぎに注意する

過食をしないことは生活習慣病を予防する上で大事なことですが、加齢による食事量の変化にも気を付けましょう。若い頃に比べて食が細くなるのはごくごく普通のことではありますが、食事量が減るのと必要な栄養素が摂れないのはまた別の話です。健康的な身体を維持するためにも、たんぱく質に代表されるような三大栄養素を基本にしっかり食事を摂りたいですね。

外出の機会を増やす

高齢になると、社会的地位や家族内での役割が変わったり、知人や家族の死による孤独感をけいけんすることとなります。これらをきっかけにやる気を失ったり喪失感に襲われて自宅に籠りがちとなってしまうケースが少なくありません。

上記のような負のスパイラルにならないよう、自身で積極的に予定を立て、外出する頻度を高く保てると良いですね。

今はSNSが広く浸透していますから、自分の趣味を世界に向けて発信するもよし、気の合う仲間と一緒に食事をするのも良いことでしょう。

おわりに

今回は高齢者の方々に迫るフレイルについてご紹介しました。

身体的な衰えだけでなく、精神的・社会的な影響も大きく関係してきますので、ご注意下さいね。

まだ先の話だなんて思わず、今のうちからコツコツ準備を始めたいですね。

スポーツをする人の最重要栄養素たんぱく質

スポーツやトレーニングをする人にとっての基本であり最重要栄養素であるたんぱく質。

あなたは正しい量のたんぱく質をとれているでしょうか。私もスポーツをやっていた学生時代、たんぱく質という栄養素について深く意識をしたことがありませんでした。

ここで今回はたんぱく質の必要性にご紹介したいと思います。

 

たんぱく質は生きていく中で重要な栄養素であり、スポーツやトレーニングをする人であれば

摂取しなければ死んだも同然といえるほど重要性が高いと言えます。

 

もしたんぱく質を摂らないでいると筋肉が衰え、動けなくなってしまいます。

まさにスポーツ選手やトレーニーにとって死が訪れるといえるでしょう。

でも、たんぱく質って一体何なのでしょう?運動をしている人なら体重1kgあたり2g~3gを一日に摂ったほうがいいと非常に大雑把であるが基本を知っていれば足りているかもしれません。

しかしここをもっと深く理解し、より上手にたんぱく質を摂取してくことができれば

理想の体型、動き、健康というところを手に入れられることができます。

そもそもたんぱく質ってなに?

たんぱく質とは窒素を構造に持つ栄養素であり、身体を作る栄養素のことです。

筋肉だけでなく髪の毛、肌、爪、骨といったあらゆる部分はたんぱく質から作られています。

事実、水分を除いた人間の身体は70%~80%はたんぱく質からできています。

これだけ大量にあるということはそれだけ重要だといえます。

また、日本でもよく聞く「プロテイン」というのは「たんぱく質」の英語であり、プロテイン=筋肉をつけるものと思っているひとも多いが、それは大きな間違いです。

お肉やお魚などのたんぱく質が豊富に含まれた食材を食べるということはプロテインを食べていることに他なりません。

「プロテインを飲みたくない、食べたくない」という人は一度考えてみてください。

なお、プロテインは言葉はギリシャ語の「プロテイオス=最も重要なもの」という語源で、大昔からその重要性が理解されていたとも言われています。

まとめ

いかかでしょうか?今回はプロテインの重要性について

ご紹介しました。

たんぱく質は運動をする人やトレーニングをする人だけの

栄養素ではありません。たんぱく質がどれだけ重要かを理解して

理想の体型や健康を手に入れましょう。

【60代になったら意識】ロコモティブシンドロームとは?

ロコモティブシンドローム」とは、ここ最近は広く浸透してきた言葉ではありますが皆さんは詳しくご存じでしょうか?

そもそもこの言葉は日本人の健康寿命を伸ばしていく取り組みの一環として、日本整形外科学会が2007年に提唱した比較的新しい言葉です。

今の日本の人口が1億2650万人なのに対し、高齢者(65歳以上)の占める割合は年々増加傾向にあり、その中でも体の自由がきかないであったり、自身の身体の制限に不満を抱きながら社会生活を送っている高齢者の数も増加しております。

加齢による身体(筋肉など)の衰えには抗えませんが、完全な寝たきりになってしまう前に予防や対策は出来るはずです。

それらの対策に一発逆転の『必殺技』のようなものは存在せず、日頃の積み重ねや意識が重要となってきますので、この記事を参考に少しでも関心を持っていただけると幸いです。

本日はそんなロコモティブシンドロームについて、症状やチェック方法、予防方法をご紹介します。

ロコモティブシンドロームってなに?

ロコモティブ」が移動能力や運動能力があることを意味する言葉でして、そこに「シンドローム」が加わることにより運動器の障害により基礎的な運動能力が低下している状態を指します。

通称は「ロコモ」で和名が「運動器症候群」です。運動器とは、身体を動かすために関わる組織や器官のことで、骨・筋肉・関節・じん帯・腱・神経などから構成されています。

上記の運動器のいずれか、もしくは複数に障害が起こると、バランス能力や体力、移動能力が衰えだし、やがて立ったり歩いたりなどの日常生活にまで支障をきたすため、適切な予防と対処が必要になります。

高齢化社会を迎えている日本では、男女の平均寿命は遂に80歳にまで到達し、平均寿命の増加に伴い運動器の障害により介護や支援が必要となる高齢者の方が増加しています。

現在ロコモティブシンドロームと呼ばれる人口は、予備軍も含めると4,700万人もいると言われます。

ロコモティブシンドロームの症状を自宅でチェック

以下の項目に一つでも当てはまるようなら注意が必要です。自宅でもOKなので予防トレーニングを開始して運動器の衰えを防ぎましょう。

屋内でつまずくことが多い

  • よく足を滑らせる
  • 片足立ちで靴下がはけない
  • 家事で息があがりやすく、つらく感じる
  • 15分以上の散歩または歩き続けることが苦痛
  • 横断歩道を青信号の間に渡り切れない
  • 手すりなしで階段を上がれない

また、自宅にある家具を使って簡単なテストを実施することが出来ます。

自宅の椅子やソファー(高さ40cm程度)に腰掛け、手や反動を使わずに片足だけで立つことは出来ますか?

もしくは、お風呂の椅子やちょっとした台(高さ20cn程度)に同じように腰掛け、両足で踏ん張って立ち上がることが出来るかをチェックしてみてください。

ロコモを予防!今すぐ実践トレーニング

ロコモティブシンドロームの原因が加齢による運動器の衰えだけと思われがちですが、日々の運動不足や極端な食生活の乱れも大きく影響します。

少しの意識で予防が可能となるので、コツコツ積み重ねることが大事です。

〇食生活の改善

生活習慣病や過体重の人では、腰や膝にかかる負担が大きくなります。

また、自己流のダイエットなどによる極端な食事制限によって低栄養な生活を長く続けていると、筋肉や臓器を構成する必要な栄養素が十分に確保できず、結果として骨密度や筋肉量の低下を招きます。

なるべく主菜と副菜を摂るようにし、たんぱく質・脂質・炭水化物をバランスよく摂ることを意識してください。

〇適度な運動

運動器の衰えの中でも特に下半身の筋肉が大きく関わるため、自宅などでも出来る簡単なスクワットが効果的でしょう。

  1. 自宅にある椅子やソファー(高さ40cm程度)に浅めに座る
  2. そこから手を使わずにゆっくり立ち上げる(無理な場合は手をついてOK)
  3. もう一度①の状態になるようにゆっくり座る
  4. これらを10回~15回繰り返す

おわりに

本日は高齢化社会に潜むロコモティブシンドロームについて詳しくご紹介しました。

今は何ともなくても、骨折や怪我を機に一気に進行するのがロコモです。

万が一の時に備えて、今のうちから早めの予防が大事になりますよ!

プロテインを飲んでお腹がゴロゴロ それって乳糖不耐症では?

牛乳を飲んだらお腹がゴロゴロそんな経験はありませんか?

牛乳を飲んだだけなのにお腹が痛くなると気分が下がってしまいますよね。

国内でよく売られているホエイプロテインの原料は牛乳です。

私も牛乳やプロテインを飲むとお腹がゴロゴロしてしまいます。私のような経験をお持ちの方は意外とおられるかと思います。

身体に良いはずの食品が、どうして胃痛や腹痛につながってしまうのでしょうか。

なぜそうなるのか?その原因について書いていきたいと思います。

プロテインで腹痛や胃痛になる原因は?

プロテインの中でも主流なのが牛乳から精製したホエイプロテインとカゼインプロテインです。

牛乳には乳糖(ラクトース)成分があり、乳糖を体内で消化するにはラクターゼという酵素が必要です。

つまり乳糖が身体に入ってきたのはいいけれど、消化するための酵素が欠乏する状態を

乳糖不耐症といいます。

具体的には、乳糖分解酵素であるラクターゼが欠乏あるいは活性が低下することにより乳糖が分解されず、腸の中に残ることで 、腸管内の浸透圧が上がり、水分を外に排出しようとして下痢の症状が出てしまいます。

ホエイプロテインやカゼインプロテインを飲のんで腹痛や下痢を起こす場合は

乳糖不耐症の可能性が高いと言えます。

 

乳糖不耐症の方でもお腹を下しにくいプロテインは?

WPI製法のプロテイン(ホエイプロテインアイソレート)

WPI製法のプロテインは不純物を極力取り除いたもので、WPC製法のプロテインに比べてタンパク質の含有率が高く、乳糖が少なくなっています。WPC製法のプロテインと比べて価格は割高ですが、乳糖不耐症の可能性がある方には、WPI製法のプロテインがおすすめです。

大豆原料のソイプロテイン

ソイプロテインは乳糖が含まれません。乳糖不耐症の方は安価である

ソイプロテインにするのもおすすめです。

ホエイプロテインでもお腹が痛くなりにくくなるコツ

運動後とか素早く吸収されるホエイプロテインを飲みたいものです。

私が試してみて効果があったホエイプロテインを飲んでもお腹が下しにくかったコツを

ご紹介いたします。

それは一食の分量を減らして、一日のプロテインの回数を増やすです。

これが乳糖不耐症の私でも一番効果がありました。

まとめ

たんぱく質は身体に不可欠な栄養素です。

プロテインはたんぱく質を補給する便利なアイテムなので

自分にあった飲み方、種類を選んで健康的な体づくりをしましょう。