サルコペニアとは?

サルコペニア」とは、ギリシャ語で「筋肉」を意味する「sarx(サルコ)」と喪失を意味する「penia(ペニア)」が組み合わさった言葉です。加齢に伴って生じる骨格筋量(筋肉)と骨格筋力(筋力)の低下」は、我々人間だけでなくほぼ全ての動物で見られる現象です。加齢、すなわち老化による骨格筋量の低下は、筋肉量や筋力だけでなく、体力や生命維持機能の低下にも直結する重要な事象です。

上記のような加齢による骨格筋量の減少は半ば「当たり前」「仕方のないこと」と思われがちかもしれませんが、決してそんなことはありません。筋肉量が減ってしまうのであれば、増やせばいいのです。

今回はそんな骨格筋量(筋肉量)の増やし方についてご紹介します。

骨格筋量を増やすには

筋肉量を増やす方法は実はとても単純で、「よく動き、よく食べる」ことが最も有効な手段となります。我々大人は子供の頃と比べると明らかな運動不足であると言えるでしょう。これは単に加齢により運動をしなくなってしまったことに限らず、現代社会にも少なからず要因はあるようです。

近年のテクノロジー、ひいてはその便利さには本当に驚かされますが、その便利さと引き換えに我々の日常生活での活動量も奪われていることを皆さんはお気付きでしょうか?

お掃除を例に挙げると、昔は掃き掃除と言えばほうきとチリトリが当たり前でしたが、今は掃除機がその役割の担っています。さらに時代が進み、今やご自宅でお掃除ロボットがあなたの代わりに掃除をしてくれるようになりました。我々が動かなくても、ロボットがが代わりに動いてくれるのです。

このようにどんどん「動かなくてもよくなっている」現代の社会で如何にして運動量を確保するのか?答えはズバリ、あなたが意識的に「運動」をするほかないのです。

運動不足」という言葉をありとあらゆる場面で耳にしますが、こればっかりは運動でしか解消することが出来ないのです。

〇筆者おすすめの運動

  • ウォーキング
    時間と場所を選ばない究極のエクササイズです。身体にかかる負担が少ない為、男女問わずどなたでも実践していただけますが、取り組みやすいが故に長く続けられない人も多いようです。長く続けるコツはウォーキングにも目標を持つことです。
  • 自重トレーニング
    ジムに入会してトレーニングをすることにハードルを感じる方は、自宅で簡単に出来る自重トレーニングが良いでしょう。特徴としては負荷を調整出来るメニューが豊富なので、自分にあったメニューを選択することが可能です。

運動と同じくらいに重要なのが「食事」です。

サルコペニアの原因として「たんぱく質摂取量の低下」というのがよく挙げられますが、これは筋肉量を増やす意味でも非常に重要となってきます。

そもそも筋肉量が増えるには筋肉を作るための材料(栄養)が必要になりますが、その材料がたんぱく質となります。ただでさへ髪の毛や爪、肌や内臓に優先的に使われるたんぱく質ですから、さらに筋肉を付けようと思えばかなり意識的に摂取する必要があります。

とは言え、たんぱく質が豊富なお肉やお魚を毎食食べるのは精神的にも経済的にもきついものがあります。我々日本人は特にご飯(炭水化物)中心の食生活を送ってきていますので、そう毎日食べれるものではありません。

そこで是非ともご活用いただきたいのが「プロテイン」です。1食で多くのたんぱく質が摂れるのは勿論のこと、食事の量が少なくなりがちな年代の皆さんにも食後や間食に気軽に飲んでいただけるのが特徴です。