HMBと最近よく耳にしませんか。プロテインの何倍!、飲むだけで筋肉がつく、たくさんのメーカーがこのような広告を出しているサプリメントです。
HMBを飲むだけで本当に筋肉がつくの?そんな疑問について解説していきたいと思います。
HMBって?
HMBとはβ–ヒドロキシβ–メチルメチルブチレートの略であり、必須アミノ酸ロイシンが代謝される時に、体内で自然に生産されます。
ロイシンは食物の一部に含まれています。
私たちは大豆、牛肉、魚などの食品から毎日摂取しています。人間の体内における1日当たりの生成量はごくわずかです。
筋肉を作るという広い意味において、プロテインと混同されることも多いHMBですが、
全くの別ものです。
HMBのメリットを生かすには
HMBのメリットを活かすにはHMBサプリメントを飲用することが必要です。
毎日3gのHMBを摂取することが全身の筋肉の健康を維持、改善するために、効果的な量と言われています。
しかし、食事から摂取したロイシンの5%のみしか体内でHMBに変換されないと言われています。
そうするとHMBの有効量を摂取するためには、60gのロイシンまたは約600gの質の良いタンパク質を摂取しなければなりません。
この量のタンパク質またはロイシンを直接摂取することは、絶対不可能ではないにしろ、ほぼ不可能です。
HMBの効果は?
HMBに関する臨床実験は世界で行われています。
そこで筋肉量や筋力に有意な改善が見られたとの結果が出ており、
その可能性が世界的に認められています。
厚生労働省が発表している『日本人の食事摂取基準』(2015年版)では、
HMBを作り出すロイシンのサプリメント摂取と
レジスタンス運動を組み合わせたプログラムによって、
75歳以上の日本人女性の筋量、歩行速度、筋力が改善したと報告されています。
HMBの期待される効果
- 筋肥大
- 筋損傷の回復
- 加齢による筋肉減少の予防
- 脂肪量の減少
しかし、HMBを摂取しただけでは上記のような効果が得られるわけではありません。
条件としては運動も必要です。
HMBサプリメントを飲んでいたら筋肉がつくわけではありません。
あくまで成果を出すためのサポートをしてくれるということを忘れていけません。
まとめ
HMBは注目されている成分であり、様々な効果が期待ができると言われています。
しかし、HMBサプリメントだけに頼るのではなく、運動を行う規則正しい生活習慣と
一つ一つの栄養の違いを理解し、HMBサプリメントを上手に活用しましょう。