ダイエットに役立つ5品目!!皆様が求める食材を紹介します!

ダイエットの成功にはできるだけ体脂肪を燃やす必要がありますが、食べなければ筋肉が減ってしまいます。そこで食べながら体脂肪を燃やし、筋肉量を維持するために役立つ食材をご紹介いたします。
ただし、これさえ食べれば、他は何を食べてもいいわけではありません。理想的な体系を目指して運動をし、食事管理をすることは基本です。さらに結果を確実に得たい人たちに推奨できる食材だということを覚えておいてください。

完璧にダイエットを成功させる食材

①リンゴ酢

全てのお酢に酢酸が含まれていて、酢酸が脂肪酸の酸化を促し、体脂肪の減少に貢献することはすでに広くしられています。ある研究データの中には酢を飲んだ被験者たちは飲まなかった人に比べて、内臓脂肪の量が少なく、減量値が大きくなる傾向が確認されたというデータがあります。このように行われた実験では酢酸が脂肪酸の酸化を促して体脂肪減量を促して体脂肪の減量を促進したり、脂肪肝の改善に役立ったりするという結果が得られています。

②クルミ

クルミはナッツ類で良質な脂質を豊富に含みます。その中でもクルミはオメガ3脂肪酸の含有量が他のナッツ類に比べて最も多いです。また、ヨードの含有量も多いので、それが体内で甲状腺機能を健康に保ち、代謝が促されます。さらに、マンガンも多く含まれるので、それが糖の代謝を助け、インスリン分泌を安定させます。クルミはナッツ類の中で健康要素が優れています。

③シナモン

シナモンは脂肪燃焼に効果があるということ注目されています。
シナモンに含まられるフラボノイドには、糖の取り込みを抑制するということで血糖を無駄に高めないようにコントロールする働きがあります。一日小さじ一杯のシナモンを摂取することで、インスリンレベルを安定して保つこと効果が得られるので、血糖の急激な上昇や下降が招かれにくくなり、気分が安定し、エネルギーレベルも一定に保ちやすくなります。

④スイカ

スイカには動脈内に脂肪のカスが付着するのを抑制したり、あるいはすでに付着したものを除去する作用が得られることが明らかになっています。
シトルリンが多く含まれていて、体内に取り込まれると、シトルリンによる効果も得られことが期待できます。

⑤ひよこ豆

ひよこ豆は聞きなれない人も多いとは思いますが、ひよこ豆を食べると体内でコレストキニンと呼ばれるホルモン物質が刺激を受けます。このホルモンは満腹感を感じさせる働きがあるため、コレシストキニンのレベルをアップさせることは食事量の摂取を抑制することに繋がります。

終わりに

いかかでしょうか。
食べる食材を選ぶだけでダイエットの成功に近づいたり、理想の体型を手に入れられる。皆様が求めことではないでしょうか?しかしながら上記の食材を食べるだけで痩せたり、筋肉が付くわけではありません。基本となる食事制限や運動は必要です。成功の近道として上記の食材を積極的に選んでみてください。

【必須アミノ酸】スレオニンのもつ効果・効能をご紹介!

スレオニンの基本情報

必須アミノ酸」の一つであるスレオニンは、体内で合成することが出来ないアミノ酸のため、必ず食事から摂取する必要がある栄養素です。

鶏肉や卵、豚肉、チーズやゼラチンなどの動物性のたんぱく質食材に多く含まれているため、ベジタリアンや菜食主義の方では不足しやすい栄養素となるため、サプリメントなどで補う必要があるでしょう。

新陳代謝を促し新しい細胞をつくり出すことで、成長を促進する効果があり、身体の各機能が正常に発達するように促します。

また、家畜用の飼料にもよく使われており、穀物に添加することで家畜のアミノ酸の不足を助けます。

自然界にはおよそ500種類、人間のたんぱく質を構成するアミノ酸は20種類ですが、スレオニンはその中でも歴史上一番最後に発見されたアミノ酸です。

スレオニンの効果・効能

  • 脂肪肝の予防
    肝臓に中性脂肪などが蓄積することにより起こる脂肪肝ですが、スレオニンには代謝を促進して肝臓に中性脂肪が蓄積するのを防ぐ働きがあります。長期的な過度の過食、アルコールの摂取は脂肪肝だけでなく、動脈硬化のリスクを高めることになるため、非常に危険です。
  • 胃炎などの改善効果
    飲み過ぎや食べ過ぎによって胃の粘膜が炎症を起こすことを胃炎と言いますが、スレオニンには胃酸の分泌を調整する働きがあるため、胃炎を予防する効果が期待できます。
  • 美肌効果
    肌荒れを起こしやすい人は角質層に含まれるアミノ酸が不足していると言われますが、スレオニンには細菌やウイルスから肌を守るだけでなく、水分が不足しないようにする作用もあります。体内でコラーゲンを生成する材料にもなるため、スレオニンを摂取することは間接的に肌の健康を守ることに繋がるでしょう。

スレオニンの過剰症と欠乏症

スレオニンは基本的に過剰症も欠乏症の心配もないでしょう。

過剰に摂取することで引き起こされる、胃腸障害や頭痛がありますが、日常の食事の中では問題ありません。

欠乏症に関しても、1日に必要な摂取量が少ないこと、幅広い食材(動物性たんぱく質)に含まれていることから、ベジタリアンや菜食主義の方を除けば不足することはほとんどありません。

おわりに

今回は必須アミノ酸の一つでもある「スレオニン」についてご紹介しました。

積極的な摂取は美肌効果にも期待があり、過剰症についても心配がないことから、積極的に摂取したいアミノ酸であることが分かりました。

とは言え、スレオニンの摂取だけでは健康的な生活は送れませんので、バランスの取れた食事を心がけましょう。

【必須アミノ酸】フェニルアラニンのもつ効果・効能をご紹介!

フェニルアラニンの基本情報

必須アミノ酸」の一つであるフェニルアラニンは、体内で合成することが出来ないアミノ酸のため、必ず食事から摂取する必要がある栄養素です。

牛肉や鶏肉といった肉類、マグロやカツオなどの魚介類、牛乳やチーズなどの乳製品、大豆などの豆類などのたんぱく質食材に幅広く含まれています。

脳と神経細胞間の信号を伝達する役割を持つ神経伝達物質として働くことが確認されており、肝臓で非必須アミノ酸であるチロシンに変換され、精神を高揚させてポジティブな気持ちにしてくれる作用と、血圧を上昇させる作用があります。上記のチロシンは、興奮性の神経伝達物質であるドーパミンやアドレナリンなどの前駆体となります。

また、フェニルアラニンは人工甘味料であるアステルパームの原料として、アスパラギン酸などと同様に使用されます。

フェニルアラニンの効果・効能

  • 鎮痛効果
    フェニルアラニンには、痛みを抑える効果があり、DL-フェニルアラニンと呼ばれる合成のアミノ酸は、医療現場などでも鎮痛剤として広く使われています。慢性的な痛みなどで悩む方の多くは、血中や脳脊髄液中のエンドルフィンの活性レベルが落ちていることが分かっっており、DL-フェニルアラニンはエンドルフィンのレベルを正常値まで回復させ、鎮痛作用を持続してくれます。また、強力な抗うつ薬としても作用するだけでなく、慢性関節リウマチや骨関節肝炎、腰痛や肩こりにも効果が期待できます。
  • 脳細胞の活性化
    体内に入ったフェニルアラニンは、ドーパミンやノルアドレナリンといった興奮性の神経伝達物質へと変換されます。この神経伝達物質が気分の落ち込みなどを改善させ、うつ病などにも効果が期待できます。また、脳細胞の活性化による記憶力の向上についても確認がされています。
  • 皮膚疾患の改善
    皮膚の一部の色が白く抜け落ちる原因不明の皮膚病、「白斑」への効果が期待されるアミノ酸です。フェニルアラニン単体の摂取だけで十分な有用性がある訳ではありませんが、紫外線A波との組み合わせによる有用性が確認されています。

フェニルアラニンの過剰症

フェニルアラニンはたんぱく質食材やダイエット飲料などの甘味料など、幅広い食材・食品に含まれているため、日々の食事で摂取する機会は非常に多くなるでしょう。

しかし、フェニルアラニンの過剰症については殆ど心配はされておらず、仮に摂り過ぎてしまっても健康にはさほど影響はないでしょう。

ですが、フェニルアラニンには「血圧を上昇させる」作用もあるため、高血圧等のリスクを高めます。心臓病などの心疾患をお持ちの方や、妊娠期の方は摂取を控えるようにして下さい。

おわりに

今回は必須アミノ酸の一つでもある「フェニルアラニン」についてご紹介しました。

うつ病などの症状にも効果が期待できるアミノ酸ですが、妊娠期や高血圧の方にはリスクもあるアミノ酸です。過剰に摂取することで起きる弊害にはくれぐれもご注意頂きながら、日々の食事の中で上手く取り入れて頂ければと思います。

グルタミンの本当の作用メカニズムとは?

グルタミンは必須アミノ酸ではありませんが、ストレス社会に身を置く現代人にとっては実質必須アミノ酸といってもいいほど、重要なアミノ酸です。前号ではグルタミンの本質的なことを紹介していましたが、今回はグルタミン作用についてご紹介したいと思います。

小腸の唯一のエネルギー源!?

人の体の中で大量にエネルギーを消費する部位は脳と小腸と言われています。ご存じの方も多いかと思いますが、脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源としていて、それが枯渇しないための様々な補完機能が体内に備わっています。今回はグルタミンについての紹介なのでここは割愛させていただきます。
そして脳と並ぶ大きな存在の部位が小腸です。
口から摂取したほぼすべての栄養素は、胃で消化されて小腸で吸収されることになります。
つまり小腸は本当に栄養素の入り口とも言えます。そんな小腸はエネルギーもとより、あらゆる栄養素を摂取すればするほど働かせることになるわけです。では、小腸自体は何をエネルギーにしているのかといえば、それがアミノ酸であるグルタミンなのです。
免疫力の向上とも関連しますが、腸内には膨大な数の細菌が存在しています。
もしその細菌が小腸を通じて体内に侵入することになれば、あっという間に体は細菌に侵されてしまうことになります。それを防ぐためにも、その免疫細胞を常に新陳代謝させるためにも、小腸は相当なエネルギーを消費しなくてはならないのです。

実は胃にも効果的

グルタミンは小腸の主要なエネルギー源ですが、小腸の手前の臓器である胃にも重要な栄養素です。
実はグルタミンは胃炎や胃潰瘍などの薬の成分などにも使用されています。
病院などで処方される胃薬の成分にグルタミンが配合されていることは珍しくありません。
潰瘍など胃にトラブルが起こると、そこを修復するために細胞の新陳代謝が進みます。その際の細胞分裂や胃粘膜の分泌にグルタミンが必要されるのです。
実際にグルタミンは胃粘膜の修復を促進させてくれるので、二日酔いなどにも効果があると言われいます。
胃と腸に役立つグルタミンは、現代人にとってはもはや必須アミノ酸以上の存在といえるかもしれません。

グルタミンの定番といえる免疫力の向上

そしてもう一つグルタミンの作用の中で最もありがたいものが免疫力の向上です。この効果が故にグルタミンをコンディショニング用のアミノ酸などと考える人もいます。
この免疫力のは腸とのかかわりが密接で、小腸は栄養の本当の体内の入り口でありますが、同時に様々な細菌の入り口とも言えます。そのために腸内の粘膜は強いバリア機能を備えていて、非常に活発に新陳代謝が行われています。
体内で免疫を司るのは白血球のリンパ球ですが、このリンパ球が減少すると免疫機能が落ちてしまいます。グルタミンを摂取することによって、血液中の総リンパ球が増えることが確認されていますし、運動によるウイルス感染のリスクが低下するという報告もあります。

グルタミンにも弱点がある?

BCAAのドリンクはお店などでも見かけますが、グルタミンのドリンクは見かけたことがないのではないでしょうか。これはグルタミンを水に溶かした際の安定性が悪いということに起因しています。物質的なグルタミンの弱点は水への溶解度が低く、安定性が低いという点かもしれません。これはドリンクとして数か月間の品質保持期間を維持させることが難しいですが、粉末のグルタミンを水で摂取する分には問題ありません。

まとめ

グルタミンは筋肉合成促進、分解抑制、成長ホルモンの分泌促進、そして何より小腸のエネルギー源となり、免疫力を高めるなど、グルタミンの生理機能は多岐にわたります。優先順位が低く、試したことがないという方はぜひ一度グルタミンを試してください。

【必須アミノ酸】メチオニンのもつ効果・効能をご紹介!

メチオニンの基本情報

必須アミノ酸」の一つであるメチオニンは、体内で合成することが出来ないアミノ酸のため、必ず食事から摂取する必要がある栄養素です。

牛肉や鶏肉といった肉類、マグロやカツオなどの魚介類、牛乳やチーズなどの乳製品、大豆や納豆などの豆類など、様々な食材に含まれています。

メチオニンの効果・効能

  • 肝機能を強化する
    メチオニンには、肝臓の老廃物や毒素などを体外に排出する働きがあり、代謝の促進に寄与します。代謝が上がることで血液中のコレステロールを効率よく燃焼させ、肝臓に脂肪が蓄積しにくくしてくれるのです。また、アルコールや脂肪分の多い食事を過剰に摂取することで引き起こされる脂肪肝を防ぐなど、長いスパンで見れば肝硬変や動脈硬化などに繋がる恐れのある疾患の発症リスクを引き下げます。
  • アレルギー症状の緩和
    メチオニンは、アレルギーを引き起こすヒスタミンの血中濃度を低下させる働きも担っています。ヒスタミンとは、動物の組織内に広く存在する化学物質のことであり、普通は不活性状態にありますが、けがや薬により活性型となって血管拡張を起こし(発赤)、不随意筋を収縮します。
  • 老化防止
    ビタミンでは強い抗酸化作用を持ったビタミンEやビタミンCが有名ですが、アミノ酸ではメチオニンがそれにあたります。細胞の老化防止や免疫力を維持するための健康維持に寄与するなど、抗酸化作用の強いミネラル、セレンの運搬に欠かせないアミノ酸です。

メチオニンを多く含む食材

冒頭でも触れておりますが、肉類や魚類、乳製品に豆類など、幅広い食材に含まれています。

その中でも特に今が旬のカツオやカシューナッツなどのナッツ類に多く含まれていることが分かっています。

メチオニンの過剰症

適切な摂取量の範囲では特に問題もなく、むしろ健康な身体を作るサポートをしてくれるメチオニンですが、過度な摂取には注意が必要です。

吐き気や嘔吐、低血圧やめまいなどの副作用が報告されており、特に妊娠中の方の摂取については安全性が確立されていないので、むしろ摂取を控えめにする方が好ましいでしょう。

また、持病などの疾患をお持ちの方に関しては、例えば肝機能障害などを悪化させる相互作用のリスクもあるため、先ずはお医者さんに相談をして下さい。

おわりに

今回は必須アミノ酸の一つでもある「メチオニン」についてご紹介しました。

肝臓の調子を整えたり、高血圧や動脈硬化のリスクを引き下げる効果が期待できる貴重なアミノ酸ではりますが、過剰な摂取が原因で逆に症状を悪化させることもあるので、やはりバランス良く摂取する必要があるかと考えられます。

グルタミンに本当のパワーとは?

通常体内で合成される非必須アミノ酸でありながら、グルタミンサプリメントを摂取することで免疫力が高まると言われ、プロテインやBCAAに比べると人気は少し劣りますが、まだまだ上位人気のサプリメントです。今回はグルタミンはどういったアミノ酸なのかについて全体像を追ってみたいと思います。

グルタミンの最大の特徴は?

まずグルタミンの最大の特徴は、体内におけるアミノ酸の中で圧倒的な多数を占めるということです。
体内の遊離アミノ酸の約60%がグルタミンです。
体内で合成することができて、かつ大量に存在するとなると、サプリメントから摂取する必要があるのかと印象をもつかもしれません。しかし、少し見方を変えてみると大量に必要だから存在するという考え方もできます。
それではグルタミンの特徴について、いくつか解説していきたいと思います。

実は必須アミノ酸?

グルタミンは体内で合成されるので非必須アミノ酸であることは間違いないのですが、
ある条件の下では必須アミノ酸と言われています。
その条件とは一体なんなのでしょうか?その条件は心身にストレスがかかるということです。
怪我が火傷は典型的な体のストレスとなりますが、トレーニングも大きなストレスです。
また減量や深く悩むこともストレスになります。このような様々なストレスがかかったとき、体内ではグルタミンが中心になって、そのストレスに対抗しようとしています。例えば火傷をしたとき、体内では大量のグルタミンが一気に消耗していきます。そうなると体内での合成スピードでは、まったく追いつくことが出来ず、症状が酷い場合などは病院でグルタミンの輸液を点滴したりします。

グルタミンの作用

グルタミンの作用は、多岐にわたります。ひとつひとつの詳しい内容は次号にまたがって解説したいと思いますが、ざっとあげるだけでも魅力的な生理活性作用が並びます。例えば成長ホルモンの分泌促進です。成長ホルモンはホルモンの中でも比較的食品などで反応をしやすい性質をもちます。アルギニンやリジンなどでも同様に反応しますが、グルタミンが体内でアルギニンへと変換されて成長ホルモンの分泌を促進していきます。また、古くから知られている、筋タンパク質の合成促進と分解抑制効果があります。BCAAとは作用機序が異なりますが、効果的には近いものがあります。
さらに近年特に注目されているのが、消化管での主要なエネルギー源となっていることです。特に小腸はグルタミンをエネルギーとしていますので、小腸に限定するならば条件下における唯一の必須アミノ酸になります。ほかにも免疫賦活作用もグルタミン愛用者が期待するところですし、抗酸化物質のグルタチオンの原料として利用されるなど、抗酸化の作用も期待されます。

グルタミンの作用が多岐にわたる理由とは

これは明確な理由は分かっていません。しかしグルタミンが他のアミノ酸と比較したとき、グルタミンならではの分子構造上の特徴があります。それはアミノ基を二つもっているということです。
アミノ酸が他の栄養素と分子構造的に違うのはアミノ基というN(窒素)を含んでいるという点です。つまり窒素がなくてはアミノ酸は合成することができません。そのアミノ基を二つもっているため、他のアミノ酸にアミノ基を与えて別のアミノ酸を作っていくうえで非常に便利なのです。
実際、抗酸化作用の場合も、グルタミンはグルタミン酸に変換され、そこからグルタチオンが作られていくという流れになります。

筋タンパク質の分解抑制

以前からグルタミンには筋タンパク質の合成と分解抑制の効果があるということは、ボディビルダーの間でよく知られていたと思います。ただ、合成促進の効果はBCAAの方が顕著であったりするため、どちらかという選択を迫られたときはBCAAが選ばれることが多いです。そして合成もさることながら分解抑制の効果の方が強いと言われていてダイエット期に使われることが多いです。
では、グルタミンが筋タンパクの分解抑制するメカニズムはどういったものなのでしょうか。
何度も触れているように、グルタミンは体内のアミノ酸の中でも圧倒的な量をもちます。
それは特に筋肉内において顕著であります。筋肉ではグルタミンの合成が効率よく行われるため、結果として遊離状態のグルタミンの貯蔵庫でもあるのです。
どこかの臓器でグルタミンが不足した時、筋肉内の遊離状態のグルタミンが血中に放出されて、それが利用されるようになります。
血中のグルタミンの濃度は極力一定に維持されるようになっていて、合成が追い付かない時には速やかに筋肉中から血液中に放出されます。実際、筋肉中と血液中のグルタミン濃度を同時に測定をした場合、血液中の濃度は一定に保たれているのに対して、筋肉中のグルタミン濃度が低いということが多いのです。
グルタミンが大量に必要とされるようになると、筋肉からは遊離状態のグルタミンが放出されていきますが、それでも供給が追い付かなくなってくると、今度は筋肉自体を分解してグルタミンを取り出していきます。
当然、筋肉からグルタミン放出されるということは、筋肉内のアミノ酸が減っているというわけですから、筋肉は分解に向かうことになります。グルタミンを経口摂取して血中のグルタミンの濃度をあげておくことで、筋肉中の遊離状態のグルタミンを放出を防ぐことができるのです。トレーニングをするということは、体内の様々な化学反応スイッチを押すことでもありますが、同時に大量にグルタミンを必要とすることにもなります。

摂取量について

グルタミンは体内に大量に存在するアミノ酸ということもあり、摂取量の制限はありません。
様々な試験においても2g~30gと幅広い摂取量が試されています。減量中であるとか、極度にトレーニング強度を上げているとか、風邪などの体調不良にあるとか、その人、その時の状況に応じて摂取量は増減させていく形でいいでしょう。
とりあえず一回分を5g程度として、それを一日の中で何回摂取するかという方法で摂取量の調整を
するようにしてトータルの摂取量を調整します。グルタミンの求める期待にもよりますが、起床後すぐ、トレーニング前後、就寝前あたりに摂取するのがいいでしょう。

【必須アミノ酸】リジンのもつ効果・効能をご紹介!

リジンの基本情報

リジンとは「必須アミノ酸」の一つであり、体内での合成が不可能な栄養素のため、食物から摂取する必要がある栄養素です。

主な働きとして疲労回復や脳卒中の予防、肝機能の働きを高めるなど、抗体やホルモン、酵素などをつくる機能を担っており、体の組織の修復や成長に関与していることから、人体を構成するたんぱく質の組み立てに無くてはならないアミノ酸と言えるでしょう。

特定の食材・食品からリジンだけを限定して摂取することは非常に難しく、リジン以外のアミノ酸と一緒に摂取することが一般的となりますが、植物性たんぱく質食品中のリジンの含有量が少ないために、穀物や野菜中心の食事の方は不足しやすい栄養素です。

リジンの効果・効能

  • 疲労回復と成長作用
    リジンの一番の特徴として、身体の組織の修復や成長に関わるというものがあります。たんぱく質の吸収を促すことで細胞の修復や成長を促進したり、カルシウムの吸収を促すことで骨を丈夫に保ってくれます。細胞を修復するということは、疲れをいち早く取り除くことにもなるため、なかなか疲れが取れにくい方にもおすすめと言えるでしょう。
  • 肝機能を高める
    過度なアルコール摂取や慢性的なアルコールの摂取によって弱った肝臓の機能を高める働きがあります。肝機能を高めることで血中のコレステロールや飽和脂肪酸の増加を抑えることができるだけでなく、必要な脂肪酸を適切に利用することにも繋がります。
  • 脳卒中を予防する
    リジンの働きの一つに「血圧を抑える」というものがあるため、必要量を摂取するだけでも脳卒中などの高血圧が原因で発症する疾患のリスクを下げることができるでしょう。

リジンを多く含む食材

リジンは動物性たんぱく質である牛乳やチーズ、鶏肉などに多く含まれます。一番最小にリジンが発見された食材も牛乳であり、生体を構成するたんぱく質中におよそ2~10%ほど含まれています。

植物性たんぱく質中にあまり含まれておらず、普段からは動物性食材を食べないような方では注意が必要です。

幅広い食材中に含まれている訳ではないリジンは、必須アミノ酸の中でも最も「制限アミノ酸」になりやすいため、菜食主義やベジタリアンの方ではサプリメントなどで補う必要があるでしょう。

リジンの欠乏症と過剰症

上項でもお話しましたが、普段の食事であまり動物性たんぱく質を摂取されない方やベジタリアンの方ではリジンが不足しやすくなります。軽度な症状ではめまいや疲れが取れにくくなるなどがありますが、長期的に不足すれば肝機能の低下や血中コレステロールの増加により多くの疾患のリスクを高めることになります。

また、過剰症についてはあまり心配がなされていません。しかし、サプリメントの摂取などによりリジンを過剰に摂取する場合には、腎機能障害などの症状に注意が必要です。

おわりに

今回は必須アミノ酸の一つでもある「リジン」についてご紹介しました。

スポーツや運動をしているしていないに関わらず、疲れやすい方や体調を整えたい方にはおすすめのアミノ酸です。

昔に比べて食事量が減ってしまった人ほどサプリメントなどを上手く活用して摂取できると良いですね。

【必須アミノ酸】ヒスチジンのもつ効果・効能をご紹介!

ヒスチジンの基本情報

必須アミノ酸と言えば、「体内で合成することが出来ないアミノ酸のため、食物から摂取する必要がある」ということは既にご存知の方もおられるのではないでしょうか。

しかし、このヒスチジンに関しては他の必須アミノ酸とは異なる点があり、子どもの時は合成することができないが大人になると合成することできるという、必須アミノ酸の中でも唯一体内での合成が可能なアミノ酸です。

ギリシャ語で「組織」を意味するヒスチジンですが、上記のような特徴から比較的成長期の子どもにのみ大事なアミノ酸と考えられがちではありますが、成人でも不足すれば体内での異常が多数発生する大切なアミノ酸です。

ヒスチジンの効果・効能

  • 成長を促進する
    冒頭でもあるように、ヒスチジンの最たる効果は「成長」に寄与します。成人では合成が可能ではありますが、発育が不十分な子供の時期には合成が不可能なため、お肉やお魚、乳製品など様々な食材からバランス良く摂取することで、成長を促進する効果を得ることが出来るでしょう。アミノ酸をバランス良く摂取するという意味では、子供だけでなく成人も同様に大事なことと言えます。
  • 関節炎の予防と改善
    交感神経を刺激してくれる「ヒスタミン」に変換される性質を持つため、外傷や特に関節炎などの慢性的な痛みやストレスを伴う症状に対して効果を発揮します。
  • ダイエット効果
    関節炎の予防と解消同様、ヒスタミンに変換されることで交感神経を刺激し、神経機能を経て脂肪細胞を間接的に刺激して脂肪燃焼を促します。他にも過食などを防ぐ意味で食欲を抑えてくれる効果があるため、高いダイエット効果が期待されるアミノ酸の一つです。

ヒスチジンを多く含む食材

食材でヒスチジンを多く含んでいるのは、マグロ、カツオ・ブリ・サバ・サンマなどの青魚や鶏胸肉、豚赤身肉などの肉類、チーズやヨーグルトなどの乳製品、大豆やきな粉などの大豆製品などです。

特に青魚に多く含まれており、カツオには100gあたり約2,500mg、サバには約1,250mg、イワシには約1,000mgものヒスチジンが含まれています。

成人の1日の必要摂取量は、体重1kgに対し約10mgと言われています。(例えば、体重が50kgの方の場合は500mgとなります。)

ヒスチジンの欠乏症

普段からたんぱく質を意識した食事を心掛けている場合にはヒスチジンが不足することはほとんどありませんが、不足してしまうと、成長不良や神経機能の低下のリスクが高まります。

体内で合成することのできない子どもの場合は発育阻害となってしまいますし、ヒスチジンを体内で合成することができる大人であっても、不足することによって皮膚トラブルや肥満などを引き起こす恐れがあるため、食事からの摂取は欠かせません。

おわりに

今回は必須アミノ酸の中でも少し変わった特徴を持つ「ヒスチジン」についてご紹介しました。成長期の子どもにはもちろんですが、体内での合成が可能な成人であっても不足すれば必ず異常をきたす大事なアミノ酸です。常にバランスの取れた食事を心掛けておくことが大事であると言えるでしょう。

【必須アミノ酸】バリンの効果や含まれる食材を詳しく解説!

バリンの基本情報

バリンは必須アミノ酸の一つであり、ロイシンやイソロイシンと同様に構造上分岐鎖アミノ酸(BCAA)にも分類されます。疲労の回復や運動時のエネルギー補給など、運動時に使用されるようなスポーツサプリメント等にも多くの配合されるアミノ酸です。

また、必須アミノ酸であるため体内でバリンを合成することは出来ず、食品や食材から摂取しなければいけないだけでなく、上記でご紹介した働き以外にも様々な役割を担っています。

バリンの効果

  • 筋肉を修復してくれる
    筋肉中のたんぱく質を構成するバリンですが、BCAAの構成要素でもあるぐらいなので、激しい運動などで傷付いた筋肉を修復する際に大いに力を発揮します。筋肉は血液中の窒素を取り込むことで成長するという特徴を持ちますが、その窒素のバランスがとても重要となります。バリンにはその窒素のバランスを調整し、さらには筋肉の分解・減少を防ぐ役割まであるのです。
  • 肝硬変を改善する
    これはバリンに限ったことではありませんが、バリンを含むBCAAには肝硬変を改善する効果が認められています。BCAAの不足は間接的に肝硬変の原因へと結びつきます。BCAAが不足することによりAAA(フェニルアラニン・チロシン)の比率が低下すると、BCAAが減少しAAAが増加した「アミノ酸インバランス」が見られます。左記のことより、BCAAを多く摂取しAAAを減らすことでアミノ酸バランスを整え、肝臓のエネルギー不足を補うと、肝臓でアルブミンが多く作られるようになって肝硬変の予防・改善に繋がるでしょう。

バリンを多く含む食材

バリンは動物性たんぱく質に当てはまるレバー(肝臓)などの肉類、脱脂粉乳やチーズなどの乳製品落花生などの植物類に多く含まれています。

また、バリンの特徴として苦味成分とほのかな甘みが確認されており、スポーツサプリメントとして以外にも食品添加物として広く使用されることがあります。

バリンを含むアミノ酸は、上記のように味の調整のために使われる調味料や漬物、即席のスープなど、実は我々の普段の生活の中で意外と接する機会が多いアミノ酸なのです。

バリンの欠乏症と過剰症

バリンは他のBCAA同様に様々な食材中に含まれているアミノ酸のため、基本的には不足することはないと考えられておりますが、必須アミノ酸に指定されており体内で合成が出来ないため、1日平均26mgの摂取が推奨されています。

また、バリン単体の過剰症・欠乏症はそこまで目立ちませんが、例えばBCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)の3つのどれか1つが不足することにより、その不足したアミノ酸が制限アミノ酸となることで他のアミノ酸の足を引っ張ることになったり、どれか1つを過剰に摂取することでアミノ酸のバランスがインバランスとなることがあります。

長期的なバランスの崩れは、体重の減少やブドウ糖の代謝不足、アンモニア排出の阻害などのリスクを高めることになるでしょう。

さいごに

今回は必須アミノ酸の一つであり、BCAAの材料でもある「バリン」についてご紹介しました。

アミノ酸の摂取の特徴として、「全体のバランス」が非常に大切であることがお分かりになられたかと思いますが、特定の成分が偏らないためにも様々な食材からバランス良く摂取することが求められますね。

【必須アミノ酸】イソロイシンの効果や含まれる食材を詳しく解説!

イソロイシンの基本情報

イソロイシンは必須アミノ酸の一つであり、バリンやロイシンと同様に構造上分岐鎖アミノ酸(BCAA)にも分類されます。疲労の回復や運動時のエネルギー補給など、運動時に使用されるようなスポーツサプリメント等にも多くの配合されるアミノ酸です。

冒頭でもあるように、イソロイシンは必須アミノ酸と言って体内で合成することが出来ないアミノ酸の一種であるため、必ず食事から摂取する必要があります。

イソロイシンの効果

  • 神経機能を正常に保つ
    イソロイシンは神経の働きをサポートする役割を持つため、脳から出された指令を素早く未端組織に伝達し、判断力や反射速度を上げる作用があります。
  • 成長を促進する
    イソロイシンは甲状腺ホルモンの分泌を促し、筋肉や体の成長を促進する効果があります。甲状腺ホルモンとは、甲状腺から分泌され、全身の細胞に作用して代謝を促進する働きを持つホルモンのことです。
  • 糖尿病を予防する
    イソロイシンが糖尿病に効果的ということが近年判明しました。イソロイシンは摂取した糖質が吸収された後に筋肉へ取り込まれることを促進することで、血糖値の上昇を抑制する効果があり、血糖値をコントロールすることも期待できます。

イソロイシンを多く含む食材

イソロイシンを含むBCAA(分岐鎖アミノ酸)は動物性たんぱく質に多く含まれています。牛肉やマグロ、卵やチーズなど幅広い食材に含まれていることは間違いないですが、効率的に摂取量を確保するという意味では、スポーツサプリメントなどが最も効率が良いと言えるでしょう。

イソロイシンの欠乏症と過剰症

イソロイシン単体の欠乏症ではありませんが、イソロイシンを含むBCAAの不足は間接的に肝硬変の原因へと結びつきます。BCAAが不足することによりAAA(フェニルアラニン・チロシン)の比率が低下すると、BCAAが減少しAAAが増加した「アミノ酸インバランス」が見られます。左記のことより、BCAAを多く摂取しAAAを減らすことでアミノ酸バランスを整え、肝臓のエネルギー不足を補うと、肝臓でアルブミンが多く作られるようになって肝硬変の予防に繋がるでしょう。

イソロイシンの過剰症についても、イソロイシン単体の摂取による過剰症というよりは、BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)の摂取量バランスの崩れによる体調の変化が考えられます。この3種類のバランスが崩れることにより、体重の減少やブドウ糖の代謝不良、アンモニア排出の阻害などのリスクが高まります。

さいごに

今回は必須アミノ酸の一つであり、BCAAの材料でもある「イソロイシン」についてご紹介しました。

アミノ酸の摂取の特徴として、「全体のバランス」が非常に大切であることがお分かりになられたかと思いますが、特定の成分が偏らないためにも様々な食材からバランス良く摂取することが求められますね。