スレオニンの基本情報

必須アミノ酸」の一つであるスレオニンは、体内で合成することが出来ないアミノ酸のため、必ず食事から摂取する必要がある栄養素です。

鶏肉や卵、豚肉、チーズやゼラチンなどの動物性のたんぱく質食材に多く含まれているため、ベジタリアンや菜食主義の方では不足しやすい栄養素となるため、サプリメントなどで補う必要があるでしょう。

新陳代謝を促し新しい細胞をつくり出すことで、成長を促進する効果があり、身体の各機能が正常に発達するように促します。

また、家畜用の飼料にもよく使われており、穀物に添加することで家畜のアミノ酸の不足を助けます。

自然界にはおよそ500種類、人間のたんぱく質を構成するアミノ酸は20種類ですが、スレオニンはその中でも歴史上一番最後に発見されたアミノ酸です。

スレオニンの効果・効能

  • 脂肪肝の予防
    肝臓に中性脂肪などが蓄積することにより起こる脂肪肝ですが、スレオニンには代謝を促進して肝臓に中性脂肪が蓄積するのを防ぐ働きがあります。長期的な過度の過食、アルコールの摂取は脂肪肝だけでなく、動脈硬化のリスクを高めることになるため、非常に危険です。
  • 胃炎などの改善効果
    飲み過ぎや食べ過ぎによって胃の粘膜が炎症を起こすことを胃炎と言いますが、スレオニンには胃酸の分泌を調整する働きがあるため、胃炎を予防する効果が期待できます。
  • 美肌効果
    肌荒れを起こしやすい人は角質層に含まれるアミノ酸が不足していると言われますが、スレオニンには細菌やウイルスから肌を守るだけでなく、水分が不足しないようにする作用もあります。体内でコラーゲンを生成する材料にもなるため、スレオニンを摂取することは間接的に肌の健康を守ることに繋がるでしょう。

スレオニンの過剰症と欠乏症

スレオニンは基本的に過剰症も欠乏症の心配もないでしょう。

過剰に摂取することで引き起こされる、胃腸障害や頭痛がありますが、日常の食事の中では問題ありません。

欠乏症に関しても、1日に必要な摂取量が少ないこと、幅広い食材(動物性たんぱく質)に含まれていることから、ベジタリアンや菜食主義の方を除けば不足することはほとんどありません。

おわりに

今回は必須アミノ酸の一つでもある「スレオニン」についてご紹介しました。

積極的な摂取は美肌効果にも期待があり、過剰症についても心配がないことから、積極的に摂取したいアミノ酸であることが分かりました。

とは言え、スレオニンの摂取だけでは健康的な生活は送れませんので、バランスの取れた食事を心がけましょう。