近年の日本国内におけるスポーツ・フィットネス文化の普及率には驚かされるものがありますが、それらに比例するようにして「ダイエット」カテゴリーも急成長を遂げています。街の至る所にフィットネスジムが建ち、コンビニやスーパーでは手軽に高たんぱく質なプロテイン関連の商品を手に入れることが出来ます。5年前であれば考えられなかったことです。それだけ一般の方々にフィットネスが認知されるようになった証拠でもあり、ダイエットのニーズが高まっていると言えるでしょう。

しかし、一口にダイエットとは言っても、誰もがそう簡単に痩せられるわけではありません。人によってはこれ以上痩せると危険な場合もあれば、「痩せる」ではなく「筋肉を付ける」必要がある方だっておられるでしょう。

そこで、今回は「60代の方」に的を絞り、健康的でいきいきとした生活を送るために必要な食事習慣についてご紹介したいと思います。

60代にダイエットは必要ない?

掲題にもありますが、60代の方にとって「ダイエット」は本当に必要なのでしょうか?

一般的に食事の量や日中の活動量が著しく減少し始めると言われている年代ですが、一見すると「健康のためにダイエットをしている」というのはとても健康的で素晴らしいことのように感じます。

もちろん、適度な運動は新陳代謝を高め、骨格筋量を増やす意味ではとても良いことなのですが、目的が「ダイエット」となると少し話が変わってきます。

ダイエットを行うとなると、必ず食事制限がセットで付いてくるのですが、この食事制限を自己流や見よう見まねで行うことはとても危険です。本来の目的である体脂肪の燃焼どころか、時には大事な骨格筋量を減らしてしまい、どんどん痩せにくい体になるだけならまだ良いほうですが、場合によっては身体を壊してしまうリスクだってあるのです。

では、60代の皆さんは何を目的に取り組めば良いのでしょうか?

痩せるのではなく筋肉を増やそう

これが今回の答えになります。

痩せることを目的とするのではなく、筋肉を付けることを目的としてください。

とは言うものの、そう簡単に筋肉は増えるもではありません。適度な運動は勿論ですが、日々の食事がとても重要になってきます。

では、具体的にどのような食事を心がければ良いのでしょうか。

筋肉を付けるための食事のポイント

  1. 毎回の食事でたんぱく質を意識する
    たんぱく質は筋肉のみならず、肌や髪、臓器といった身体の様々な部分を形成するための材料になります。要はたんぱく質の摂取量が少ないと、筋肉を作るまでに至らないということです。毎食お肉もしくはお魚をお食べ頂き、間食にはヨーグルトなどを意識的に食べるようにしてみて下さい。どうしても量が食べられない方は、健康補助食品である「プロテイン」を活用されると良いでしょう。しかし、食事の量が減っては筋肉に必要な栄養素を確保することが出来ません。ましてや、1食抜いてしまっては今ある筋肉量を維持するのも難しくなります。
  2. 1日3食しっかり食べる
    冒頭でもありましたが、皆さんの年代になると本当にお食事の量が少なくなりがちです。
  3. お酒はほどほどに
    過度なアルコールの摂取は筋肉の分解を促進します。1日の量を減らしたり、休肝日を設けるなどして調整できると効率が良いですね。

さいごに

本日はダイエットよりも重要な「筋肉を増やす」ことについてご紹介しました。

筋肉量が増えれば必然的に基礎代謝量がアップし、自然に体脂肪率も落ちるようになるでしょう。

筋肉はそう簡単には増えませんので、2年後3年後を見据えて今から取り組むことにより、いつまでも健康的に過ごすことが可能となります。

是非とも取り組んでみて下さい。