プロテイン」と聞くと、どうしてもボディビルダーのような筋肉隆々なマッチョのイメージが払拭しきれないようですが、今の時代、プロテインはマッチョだけが飲む飲み物ではなくなりつつあります。

そもそも日本国内におけるプロテインの位置付けは「健康補助食品」であり、皆さんのイメージされるような薬などといった特別な存在からは遠く離れたところにあります。

その用途は様々であり、筋肉量を増やしたい・筋力をつけたいといった目的で摂取する方もいれば、美肌・美髪効果を期待して美容目的で毎日摂取する方もおられます。

これらの摂取方法は全て正解であり、何一つ不思議なことなどありません。なぜなら、プロテインが「健康補助食品」だからです。

では、プロテインは我々の何を補助してくれるのでしょうか?

それは、「たんぱく質」です。

プロテインを日本語に訳すとたんぱく質となりますが、日々の食事で摂取するのが難しいたんぱく質量を補うために、プロテインがあります。

つまり、お肉やお魚、卵や大豆製品の代わりとなるのがプロテインです。

そんなプロテインがなぜ「フレイル」に有効なのか、予防出来るのか、詳しくご紹介します。

フレイルって何?

フレイルとは、健常な状態から日常生活を送るうえで手助けが必要になる要介護状態へ移行するまでの特定の期間・段階のことを言います。

具体的には、加齢に伴う筋力の低下・筋量の減少、体力の低下などが原因で外出や運動頻度が減り自宅に閉じこもりがちになるなど、高齢化に伴う衰え全般を指しています。

また、フレイルの特徴としては身体的な問題にとどまらず、うつなどの精神的・心理的問題、認知症などを主とした認知機能の障害なども含まれます。

フレイルをプロテインで予防するには

フレイルの原因には、上記で述べたような加齢に伴う筋肉量の低下や身体的問題など様々ですが、今回は前者の「筋肉量」に的を絞って解説します。

筋肉量が減る原因としては、

  1. 食事量の低下
  2. 運動量の低下

の二つが挙げられますが、プロテインの場合このどちらにも有効的なアプローチが可能です。

①食事量の低下

冒頭でも少し触れましたが、プロテインの本来の目的は「補助」にあります。加齢と共に年々少なくなる食事量ですが、食事量の低下に比例してたんぱく質の摂取量も少なくなってしまいます。そこでプロテインを活用して下さい。仮に1日1杯、昼食と夕食の間にお飲み頂くことで、およそステーキ100g分の良質なたんぱく質がわずかコップ1杯分の液体で摂取出来てしまうのです。

②運動量の低下

1日の活動量(運動量)が少なくなることで全身(特に下半身)の筋肉量が低下、最終的には寝たきりとなってしまう訳ですが、毎日たった10分の散歩を行うだけでも数年後の未来は大きく違うでしょう。そこに加えてプロテインを摂取すれば、筋肉量を増やしたいジムに通う男性がプロテインを摂取する目的と同じ用途でお飲みいただくことが可能です。散歩で身体を動かし、プロテインで筋肉をカバーする。素晴らしいサイクルだと思いますよ。

おわりに

今回はフレイルに対するプロテインの有効性について、具体的な摂取方法などを交えてご紹介しました。

現在プロテインを飲まれている方は引き続きお飲みいただきたいですが、まだ飲んだことがない方、気にはなっているが手が出ない方、是非ともこの機会に習慣化されてはいかがでしょうか?