皆さんは日常生活でどれくらい「歩く」ことをされていますでしょうか?

現代の世の中はどんどん便利になり、移動の際は車や電車などの乗り物移動が増え、街に出てもエスカレーターやエレベーターが設置していない施設の方が少ないぐらいです。自宅の中でも家事はお掃除ロボットがあなたの代わりに働いてくれ、最近では飲食の宅配サービスも非常に活発に利用されるようになりました。

世の中がどんどん便利になる一方で、我々の運動量、ひくところ歩く量は益々減少傾向にあります。日常的にスポーツを行っている人やジムに通う人を除けば、現代人は控えめに言っても、慢性的な「運動不足」と言えるのではな いでしょうか。

そんな運動不足の中にある現代人が、今日、今すぐにでも始められる健康習慣こそ「歩く」、つまりは「ウォーキング」なのではないかと思うのです。

厚生労働省でも、適度な運動は健康づくりの基本であり、“身体活動量が多い者や、運動をよく行なっている者は、総死亡、虚血性心疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症、結腸がんなどの罹患率や死亡率が低いことということが認められています

今回はそんなウォーキングが持つ健康上のメリットをご紹介しながら、皆さんに少しでも歩いてみようかなと思っていただけるような回にしたいと思っております。

ウォーキングのメリットとは?

普段の生活にウォーキングを取り入れることは、健康上沢山のメリットが存在します。

  • 消費カロリーが増える
    現代人は慢性的な運動不足であると共に、慢性的な「摂取カロリーの多さ」が非常に目立ちます。アスリートやハードワーカーのように普段から消費カロリーが非常に多い場合には、それに伴って摂取カロリーを多くする必要がありますが、多くの場合、左記のような状態にはありません。ウォーキングを行うことで消費カロリーが増え、結果的に肥満などの生活習慣病を予防することが出来るでしょう。
  • 筋肉量が増える
    ここで言う筋肉量が増えるというのは、何もボディビルダーのような筋肉隆々な身体になるということではありません。一般的に健康的と呼ばれるような身体を維持するには、ただ痩せているだけではなく、適度な筋肉量を必要とします。ウォーキングは主に下半身の筋肉を使いますが、人間の筋肉量のおよそ70%は下半身に集中しています。ジムに通ってハードにトレーニングをしなくとも、日々の積み重ねで必要な筋肉量が確保出来るでしょう。

1日1万歩は1回で1万歩?それとも1日の合計?

タイトルにもある「1日1万歩」ですが、皆さんはおおよそのイメージがつきますか?

成人男性が60m/分(ゆっくり話しながら歩けるスピード)で歩けば、1万歩で約7kmの距離を歩くことができます。1分間で約90歩ですから、所要時間は約110分程度でしょうか。

改めて数字にしてみると、1時間以上かかるのはちょっとハードルが高い…とお思いになるかもしれませんが、これを1回で行う必要はないのです。肝心なのは「1日1万歩」ですので、その日の歩いた歩数が合計で1万歩を超えれるようにしてみて下さい。

目安として、成人で平日はデスクワークに従事する方の1日の平均歩数が約3,000歩~3,500歩と言われていますので、如何に運動量が少ないかが分かりますよね。

もし自宅で作業をすることが多い方や、専業で家事を行っている方であれば、上記のデスクワークの方よりも少ない歩数である可能性は高くなるでしょう。

  • 普段車で買い物に出かけるところを30分かけて歩いて行ってみる
  • エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を使ってみる
  • 毎朝・もしくは夕方などの時間にウォーキングの時間を作る

ウォーキングを主としても良いですし、何かのついでに行っても全く問題ありません。大事なのは出来るだけ長く「続ける」ことですので、無理のない範囲で行いましょう。