今年は新型コロナウイルスの拡大により、人々の「健康」に対する意識や関心が例年に比べて高いように感じます。巷では、感染症や病気の予防策として「○○を食べて(飲んで)免疫力を上げましょう」と日々囁かれていますが、実はこの免疫力について、どうやら間違った認識をお持ちの方が、メディアを含め多いように感じます。

そもそも免疫力とは我々人間に限らず、動物全般に備わる機能であり、身近な動物である犬や猫にも当たり前に備わっています。「○○を食べれば免疫力が上がります」ということを口にするパーソナルトレーナーもいるようですが、実はそれは間違いです。基本的に何かを食べたり飲んだりしたから免疫力が上がるのではなく、例えばサプリメントなどの健康補助食品を摂取することで、体内の機能が正常に保たれることに、本来備わっている免疫力がこれまで通り通常に機能してくれているのです。

つまり、「○○を食べれ(飲め)ば、体内の○○の機能が正常に機能するため、よって免疫力が正常に保たれます」という表現が正しいと言えるでしょう。

前置きが長くなりましたが、今回はそんな免疫力に関するお話を一つ、皆さんにご紹介させて頂きたいと思います。是非とも最後までお付き合いください。

サプリメントを摂取している人はどのくらいいるの?

冒頭でもある通り、今年は健康に関する人々の意識や関心がこれまで以上に高まった1年だったと言えるでしょう。その関心の高まりに比例するかのように、健康補助食品に代表されるようなプロテインやアミノ酸といいたサプリメントの消費も非常に活発でした

。厚生労働省が今年の6月に約30万世帯を対象に行った調査によると、6歳以上で錠剤・カプセルなどサプリメント剤型の健康食品を摂取している割合は、女性が28.3%、男性が21.7%でした。女性は40~70代で3割を超えており、最も多いのは50代女性で37.6%です。男性で最も利用率が高いのは60代であり、次いで50代が高い割合となりました。

上記のように、昔に比べてサプリメントの摂取率は確実に増加傾向にあり、その摂取理由は皆一様に「健康」を意識したもであることがわかります。

サプリメントの摂取と免疫力の関係性は?

サプリメントを摂取している人が年々増加傾向にあること、摂取する人の多くが「健康」を意識していることは分かりました。では、そのサプリメントの摂取が免疫力とどのような関係性があるのでしょうか?

我々人間の体内で免疫を司るのは白血球のリンパ球ですが、このリンパ球が減少すると免疫機能が落ちてしまいます。「グルタミン」を摂取することによって、血液中の総リンパ球が増えることが確認されていますし、運動によるウイルス感染のリスクが低下するという報告もあります。

というように、上記の説明を見てもグルタミン自体が直接免疫力を向上させている訳ではなく、血液中のリンパ球を増加させることが分かります。しかし、グルタミンというサプリメントを摂取することによって間接的ではありますが、免疫力を正常に機能させていることもわかりますね。

まとめ

今回は「免疫力」に関する間違った認識と、サプリメントとの関係性についてご紹介しました。

具体例として挙げたグルタミンに限った話ではなく、サプリメントを摂取することで身体の機能を正常に機能させることは、結果的に我々が持つ免疫力を正常に機能させることに繋がると言えるでしょう。

しかし、サプリメントは一定の栄養素に特化した食品でもあるため、過剰な摂取には注意が必要です。食事で足りていないと思う栄養素を探してみて、その中から自分に合ったものを摂取すると良いでしょう。