皆さんもご存じの通り、日本人の食生活はご飯、つまり糖質中心であることは言うまでもないでしょう。「私はご飯よりパン派」という方もおられるかもしれませんが、例えそうだとしてもパンもれっきとした糖質なのです。もちろん、パスタやラーメンなどの麺類も同様にです。

しかし、糖質に比べて「たんぱく質」の摂取量はどの年代でも圧倒的に不足しています。特に高齢者のたんぱく質摂取量の不足は深刻な社会問題となっており、フレイルやロコモティブシンドロームなどに直結する事柄です。

毎日糖質を摂取することは何ら苦ではなく、当たり前のように食べることが出来ますが、毎日焼肉を食べられますか?と尋ねると首を縦に振る方は少ないでしょう。それだけたんぱく質は意識して摂取しないと不足してしまいがちな栄養素なのかもしれません。

とは言うものの、毎日焼肉ではすこし例えが極端でもありますね。

では、「1日3食の場合、各食事にお肉やお魚類などの動物性たんぱく質が摂れる食材を必ずプラスしてください」とうのはいかがでしょうか?

毎日焼肉よりはハードルが下がったようにも感じますが、実際のところこれを実践するのは難しいと感じる人は少なくないと思います。

そこで今回は、手軽にたんぱく質を補うことが出来る「プロテイン」について詳しくご紹介させていただきたいと思います。

プロテインとは?

プロテインとはアルファベットで「Protein」と表記しますが、これを日本語に訳すと「たんぱく質」になります。つまり、お肉やお魚に含まれるたんぱく質と同じ意味合いになるということですね。

実際のところ多くのプロテインは「ホエイ」という乳牛の乳から採れる成分が原料となっていますので、ホエイプロテインは動物性たんぱく質を摂取するのと同じ効果があると言って良いでしょう。

その他には大豆が原料の「ソイプロテイン」や卵が原料の「エッグプロテイン」、日本では少ないですが牛肉を原料とした「ビーフプロテイン」などの種類があります。

プロテインの栄養素とは?

プロテインと言っても市販される商品によってや、原料の違いによって細かい栄養素には違いがありますが、ここではおおまかな数値をご紹介させて頂きます。

プロテイン(たんぱく質)というだけあり、その内訳は高たんぱく質なものが多いでしょう。

多くの商品が高たんぱく低脂質、低糖質であるため、スポーツの現場だけでなく、健康を気遣う人やダイエットを頑張る人にもおすすめ出来る内容となっております。

プロテイン1杯分から摂取出来るたんぱく質の量はおよそ15g~20g前後であり、これはお肉やお魚100gに相当する量になります。

また、プロテインは液体として摂取することになるので、お肉やお魚を食べる時に比べて咀嚼や消化の必要が無いため、吸収されるスピードが早いというメリットもあります。

プロテインの具体的な摂取方法

プロテインを飲むタイミングは、その方のライフスタイルや食生活によって様々ですが、1日の中で1番たんぱく質が足りていないタイミングを見つけると良いでしょう。

  • 朝食にプラス
    朝は時間がなくバタバタして食事を摂る時間がない方、そもそも食欲がそこまでない方などは、1日の始まりに1杯プロテインを飲むことで必要なたんぱく質やアミノ酸が身体の隅々まで行き届いてくれるでしょう。
  • 間食にプラス
    昼食を食べてから次の夕食まで時間が空く方、何も食べられない方などは、3時のおやつとして間食にプロテインを飲むのは非常に効果的です。食時の時間が空き過ぎると、次に食事を摂った際に血糖値が急激に上昇しやすくなってしまいますが、間食にプロテインを挟むことで血糖値をコントロール出来るだけでなく、お菓子やジュースを飲む代わりにもなるため、余分なカロリーを抑えることが出来ます。

さいごに

今回はプロテインの栄養成分や摂取方法についてご紹介しました。

摂取する目的は人によって違いますが、今やプロテインはボディビルダーやアスリートだけが飲むものではなくなりました。健康を気遣う方こサプリメントと呼ばれるような「健康補助食品」を上手く活用し、日々の暮らしを充実させる必要があるのではないかと思います。