韓国料理の定番とも言える「キムチ」ですが、皆さんは普段からお食べになられますでしょうか?

日本人にキムチが嫌煙される理由の一つに、翌日の口臭の問題が挙げられるかと思いますが、今回ご紹介するキムチが持つ健康上のメリットを知れば、多少口臭が気になってでも食べてみようとお思いになれる方が増えるかもしれません。

今回はそんなキムチにまつわる栄養成分や、健康上のメリットについてご紹介させて頂きます。

キムチがもつ健康上のメリットとは?

キムチは植物性の乳酸菌を豊富に含んだ発酵食品ですが、この植物性の乳酸菌がヨーグルトなどに含まれる動物性の乳酸菌よりも非常に魅力的となるのです。植物性の乳酸菌の特徴として、動物性に比べて丈夫であり、より生きたまま腸まで届くというメリットがあります。

  • 辛み成分で代謝をアップ!
    キムチの辛み成分の一つでもある「カプサイシン」にはアドレナリンの分泌を促進する作用があります。カプサイシンに発汗作用があることをご存知の方は多いと思いますが、代謝がアップすることにより発汗が促されるのが原因です。また、アドレナリンが分泌されることによって脂肪の分解が活発になります。有酸素運動やトレーニングを併せて行えば脂肪燃焼が捗ります。
  • 腸内環境を整えて便秘解消!
    キムチに含まれる植物性乳酸菌「ラクトバチルス」はヨーグルトに含まれるような乳酸菌よりも胃酸に強く、生きたまま腸まで運ばれます。キムチの原料にも多く使われる白菜などに多く含まれる食物繊維の効果も相まって、腸の蠕動運動が活発になり腸内環境の改善など、整腸作用に大きな期待が持てるでしょう。
  • 豊富なビタミンで美容効果も!
    キムチには「ビタミンB₂」をはじめとするビタミン群が豊富に含まれます。皮膚や筋肉、血管などを丈夫に保つためのコラーゲを生成する助けをする「ビタミンC」や、皮膚や身体の粘膜を正常に保つ機能がある「ビタミンA」、抗酸化作用が期待できる「β-カロテン」など、美容効果の高いビタミンが豊富なため、アンチエイジングにも良いでしょう。
  • 食べるだけで免疫力アップ!
    免疫細胞の約7割は腸内に存在するとも言われており、腸は「第二の脳」とも言えます。キムチに整腸作用があることは前述の通りですが、腸内が整うということは身体の中から免疫力を高めるということです。

日本のキムチと韓国のキムチに違いはあるの?

今では日本のスーパーに行けば必ず手に入るキムチですが、実は日本と韓国ではキムチに関する定義が異なります。と言うのも、日本のキムチは例え発行過程を経ていない状態、つまり浅漬けのような状態でもキムチと銘打って販売が可能ですが、本場韓国のキムチではそうはいきません。

韓国のキムチは「ヤンニョム」と呼ばれる調味料に白菜や大根、キュウリなど様々な食材を最低でも3日、長ければ5日以上漬けることで作られます。この期間が発酵過程となり、とても重要な期間となるのです。

日本人好みのキムチは本場韓国のキムチに比べて比較的酸味が少なく、甘みが強いものが多いですが、実は発酵過程を経ていないキムチでは、キムチが持つ本来のパワーを存分に機能させるのは難しいと言えるでしょう。

おわりに

今回は発酵食品でもある「キムチ」についてご紹介しました。

日本のキムチは発酵過程を経ていないものが多いという風にご紹介しましたが、必ずしも全ての商品がそうという訳ではありません。

乳酸菌入り」や「発酵」という文字がラベルに記載された商品であれば、韓国のキムチ同様の効果を得ることが可能ですし、ゆるキャラの「アルンちゃん」のマークの記載があれば同様です。

お買い物に出掛けられる際は是非とも意識して見てみてくださいね。