「鶏むね肉」と聞くと、どうしてもダイエットであったり節約のイメージが先行してしまいがちな食材ではありますが、実はそんなことはありません。
健康上嬉しい栄養素を多く含んでいるだけでなく、鶏むね肉には他のお肉類には無い特別な栄養素も存在するのです。
今回はそんな鶏むね肉について、栄養成分や健康上のメリットなどを抑えながら詳しくご紹介させていただきたいと思います。
鶏むね肉の栄養成分とは?
一口に鶏むね肉と言っても、「皮あり」と「皮なし」ではその内訳は大きく異なります。
皮があるもの・ないものを100gで比較
- 鶏むね肉(皮あり)
カロリー:145kcal 脂質:5.9g - 鶏むね肉(皮なし)
カロリー:116kcal 脂質:1.9g
このように、カロリー・脂質共に皮ありの方が多くなっているのが分かります。健康、ダイエット目的で食べるのであれば、皮なしで食べる方が良いでしょう。
その他の栄養成分・健康効果をご紹介
- たんぱく質
三大栄養素の一つである「たんぱく質」は、筋肉や髪の毛、肌、内臓など身体のあらゆる部分の材料となる栄養です。鶏むね肉100gあたりに約23.3g含まれており、鶏胸肉には栄養素のバランスが最もよく良質なタンパク質が摂取できると言われています。
また、抗疲労成分の「イミダゾールペプチド」が鶏むね肉には豊富に含まれており、疲労回復に期待が持てるでしょう。 - ビタミンB₆
たんぱく質を分解する際に必要になる「ビタミンB₆」が鶏むね肉には既に含まれております。免疫機能を正常に保ったりアレルギー症状を予防する働きもあり、積極的に摂取したい栄養素の一つです。この他にも、脂質の代謝を促す役割を担います。 - ナイアシン
ビタミンB群の一種である「ナイアシン」は、三大栄養素の代謝を促進してくれる補酵素として働きます。血行を促進して冷え性などの症状を改善したり、アルコールの分解作用が強いため二日酔いなどを防止する効果もあるでしょう。
鶏むね肉の食べ過ぎによるデメリットは?
意外に知られていないことですが、これだけヘルシーで健康的な食材にも落とし穴は存在します。ビールなどでもよく知られている「プリン体」が鶏むね肉には含まれています。その量は鶏むね肉100gでなんと350mlのビール3本分の量です。
意識的に高たんぱくな食事を心がけることはとても素晴らしいことですが、鶏むね肉ばかりに偏らず、様々な食材から摂取するのが望ましいと言えるでしょう。
おわりに
今回はダイエット・健康どちらのシーンでも頻繫に登場する「鶏むね肉」についてご紹介しました。
高たんぱく、低脂肪なのはもちろんのこと、その他の栄養素も豊富に含む健康的な食材であることがお分かり頂けたかと思います。
調理方法も豊富なため、日々のお食事に取り入れやすい食材の一つです。
この機会に是非ともお試し下さい。