料理やお弁当の彩り・添え物としてよく登場する「パセリ」ですが、皆さんはいつも食べておられますか?主役になることはそうそう無く、ほとんどが脇役のパセリですが、含まれる栄養素や健康効果・美容効果を知れば「食べてみよう」となるかもしれません。

今回はそんな名バイプレーヤー?なパセリの栄養成分や健康上のメリットについて、詳しくご紹介させていただきます。

パセリに含まれる栄養素とは?

  • β-カロテン
    緑黄色野菜などに多く含まれる栄養素で、強力な抗酸化作用を持ちます。体内に入ることでビタミンAに変換されてそのままビタミンAの働きを担うなど、人体の皮膚や粘膜、免疫機能を正常に保つうえで欠かすことが出来ません。また、β-カロテンでの働きは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られています。
  • ビタミンK
    パセリに含まれるビタミンKの含有量はあらゆる野菜の中でもトップクラスと言われています。カルシウムを骨に沈着させやすくしたり、出血時に血を止める血液凝結作用があります。
  • ビタミンE
    ビタミンKに続きビタミンEも野菜の中ではトップクラスの含有量を誇ります。強い抗酸化作用を持つビタミンのひとつで、様々な害を与える活性酸素から体を守る効果があります。血管や肌・細胞などの老化を防止し、血行を促進するなど生活習慣病の予防に効果があり、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。
  • ビタミンC
    皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。肌を乾燥から守ったり、シミやシワを予防するだけでなく、免疫機能を高めて風邪などの病気から守ってくれる役割があります。
  • ミネラル類
    日本人では不足しやすいと言われる鉄分が豊富に含まれているだけでなく、浮腫み予防にも繋がるカリウムも豊富に含みます。

パセリの種類

一般的に日本で口にするパセリのほとんどが「カーリーパセリ」という品種になります。

葉が細かくドーム状に丸みを帯びたような形をしているのが特徴です。

もう一つ、「イタリアンパセリ」という品種が存在します。名前にもあるようにイタリアンレストランなどではこのタイプがよく使われており、葉はちぢれておらず平たい形をしています。

味の違いに関しては、イタリアンパセリの方がマイルドで口当たりも良いためサラダなどにもよく使用されていますが、栄養価に関しては大きな差はありません。

パセリは食べ過ぎても大丈夫?

パセリに含まれる「アピオール」と呼ばれる精油成分には子宮の収縮作用があり、古くから月経不順を解消するための治療に使用されていましたので、妊娠中は過剰な摂取は控えた方が良いでしょう。

また、パセリの持つ高い殺菌作用から食中毒予防にも効果が期待できる反面、過剰に摂取すれば逆にお腹を壊してしまったり、胃を刺激して吐くなどのリスクが高まります。

とは言うものの、パセリを1度に大量に食べるのは簡単なことではなく、多くの場合過剰に摂取することはありません。

目安として、1回の摂取量が乾燥していない状態で200gを超えなければ問題はないでしょう。

おわりに

今回は栄養満点野菜、「パセリ」についてご紹介しました。

冒頭で名バイプレーヤーと紹介しましたが、これだけの栄養素を含むパセリはむしろ名主役と言っても過言ではないような気がしますね。

独特な苦味から好みの分かれる食材ではありますが、「良薬は口に苦し」と言うようにそれだけ健康上のメリットも高い食材です。

少量を継続して食べることで医者要らずの健康的な生活を過ごせるようになるかと思いますので、是非とも取り入れてみてはいかがでしょうか。