皆さんは普段から「アボカド」を食べられていますでしょうか?

最近でこそスーパーなどでも当たり前に見かけるこの食材ですが、一昔前までは日本での知名度は低くく、洋食などを提供しているお店でたまに食べる程度でした。

しかし、時代は「健康食材ブーム」真っ只中、世界のセレブやメディアによって「スーパーフード」として紹介されるや否や、瞬く間に人気食材として広まりました。

今回はそんなアボカドが持つ栄養成分や健康上食べると嬉しいメリットなどを踏まえて、詳しくご紹介させて頂ければと思います。

アボカドが持つ栄養成分は?

アボカドは「森のバター」と呼ばれる程栄養価が高く、その栄養価は果物の中でもトップクラスです。

※アボカドを野菜と思っている方も少なくないかと思いますが、実は果物なんです。

  • ビタミンE
    ビタミンA・D・Kと同じ脂溶性ビタミンに分類され、中でも強い抗酸化作用を持つビタミンです。抗酸化作用とは、体内にあるたんぱく質や脂質などの細胞が活性酸素(酸素)によって酸化されるのを防ぐことを言い、主に老化や生活習慣病の予防に効果があるとされています。皮膚の新陳代謝を高め、シミやそばかすを防止してくれる働きがあります。
  • ビタミンA
    油脂に溶ける脂溶性ビタミンの一つで、レチノール、レチナール、レチノイン酸、レチニルエステルなどのレチノイド類をまとめた総称です。発育の促進、目の健康を保ったり、皮膚を正常に保つ働きがあります。また、暗所での目の慣れに寄与していたり(視覚の暗順応)、鼻やのどの粘膜に働いて細菌から身体を守るなどの役割があります。
  • ビタミンC
    皮膚や筋肉、血管などを丈夫に保つためのコラーゲを生成する助けをする働きがあります。身体の酸化を防ぎ、美肌効果・ストレスや疲れを軽減します。
  • コエンザイムQ₁₀
    生活習慣病の予防、美肌効果に期待が持てるコエンザイムQ₁₀ですが、体内のエネルギー生産には欠かせない栄養素であり、さらには体内で酸化を防止したビタミンEを再活性されるなどの役割も担っています。
  • 食物繊維
    アボカドにはゴボウ1本分もの豊富な食物繊維が含まれていますが、食物繊維には腸内の環境を良くしてくれる効果があるので、便秘に悩む人には心強い味方です。
  • 不飽和脂肪酸
    アボカドにはリノール酸オレイン酸リノレン酸といった不飽和脂肪酸が含まれています。悪玉コレステロールを抑える働きがあり、血液がサラサラになり動脈硬化の予防に繋がります。

アボカドを食べる際の注意点!

果物界トップクラスの栄養価の高さを誇るアボカドですが、その分含まれる「カロリー」も高くなります。アボカドを構成する成分のほとんどが「脂肪」ですが、たんぱく質や糖質といった他の三大栄養素に比べて約2倍のカロリーがあるため、食べ過ぎには注意が必要です。

アボカド1個あたりのカロリーはおよそ200~250kcalであり、これはお茶碗1杯分のご飯に相当します。

1日に1/2個、もしくは1/4個を目途に食べることで必要な栄養素を補うことが出来るでしょう。

おわりに

今回は森のバターとも呼ばれる「アボカド」についてご紹介しました。

普段の食事に積極的に取り入れることで身体に嬉しい栄養素を補うことが出来る食材ですが、食べ過ぎには注意が必要な食材でもあります。

ダイエットや健康維持のために食べていたつもりが、肥満・生活習慣病を助長していた…なんてことにならないよう、正しく取り入れて下さいね。