近年、健康やダイエットへの関心が高まり、それに伴って注目を集めるようになった食材が沢山あります。アーモンドもその中の一つでしょう。少し前までは「健康食材」というよりはお酒のつまみ、料理の風味だしや食感のアクセントのためにに使われるなど、アーモンド単体を健康の面からフォームすることはあまり普通なことではありませんでした。

最近でこそその効果や有用性が認められ、広く浸透しつつあるアーモンドですが、今回は改めて、アーモンドが持つ栄養成分や健康上のメリットについてご紹介させていただきます。

アーモンドが持つ栄養素とは?

アーモンドには様々な健康効果が期待できる栄養素が含まれています。

  • ビタミンE
    若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEが豊富に含まれています。優れた抗酸化作用がり、アンチエイジング効果も高く、その含有量はその他のビタミンEを多く含む食材の中でもトップクラスです。「抗酸化」とは老化の原因でもある紫外線や空気、熱などの刺激に反応して体内で発生する「活性酸素」の働きを抑えることを言い、体内に蓄積した悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪などの脂肪分が酸化することで起こる動脈硬化などの生活習慣病の予防・改善を行うほか、血行が悪くなることで引き起こされる冷え肩こりなどの身体の不調の予防にもなります。
  • ビタミンB₂
    たんぱく質や脂質といた我々の身体活動に欠かすことの出来ない三大栄養素の代謝を担うなど、無くてはならないビタミンの一つです。細胞の生再生を促進する働きがあるため、皮膚や粘膜を正常に保つほか、生活習慣病の予防・改善ににも寄与します。
    上記のよう働きがあるビタミンB₂ですので、不足すれば口内炎皮膚に異常が出るだけでなく、ひどい場合には貧血などの症状が現れます。
  • 不飽和脂肪酸(オレイン酸・リノール酸)
    アーモンドを構成する栄養素のおよそ半分は脂質になりますが、その脂質の種類がチョコレートや洋菓子などに含まれるものとは大きく異なります。アーモンドに含まれるオレイン酸やリノール酸はサバなどの魚やオリーブオイルなどの植物性油に含まれる不飽和脂肪酸と同じ分類です。これらの栄養素は体内で生成することが出来ないため、食費中から摂取する必要があるのですが、摂取することで血液の流れをスムーズにし、LDLを減らしたり血栓や動脈硬化を防ぐなど健康てきな生活を送るうえでは欠かせない栄養素なのです。
  • 食物繊維
    1日に必要な食物繊維の量は18歳から69歳までの男性で20g以上、女性で18g以上と厚生労働省で定められていますが、現代人の食生活を考慮すれば食べ合わせも含めて1日に数粒のアーモンドを食べることで食物繊維の不足の解消に繋がります。
    食物繊維には便秘などの整腸作用だけでなく、血中のコレステロール濃度を下げたり食後の急激な血糖値の上昇をを抑えるなど、生活習慣病の予防・改善にも期待が持てるでしょう。

1日どれぐらい食べるのが理想的?

これだけ高栄養なアーモンドですから、出来れば沢山食べて健康になりたいと思われる方もおられるかもしれませんが、過剰に摂取することは要注意です。

アーモンドに含まれるビタミンEは「脂溶性ビタミン」といい、過剰に摂取した分を体外に排出しにくい(体内に蓄積されやすい)という特徴があります。ビタミンEno過剰症には肝機能障害など様々な症状があり、体質によってはリスクが増します。

また、高栄養とういことはそれだけカロリーも高いということになります。1日に数粒食べる分には特に影響も出ないでしょうが、小さくて食べやすい形状のアーモンドですから、ついつい食べ過ぎてしまう方が多いようです。

理想は男女共に25粒を上限として、日々の食事の中に取り込んでみて下さい。

おわりに

今回は身近な食材であり尚且つ健康効果の高い食材「アーモンド」についてご紹介しました。

なんでもそうですが、摂り過ぎていい食材は存在しません。

過剰症などの疾患にはくれぐれもご注意いただき、健康的な身体作りを目指してくださいね。