皆さんは普段の生活で「緑茶」を飲む機会はどれぐらいありますでしょうか?

古くから日本でも親しみ愛されてきた緑茶ですが、近年は贈答品や嗜好品としての認識の方が広く浸透し、ご自宅で毎日緑茶を飲まれる方の方が少ないように感じます。

とは言え、急須で入れた緑茶を飲む機会が減ったものの、緑茶自体は我々の生活の一番身近な場所に昔から変わらずにありますよね。

それは、コンビニエンスストアなどでも購入出来るペットボトルに入ったものです。

今回はそんな緑茶の素晴らしい健康効果についてご紹介させていただきます。

緑茶の成分・効能とは?

緑茶には健康上嬉しい効果が沢山存在します。

タンニン

ポリフェノールの一種でもあるタンニンはカテキンに分類されます。

コレステロールの吸収を抑えることで血中コレステロールの数値を低下させるだけでなく、脂肪の吸収を抑えて肥満予防にも作用します。

また、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった疾患のリスクを高める「活性酸素」を除去する「抗酸化作用」の働きもあります。

テアニン

アミノ酸の一種でもあり、緑茶特有の旨味成分のもととなります。テアニンには脳の神経細胞の保護や緊張を和らげる「リラックス効果」があり、血管を拡張することで血液の流れをスムーズにすることで全身の筋肉をほぐしてくれます。

ビタミン

緑茶にはビタミンB₁やビタミンB₂、βカロテンやビタミンCなど、この他にも多くのビタミン群が含まれています。

緑茶に含まれるβカロテンは「プロビタミンA」とも呼ばれ、体内のビタミンAの必要量に応じてβカロテンがビタミンAに変わり、抗酸化に寄与します。

また、ビタミンCは皮膚や粘膜の保護や正常化に作用するだけでなく、こちらも強い抗酸化作用を持ちます。

カフェイン

カフェインには強い覚醒作用があるので多量に摂取する分には注意が必要です。

しかし、疲労効果の減少や眠気対策、利尿作用や脂肪燃焼効果など嬉しい作用も多いのが特徴です。

緑茶は1日何杯まで飲んでいいの?

まず、最初に抑えておきたいのが緑茶に含まれる栄養成分の過剰摂取によって引き起こされる過剰症についてです。

なんでもそうですが、摂り過ぎていいものはこの世には存在しません。水でさへ飲み過ぎれば死に至ると言われるぐらいですので、注意が必要です。

カフェイン

コーヒーに含まれているイメージの強いカフェインですが、緑茶にもしっかり含まれています。最近では「カフェインフリー」のものをあるようですが、基本的には含まれているものとして認識していただいて問題ありません。

成分・効能の欄でも少し触れましたが、カフェインには集中力アップや疲労効果の減少など強い覚醒作用があります。人によってカフェインに対する耐容量には違いがありますが、過剰な摂取は睡眠障害や嘔吐などのリスクが高まります。

WHO(世界保健機構)が定める1日のカフェインのカフェイン摂取限度量は300mg、緑茶を湯呑で1杯飲んだ時に摂取出来るカフェインの量がおよそ20mg程度ですので、1日に10杯程度は飲んでいただいても問題ないでしょう。

しかし、他の食材や飲み物からカフェインを摂取されている場合には摂取量に注意が必要です。

タンニン

タンニンの摂り過ぎによる過剰症自体は特にありませんが、タンニンには「」の吸収を阻害する働きがあります。貧血気味の方は注意して下さい。

さいごに

今回は我々日本人にとって馴染みの深い「緑茶」についてご紹介しました。

緑茶を飲むことで得られるメリット・デメリットの両方についてご紹介しましたが、基本的には過剰に摂り過ぎない限りは圧倒的にメリットの方が大きいと言えるでしょう。

毎日の習慣に是非とも取り入れてみてはい