脂質と聞くだけで悪者のイメージがあるという人もいるでしょう。

確かに脂質、あるいは脂肪はたんぱく質や炭水化物と比べて1gのあたりのカロリーが多く、

(9㎉ たんぱく質と炭水化物4㎉)、しかもおいしいのでついつい摂りすぎて、気がついたらお腹に脂肪がついてしまうこなんかも少なくないと思います。

しかし、脂質も栄養として大きな役割がありますので、

ご紹介したいと思います。

脂質の役割とは

脂質の主な役割はエネルギー源となることです。太古の昔、我らの祖先はいつ次の食事ができるのかわからない状態で生活をしていた。少し時間が空いたというレベルではありません。

人類の歴史上、いつでも食事ができるという時代はほんのわずかにすぎないと言われています。

そこで、人は次の食事までのエネルギーを蓄える必要があったのです。そのエネルギー源となっていたのが脂質です。つまり、脂質は非常に重要な役割を担っていたといえるでしょう。

現代だと脂肪の少ない人はうらやましがられるかもしれませんが、太古の昔はそれが生死をわける条件であり、脂肪の少ない人は真っ先にエネルギーが不足し、あの世にいってしまっていたのだ。

では脂質は現代でも必要なのか?

答えはイエスです。それはなぜなのか?脂質はただのエネルギー源ではなく、細胞膜やホルモンの材料にもなるからです。つまりいくらトレーニングをしてたんぱく質を摂っても脂肪を全く摂っていなければ筋肉細胞を大きくする材料がなく、大きくならないのです。

 

良い脂質、悪い脂質がある

脂質には良い脂質と悪い脂質に分かれると言われています。

良い脂質

不飽和脂肪酸(オリーブオイルや魚の油など)。

不飽和脂肪酸は細胞膜の原材料となったり、コレステロールを下げたり、プロスタグランジンというホルモンのような物質で血圧の調整、心臓機能の維持、神経伝達などの機能を持つ物質を作るのにつかわれます。

悪い脂質

飽和脂肪酸(バターやラードなど)

飽和脂肪酸はエネルギーとして使われる以外は良い役割はありません。

溶ける温度が高いため、体の中で固まりやすい。心臓病やがん、体脂肪の増加といった問題の原因となります。ほとんど不要で現代人は多く摂りすぎる傾向にあるので意識して摂る必要はありません。

摂取量は?

脂質は総摂取カロリーの20%程度がいいと言われています。そして必須脂肪酸の割合をなるべく多くすることがポイントです。例えば3000㎉摂っている人なら人なら600㎉。脂質は1gで9㎉のエネルギーをもっているので約65gの量の脂質となります。

機会があれば自分で摂っている食事の内容をチェックして脂質の量を計算してみてください。

終わりに

脂質は必ずしも悪ではありません。悪い脂肪は摂らないようにし、良い脂質を摂る習慣を心がけてみてください。

そうすれば的な体が手に入れられるでしょう。