高齢者(65歳以上)の人口が年々増加傾向にあるのは皆さんもご存じかと思います。
一昔前、日本の平均寿命は男女共に50歳を下回っていたことを思うと、これは本当に凄いことです。
しかし、全体の平均寿命や健康寿命が延びる一方で、「まだ若いのに」と悔やまれる方がおられるのも事実です。長生きする人、そうでない人、ここの2つの間には一体どんな違いがあるのでしょうか?
今回は健康寿命を延ばすたった3つのポイントをご紹介します。
あなたの身体はあなたが食べたもので出来ている
どんなに「〇〇が身体に良い」と言われる食材・食品でも、食べ過ぎれば悪になります。人によって消費できるカロリーは違うものの、年齢を重ねれば若いころに比べて消化・吸収能力が衰えるのは誰しも共通です。健康に良いと言われるサプリメントやトクホマークのついた商品も同様です。これらはあくまでも食品であり、病気を治す魔法の薬ではありません。
また、同じものを食べ過ぎれば栄養が偏り、身体に良いものを食べていたはずなのに、結果として病気になてしまったなんてケースも少なくありません。上記のような「身体に良いもの」に関する有名な実験があります。カボチャやニンジンに含まれる『β‐カロテン』というビタミンがありますが、これを実験用のマウスに発がん性を抑える規定量の3倍投与したところ、肺がんの発生率が逆に3倍に増えてしまったそうです。
このように、いくら身体に良いものでも「摂り過ぎは身体に毒」ということです。
睡眠を甘く見てはいけない
1日8時間寝ると仮定すれば、我々は人生の1/3を睡眠に費やしていることになります。ということは、ここを疎かにする理由が見つかりません。
しかし、長く寝れば良いというわけでもありません。睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」、そして「途中覚醒」の3種類があるのをご存じでしょうか?
〇レム睡眠
脳は眠っているが、身体が起きている状態(夢を見たり寝がえりを打っている時のことです)
〇ノンレム睡眠
深い睡眠状態であり、脳も身体も完全に眠っている状態を言います
〇途中覚醒
寝ているときに「パッ」と目が覚めることを言います私たちはこれら3つを繰り返しながら睡眠をとります。健康寿命を延ばすには「ノンレム睡眠」の時間を出来るだけ増やす必要があり、言い換えれば「睡眠の質を上げる」必要があります。出来るだけリラックスした状態でお布団に入ることが望ましいでしょう。
病は体温でバリア!体温を上げるメリット
皆さんが幼い頃、大人に「身体を冷やしちゃいけないよ」なんて言葉をかけられた経験はないでしょうか?「お腹を壊さないため」と思っておられる方もいらっしゃるかとは思いますが、実際はそれ以上の効果が期待できます。メリットだらけなんです。
安直な意見ではありますが、実際のところ身体を冷やすと病気になりやすいようです。逆に体温を上げることで約90%の病気を防げることも分かっています。(もちろん個人差はあるので一概に同じとは言えません)
体温を上げることで防げる病気は、糖尿病や通風、心臓病や認知症と数多く存在します。
つまり、冷えは万病のもと、日ごろの身体を温める意識がとても重要になってくるんですね。
身体を温める方法
①お風呂に入る
シャワーでも良いですが、湯船につかれば身体の芯まで温まることが出来ますね。
②起きたら温かい飲み物を飲む
夏でも冬でも関係なく、起床直後は体温が下がっています。起き抜けに飲むものは冷水ではなく温かいお茶やコーヒーが良いでしょう。
③ネギ・ショウガ・ニンニクなどの食材を摂る
身体を温める食材となると、韓国料理に代表されるトウガラシなどをイメージされると思うが、実はトウガラシには発汗作用があり、返って体温を下げる結果に。
まとめ
今回は健康寿命を延ばすために是非とも心がけて頂きたい3つのポイントをご紹介しました。
既に意識されている方もいれば、初めて知った方もおられると思います。今できるベストを尽くして頑張っていきましょう!