12月に入り寒さもだんだんと強まりを見せ、本格的に秋の終わりを実感することが多くなってきた頃かと思いますが、この時期になると食べたくなる料理の一つに「」が挙げられるのではないでしょうか?

地域や家庭によって様々な種類の鍋があり、食べ方や入れる食材のパターンもそれぞれかと思いますが、今回はそんな鍋のメンバーとしては有名な「ネギ」について、その栄養素や健康効果について、元パーソナルトレーナーの私が独自の目線でご紹介したいと思います。

ネギの持つ栄養素や健康効果とは?

あまりにも身近な食材過ぎて、「ネギは○○に良いから」と普段から意識してお食べになられている方は案外少ないのではないでしょうか?実はネギにも我々の身体に嬉しい健康効果が沢山あるのです。

高血圧を予防してくれる

ネギの葉の青い部分には、血圧を抑える働きがある「カリウム」を多く含みます。カリウムは高血圧の原因となる塩分に多く含まれる「ナトリウム」を体外に排出する働きがあるため、比較的高塩分食の日本人にとっては相性の良い食材と言えるでしょう。

活性酸素を抑える抗酸化作用

ネギの葉の青い部分に多く含まれる「β-カロテン」には、活性酸素のはたらきを抑える抗酸化作用があります。

抗酸化作用とは、ストレスや紫外線、過度な運動などにより発生してしまう活性酸素を抑える働きのことであり、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立ちます。

肌荒れの予防効果

ネギに含まれるビタミンCは、肌のコラーゲン合成に欠かせない栄養素であり、シミやシワができるのを防いだり、傷や火傷を早く治す作用があります。

中でもネギ葉の青い部分にビタミンCを多く含んでいます。

ネギを食べ過ぎるとどうなる?

ここまではネギの持つ健康効果、つまりメリットをご紹介しましたが、もちろん摂り過ぎによるデメリットも存在します。

その一つに「硫化アリル」による胃荒れがあります。ネギの香り成分でもある硫化アリルはビタミンB₁の吸収をサポートするなどして、食事から摂取した栄養素を体内に効率よく取り入れるサポートをそてくれる栄養素です。

ですが、生のネギを過剰に摂取することで胃荒れを起こすことが分かっており、腹痛の原因にもなります。体調がすぐれない時や既に胃が荒れているなどする場合は、加熱して食べたり、量を減らすなどして対処すると良いでしょう。

おわりに

今回は我々の食生活に馴染みの深い「ネギ」についてご紹介しました。

過剰に摂取し過ぎることで引き起こされるデメリットも確かに存在しますが、正しく摂取することで得られる健康効果は非常に大きい優秀な食材です。

これからの季節は鍋を食べる機会も増えることでしょうし、意識して食べてみてはいかがでしょうか?