タイ調理や台湾料理でよく使われているパクチー、独特な風味が特徴で好き嫌いがハッキリわかれる食材ですね。5年ほど前からパクチーブームに火が付き、パクチーラーメンパクチーポテトチップス、さらにはパクチーカフェが出来る程の人気ぶりですが、このパクチーという食材、味や風味だけではなく身体にとっても嬉しい栄養素が沢山あるのです。

本日はそんなパクチーが持つ栄養素や健康効果について、元パーソナルトレーナーの私がトレーナー目線で解説していきたいと思います。

そもそもパクチーってなに?

パクチーとは、セリ科の「1年草」のことを指します。ハーブ・香辛野菜として、世界各地で栽培されており、 日本ではパクチーという名前が一般的ですが、アメリカでは「コリアンダー」、中国では「香菜(シャンツァイ)」などと呼ばれます。

になみに、私たちに馴染み深いパクチーとはタイ語になりますが、実はパクチーよりも先にコリアンダーがブームとなった時もありました。コリアンダーの使われ方は主に種子部分を用いた調味料やスパイスがメインですね。

パクチーの持つ独特な風味・香りが苦手な人の多くが、あまり好きな方はおられないであろう「カメムシ」のあの臭いを想像されると思いますが、実は古代ギリシャ語でカメムシを意味する「koriannon」は、その独特な香りがカメムシの臭いに似ていることが語源となっています。

そのため、日本でも「カメムシ草」と呼ぶ地域があります。

パクチーの持つ栄養素と健康効果とは?

「良薬は口に苦し」と言いますが、パクチーの持つ健康効果は他の野菜とは比べものにならない程多く存在します。パクチーが好きな方はもちろん、嫌いな方でも一度は試す価値ありの健康効果をご紹介します。

圧倒的な抗酸化作用!

抗酸化作用とは、ストレスや紫外線、過度な運動などにより発生してしまう活性酸素を抑える働きのことであり、パクチーに豊富に含まれているビタミンCやEにはその働きがあります。血行を促進することで肌の老化を防ぎます。

また、これらの効果を最大限に引き出すためにも、出来るだけパクチーを加熱処理することは避けたいです。普段お食べになられているサラダにパクチーを加え、脂溶性ビタミンとの相性が良いオリーブオイルをかけて摂取するのがオススメです。

キレート作用でデトックス効果!

パクチーには、デトックス作用や解毒作用を持っている「硫黄化合物(イオウ化合物)」が含まれており、体内の有害物質と結びつき、腸内環境を調えてくれます。

我々は普段の日常生活の中で知らず知らずのうちに有害物質を体内に取り入れてしまっています。それらをほったらかしにしておくと、体内に有害物質が止まることになり、最終的には吹き出物や体調不良の原因になりかねません。

デトックスには様々な方法がありますが、運動や入浴に加えて身体の中からキレイにしてくれるパクチーを食べることはトレーナーとしても是非とも実践して頂きたいですね。

おわりに

今回は過去に一躍ブームとなった食材、「パクチー」についてご紹介しました。

ブームは過ぎ去ったとしても、定期的な摂取がおすすめ出来る非常に優秀な食材です。昔に比べて入手も簡単になりましたので、是非ともチャレンジしてみてはいかがでしょうか?