何歳になってもカッコ良くいたい、美しくありたいというのはごくごく自然なことであり、男性として、 女性としてとても素敵なことだと思います。人によってカッコイイ・美しいの基準は違えど、「引き締まった身体」というのは一つの基準になり得ます。
年齢を重ねれば若い頃に比べて活動量も少なくなり、代謝も悪くなります。引き締まった身体をキープするどころか、先ずはダイエットをして引き締まった身体に戻すところから始めなければいけない人も多いかと思います。
しかし、簡単にダイエットと言ってもそう簡単に上手くはいかないのものです。仕事や家事のストレスからついつい甘いものに手が伸びたり、イライラが原因で暴飲暴食してしまったりと、成功までの過程には、様々な壁が立ちはだかります。
そこで、今回は、ダイエット中に最も脅威となるであろう「やけ食い」について、そのメカニズムから予防にも策まで、元パーソナルトレーナーの私が詳しくご紹介させて頂きます。
感情的摂食を知っていますか?
日本のダイエットの現場ではあまり親しみのない言葉かもしれませんが、いわゆる「やけ食い」や「キレ食い」と呼ばれるものを指しています。
感情的摂食の特徴として、「通常であれば食べないような食品を普段の量以上に食べてしまったり、特別お腹が空いている訳ではないのにも関わらず、気付いたら一袋全て食べていた」などがあります。
これらの多くは「感情」による刺激が原因であり、実は簡単に防ぐことが出来るのです。先ずは感情的摂食に移行するプロセスについて、例を見てみましょう。
- 毎週通っているスポーツジムのお気に入りのダンスレッスンが当日になって休みになってしまった
- 仕事中、部下がミスをしたせいで自分が責任を摂る羽目になってしまった
- 旦那と些細な事で朝から大ゲンカ
これらの例えはどれもマイナス要素・ネガティブ要素の強いものです。これらが原因で過食に走った場合、食べ終わった後に必ず「後悔」がついてまわるでしょう。最悪の場合、1度の過食が原因でそれを辞めることが出来なくなり、結果として負のスパイラルとなってしまいます。
ですが、実は感情的摂食はネガティブな感情だけが原因となる訳ではないのです。同じように例を挙げます。
- 家族でご飯を食べ、お腹いっぱいになったタイミングでサプライズケーキが出てきた
上記のようなパターンはいかがでしょうか?普段の生活の中で普通に起こり得ますよね?しかし、先ほど紹介したネガティブな感情とは違い、どちらかと言えばプラス要素・ポジティブな感情であることが分かります。この場合、食べた後の罪悪感は少なく、むしろ「明日から頑張ろう!」と言い循環が生まれる場合があります。
つまり、感情的摂食とはポジティブ・ネガティブに関わらず、感情にコントロールされた食事を指すことが分かります。
感情的摂食を防ぐ3つの方法
①一瞬考えるスキルを身に付ける
とても簡単なことです。「なぜ自分はこれを食べようとしているのか」という問いを自分にしてみて、「一瞬」という時間を作り出してください。既に食べ初めてしまった場合でも同様です。これが出来るようになれば、自分をコントロール出来るようになり、本当に必要でない時に食べたくないものを食べてしまう行為や感情を抑えることが出来ます。
②別の選択肢を用意しておく
「食べる」以外の方法を予め用意しておきましょう。
最もオススメ出来る方法として、トレーニング(運動)や瞑想、エステやマッサージがあります。また、友人に電話をするというのも効果的ですね。
③こんな時こそ身体に良いものを食べる
感情に任せて食べるジャンクフードやお菓子は、より一層健康を害します。
やけ食いのタイミングで「美味しく栄養価の高い食材」を選ぶ余裕があれば、そこから過食に走ることはそうそうないでしょう。
オススメはフルーツです。出来るだけ新鮮なものを冷蔵庫にストックしておき、過食がなければ、朝食に回してください。
おわりに
本日はあまり聞き慣れない「感情的摂食」についてご紹介しました。
本日ご紹介した過食を予防する対策は、ただ単に知るだけでは意味がありません。実践してこそ意味がありますので、是非とも役に立てて頂ければ幸いです。