皆さんは「オートミール」という食材をご存知でしょうか?

ここ数年、健康ブームやダイエットブームに乗って多少は知られるようになったこの食材ですが、まだまだ認知度は低いようです。コーンフレークやグラノーラと混同して考えられがちな食材ですが、オートミールが持つ栄養素、健康効果は聞けば一度は試したくなるほど優秀なものとなております。

今回は、そんなオートミールが持つ秘密について、詳しくご紹介させて頂きたいと思います。

そもそもオートミールってなに?

オートミールとは、オーツ麦を脱穀した後、調理しやすく加工したものを言います。「oats(オーツ麦)」と「meal(食事)」という英単語を掛け合わせて「オートミール」と呼ばれるようになりました。トウモロコシや麦などと同じ穀物類に分類され、グラノーラの原料になることでも知られています。

我々日本人にはあまり馴染みの浅い食材ですが、欧米など海外では白米のように主食として食べられるごくごく一般的な食材の一つですね。

オートミールの栄養素とは?

オートミール100g中の三大栄養素は下記の通りです

  • 糖質(59.7グラム)
  • 食物繊維(9グラム)
  • たんぱく質(3.7グラム)

その他にも、

  • ビオチン
  • ビタミンB群
  • ビタミンE
  • パントテン酸
  • 葉酸
  • マグネシウム
  • リン
  • 亜鉛
  • モリブデン
  • セレン

これだけの栄養素が含まれ、その中でも食物繊維が非常に豊富な食材です。この食物繊維、腸内環境を整える整腸作用で有名ですが、オートミールには100gあたり7.52gもの食物繊維が含まれており、玄米の約3倍、白米のに関しては約22倍も多く含まれています。

オートミールの健康効果とは?

  • 腸内環境を整える
    前項でもご紹介した通り、オートミールには食物繊維が非常に多く含まれています。水に溶ける性質を持つ「水溶性食物繊維」と、水に溶けにくい性質の「不溶性食物繊維」が1:2の理想的なバランスで含まれているため、便秘の予防や改善だけでなく、整腸作用にも大きく貢献してくれます。腸が整えば免疫力も安定するため、健康効果としてはとても嬉しいですね。
  • 血糖値の上昇を抑制してくれる
    こちらも食物繊維が持つ働きとなりますが、豊富な食物繊維は腸内の活動を緩やかにする効果がありあます。腸内での消化・吸収が緩やかになるということは、それだけ血糖値の上昇を緩やかにコントロールできるということです。逆に丼など一気に食べやすいようなもの、ケーキなどの甘いものは食物繊維が少ない為に血糖値が上昇しやすいと言えるでしょう。
  • 貧血を予防する効果
    貧血の予防に欠かすことの出来ない鉄分は、100g中およそ6mg含まれていますが、これは玄米に含まれる鉄分のおよそ2倍に値します。

さいごに

今回は、様々な栄養素が豊富な食材、「オートミール」についてご紹介しました。

食物繊維をピックアップしてご紹介したため、何となく食物繊維が多い食材というイメージを持たれた方も多いかもしれませんが、オートミールが持つ栄養素はまだまだ沢山あります。

味の好き嫌いによる好みは多少分かれるかもしれませんが、是非とも一度はお試し頂きたい食材の一つですね。