昨今の新型コロナウイルスの拡大により、人々の「免疫力」に対する意識や関心は格段に高まりました。それに伴い、マスクや消毒はもちろんのこと、食事に対しての意識が変わった方も増えたのではないでしょうか。

皆さんの関心を集める「免疫」ですが、皆さんは免疫が身体のどこに存在しているかをご存知でしょうか?ここ最近よく聞くとして、「腸を整えて免疫力を高めよう!」といものがありますが、ずばりその通りなのです。実は、免疫細胞の70%は腸に存在しています。つまり、腸を健康にすることは、病気などにかかりにくくする一つの手立てとなるでしょう。

今回は、健康維持に欠かせない免疫力を高める(正確には維持する)為の、とっておきの調理方法についてご紹介させて頂きたいと思います。

食材の栄養素を逃がさない、魔法の調理法!

食材を生で食べることは、食材の栄養を余すことなく摂取するための一つの方法です。

しかし、お刺身や生食が可能なお野菜であれば上記の方法は有効な手段となりますが、そうでない食材の方が多いのが実際のところです。

では、そのような食材たちの栄養素を逃がさず、尚且つ様々な食材を摂取するのに最適な調理方法とは?その答えは「スープ」です。

食材の栄養素や成分には、水溶性のものが多くあり、それらは調理の過程で失われるものも少なくありません。茹でたり煮たりすることによって溶け出した栄養素ですが、煮汁ごと摂取することになるスープであれば、それらの栄養素を無駄なく摂取することが出来るのです。

以降、スープのもつメリットについてもう少しご紹介しようと思います。

食べやすい、吸収されやすい

しっかりと煮込むことで、食材からは大事な栄養素が溶け出すだけでなく、その食材自身も「食べやすい」状態となっています。人間は口に食べ物を運んでから幾重にも「消化」を繰り返します。口で行う咀嚼に始まり、唾液の分泌時に行うアミラーゼの活性、胃での消化、腸での分解、このようにして食材を分子レベルまでに細かくし、栄養を吸収している訳ですが、スープで摂取することで、胃や腸に負担をかけることなくスムーズに吸収が行えるのです。

冷温どちらでもOK

日本は四季のある国ですから、季節によって気温が変わります。その都度我々は衣替えをしたり、身体を動かしたり休めたりすることで体温を調節する訳ですが、これを食事でサポートすることも可能です。

寒く冷える日には、温かいスープ、暑く食欲が出ない時には冷たいスープを飲めば、無理なく体温の調整が出来るでしょう。

また、冷製スープには体温を調節する機能だけでなく、汗と一緒に失われる大事な栄養素を食事で一緒に補う役割も担います。正に一石二鳥と言えるでしょう。

料理が苦手な人も安心

料理が苦手な方は、ここまで読んでみたは良いものの、まだ頭の片隅に「でも… 」という言葉が見え隠れしているのではないでしょうか?

ご安心ください、スープは食材を切って、後はお鍋でコトコト煮込むだけです。じっくり煮込むことで食材からは栄養素以外にもお肉やお野菜の旨味がしっかりと出てきます。旨味の多いスープには不必要な味付けは必要ありません。少量の味付けは高血圧などの生活習慣病の予防にも役立ちます。

おわりに

今回は、免疫力を維持するためのとっておきの調理方法についてご紹介しました。

これからの季節、寒い日が続くことになりますので、温かいスープで身体を温めながら、健康に欠かすことの出来ない栄養素をバッチリ摂取して頂きたいですね。