栄養から関節炎を抑えることはできないのか?最近だとグルコサミンなど様々な関節にいいサプリメントが販売されています。そんな関節に良いといわれる栄養について解説したいと思います。

関節成分とは?

関節炎を和らる方法として、関節に必要な栄養を摂取することで軟骨形成成分を補給し、軟骨部分の摩耗を防ぐという方法が注目を集めている治療法です。中でも関節のクッションの役割を果たす軟骨成分であるプロテオグリカンの原材料であるグルコサミン、コンドロイチン、コラーゲンを補給するのがいいと言われています。

各成分の役割は?

グルコサミンはカニなド甲殻類の外皮に多く含まれ、新しい軟骨成分プロテグリカンをつくるための栄養素となります。コンドロイチンは主としてサメの軟骨やすっぽんなどに含まれ、水分をたくさん蓄える性質があるので、水分をクッションのように利用し、膝への衝撃を吸収することができます。コラーゲンは新しくつくられたプロテオグリカンを安定させ、軟骨支える成分です。グルコサミンはアミノ酸糖と呼ばれるアミノ酸の一種であり、コンドロイチンはムコ多糖類とよばれ、どちらも速やかに吸収され各組織に届くと考えられています。

関節に良いコラーゲンの役割は?

コラーゲンは消化酵素で分解され、アミノ酸やアミノ酸の状態で吸収され、各組織でコラーゲンとして再合成されると考えられています。アミノ酸に分解されるのであれば、ほかのたんぱく質を摂っても変わらないのではないとかと思われがちですが、実際にコラーゲンとほかのたんぱく質との摂取比較では、コラーゲンの生成量はコラーゲンを摂取したときの方が高いようです。また、コラーゲンを摂取する場合、ビタミンCも一緒に摂取したほうがコラーゲンの生成量が増えることも確認されています。さらにコラーゲンの摂取は軟骨成分だけでなく、骨組織の骨密度を上げる効果もあるようです。

そのほかの栄養素は?

補助としては活性酸素の発生を抑える働きのあるビタミン(ビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、βカロテン)などの摂取が効果的です。ミネラルではカルシウム、マグネシウム、亜鉛などの摂取も効果的です。ミネラルではカルシウム、マグネシウム、亜鉛などの摂取は関節炎になりにくくする効果があると言われています。

終わりに

関節炎は栄養からも予防ができると言われています。少しの違和感や痛みがある場合は栄養の摂り方も意識をしてみてください。運動と栄養で関節痛を撃退しましょう。