膝が痛い、肘が痛い、関節の痛みを抱えている方はたくさんおられるかと思います。今回はどうして関節が起こるのかを解説したいと思います。

関節痛が起こる原因は?

関節というのは、「2個以上の骨が連結した部分」を総称して関節と呼んでいます。このつなぎ目には軟骨組織があり、クッションとなって骨の周りを保護しています。しかし、激しい運動などで関節組織を酷使し続けると、軟骨部分はすり減ってしまいます。また軟骨成分であるプロテオグリカンは、成長期には体内で合成されますが、年齢を重ねるごとに次第に合成されにくくなります。こうしたことが原因で軟骨がすり減ってしまいますと、軟骨同士が直接こすれあうことになり、痛みを伴います。このように痛みは伴う症状を「関節痛」といいます。

変形性関節症とは?

関節が続き、症状が進むと、次第に骨が変形してくると「変形性関節症」となってしまいます。変形性関節症は進行すると曲げ伸ばしに制限をきたすようになり、膝関節であれば歩くことすら苦痛となります。変形性関節症が最も発生しやすいのは、常に体重を支え、さまざまな衝撃がかかることの多い膝関節です。階段の上り下りや椅子から立ち上がったときに痛みを感じるようであれば注意が必要です。

関節痛の治療は?

治療には温熱療法、薬物療法、装具療法、手術療法などがあります、また、運動療法では膝を伸ばす働きをする大腿四頭筋という筋肉を強化する方法があります。膝に負担のかからない水泳やマシントレーニングを行い、膝周辺の筋肉を鍛えることが予防のために非常に有効な手段と言えます。

終わりに

関節を一度痛めてしまうと、治療が困難だったり、痛みをとるのにすごく時間がかかってしまいます。そんなことにならないように日々のケアを怠らず、無理のないような生活をおくるように心がけましょう。