クエン酸とは果物などにも含まれる代表的な酸で、レモンや梅干の酸味は大部分がクエン酸です。またスポーツドリンクにも酸味の付与としてクエン酸が使用されています。

クエン酸は梅干しやレモンなどの酸っぱい食べ物に多く含まれている代表的な酸です。
白色で水によく溶け、また熱にも強いので、ジュースやお菓子などの酸味料として使用されています。

このクエン酸ですが、一般的に疲労回復効果やスポーツでのパフォーマンスアップの効果があるということで、スポーツドリンクやスポーツ用サプリメントなどにも幅広く使用されています。

しかしながらなぜクエン酸は疲労回復に効果があるのか?どうしてパフォーマンスがアップするのかを説明できる人は少ないでしょう。

そこで今回はクエン酸の効果について、実際に行われた研究をもとに、できるだけわかりやすくお伝えします!

〇尿中の乳酸濃度が下がった!


クエン酸を摂取した人の尿中の乳酸濃度を計測した研究があります。その結果、尿中の乳酸濃度が減ったことがわかっています。

乳酸とは筋肉中に存在している物質で、運動すると乳酸は筋肉中に多く発生します。この乳酸がたまりすぎると、強い疲労感を感じやすくなっていると言われております。この乳酸を早く解消できるのでれば、結果としてパフォーマンスの向上や疲労の軽減につながります。

今回の実験では、クエン酸を摂取したことによって、乳酸濃度が下がったことから、疲労回復に期待ができるという結論にいたっております。

〇グリコーゲンの回復が早くなった!

ラットを用いた研究によると、運動後のラットにグルコース(ブドウ糖)を与えた群と、グルコースとクエン酸を与えた群を比較した場合、グルコースとクエン酸を与えたラットのほうが2時間後の肝臓と筋肉中のグリコーゲンの量が回復したという報告があります。

つまりどういうことかというと、グルコースとグリコーゲンの説明からします。

グルコースとはブドウ糖ともいわれ、身体を動かすためのエネルギー源となります。グルコースは体内に取り込まれると、グリコーゲンという形に変わり貯蔵されるようになります。

通常運動するとエネルギー源として貯蔵されるグリコーゲンが使用され、運動量が大きい場合はグリコーゲンが不足するようになります。そうなると身体が満足に動かせなくなり、パフォーマンス低下につながります。

そうならないために、グルコースを積極的に摂取すべきなのですが、今回の実験によるとグルコース単体ではなくクエン酸と一緒に摂取したほうが、グリコーゲンの貯蔵量の回復が早くなったため、結果的にパフォーマンスの向上が期待できるということにつながっているわけです!

これは持久系の競技である。マラソンや自転車、水泳をされている方、または常にエネルギーが枯渇しているような減量中の方などには、うれしい効果ではないでしょうか?

このような理由でクエン酸には疲労回復やパフォーマンスの向上が期待されています。
ぜひクエン酸を有効活用しましょう!