みなさんは筋トレのためのサプリというと、何を思い浮かべますか?

プロテイン、BCAA、クレアチン・・・

どれも非常に重要なサプリメントですが、実はその役割や機能面で注目すべき栄養素があります。

それはアミノ酸の一種である「グルタミン」です!

今回は決してメジャーではないものの、その機能としては医薬品レベルともいわれているグルタミンについてご紹介いたします!

〇グルタミンとは

グルタミンの説明の前に、タンパク質とアミノ酸について少し触れておきます。

筋肉や皮膚のもとになる、タンパク質は分解されると数十種類のアミノ酸になります。

とりわけ、人間の体内では合成できない9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」といいます。

さらに必須アミノ酸の中でも運動時に筋肉のエネルギーや合成に役立つアミノ酸のことを

「BCAA」(バリン・ロイシン・イソロイシン)といいます。

グルタミンは、アミノ酸の一種でありますが、体内で合成することのできる非必須アミノ酸ですので、そういった面ではBCAAよりも重要度が低いアミノ酸といえます。

しかし侮ってはいけません!実はグルタミンはBCAA以上に様々な役割を担っているのです!

〇グルタミンの役割

①筋肉の分解抑制

激しい運動やトレーニングをすると、大量のグルタミンを消費します。

この際に、体内のグルタミンが少なくなってくると、筋細胞からグルタミンを使われてしまう。つまり筋肉が分解されてしまうのです。

グルタミンを摂取することによって、この筋肉の分解を防ぐことができるのです。

②胃薬としての役割も

風邪が原因で病院に行くと、一般的には抗生物質が処方されます。その際、抗生物質は胃を荒らしてしまうリスクがあるので同時に胃薬が処方されることもありますが、その胃薬の中にはグルタミンが配合されていることがあります。病院で処方される薬だけでなく、ドラッグストアで売られているような市販薬にもグルタミンが含まれていることもあります。

胃にダメージが与えられると、修復するために胃の細胞の新陳代謝が促進されます。

その際の細胞分裂にはグルタミンが利用されます。つまり細胞分裂を活性化するためにグルタミンを摂取するということなんですね。

③免疫力向上!

グルタミンに欠かせない役割が免疫機能に役立つということです。

免疫機能には腸が大きく関わっております。

腸は栄養吸収のための内臓ですが、細菌やウィルスも実は腸から侵入してきます。

そのために腸には免疫細胞が多く集まっています。その免疫細胞のエネルギー源がグルタミンなのです。

このことから、グルタミンの摂取は免疫機能を正常に働かせるためには必要不可欠なのです。

〇グルタミンの摂取方法

さて長々とグルタミンの重要性について説明いたしましたが、ここからは肝心のグルタミンの摂取方法についてご説明いたします。

グルタミンは多くの食物に含まれておりますが、熱によって変性してしまうので、食物からの摂取は効率よくありません。

ですので、サプリメントからの摂取が効率的です。

グルタミンの摂取量は1回の摂取で5~10gと言われますが、これは運動の程度によって分けてもらえればいいと思います。
激しい運動をしたときは10g、通常のトレーニングは5gといった具合に飲み分けてみてください。

タイミングとしてはは運動後がオススメです。

筋トレなどの激しい運動で体内のグルタミンが減少します。筋トレ後は特に必要な成分であると言えます

グルタミンは筋トレだけでなく、日々の健康維持のためにも重要なアミノ酸です!

ぜひ積極的に摂取していきましょう!