骨粗鬆症」をご存じでしょうか?早口言葉でもよく登場するため、比較的ご存じの方も多いこの病気ですが、骨粗鬆症になってしまう原因や予防方法までは詳しく知っている方は少ないようです。

早口言葉に登場するくらいなので、そんなに大したことないと思われているかもしれませんが、そんなことはありません。

今回はそんな骨粗鬆症の症状や原因、予防方法まで詳しくご紹介します。

骨粗鬆症とは?症状は?

骨粗鬆症とは、骨量(骨の量)が減ってしまい骨自体の強度が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。現在日本には約1,000万人の患者さんがおられますが、その割合は高齢者ほど高くなり、高齢化社会の波も相まってその数は増加傾向にあります。

骨粗鬆症自体には大した痛みのどはなく、自分が骨粗鬆症だと気づく人はまずいません。

しかし、ふとした拍子に転んだり、手をついた時のちょっとしたはずみで簡単に骨折しやすくなってしまうのです。

つまり、「折れてから気付く」のが最も多いパターンです。

また、骨折しやすい部位は背骨・手首・太ももの付け根とどれも骨折してしまうと日常生活に大きな支障をきたす箇所ばかりなのも問題です。

骨粗鬆症になる原因は?

意外と知られていないことですが、我々の骨は常に新しいものへと生まれ変わっています。これは新陳代謝によるもので、肌や髪の毛、爪がどんどん新しいものへと移り変わるのと同じことです。

しかし、この骨の形成がホルモンバランスの崩壊によりストップしてしまい、古い骨が新しく生まれ変われないことによりどんどんスカスカになってしまいます。ホルモンバランスが関係していることもあり、骨粗鬆症は男性よりも女性、特に閉経後の高齢女性に多く見られるのも特徴の一つです。

骨粗鬆症を予防するには?

様々な方法がありますが、まず初めに食事についてご紹介します。ホルモンバランスを正しい状態に保つためには、日々のお食事の中でも特に下記に記す栄養素を意識されると良いでしょう。

〇カルシウム

→骨の材料となる栄養素です。牛乳・乳製品・小魚・緑黄色野菜・大豆に多く含まれます。

〇ビタミンD

→カルシウムの吸収を助ける栄養素です。さんまや鮭などの魚類、キノコ類に多く含まれます。また、ビタミンDは日光を浴びることでも体内で直接合成が出来るため、お散歩など適度な運動が好ましいでしょう。

〇ビタミンK

→吸収したカルシウムを今ある骨に沈着させる役割のある栄養素です。ブロッコリーやほうれん草などの野菜類、納豆などに多く含まれます。

続けて、出来るだけ控えたほうがいい食品や栄養素についてご紹介します。

〇(リンを多く含む)加工食品

→リンの過剰摂取はカルシウムの吸収を阻害することが分かっています

〇アルコール・カフェイン・食塩

→これらの栄養素を過剰に摂り過ぎると、せっかく摂ったカルシウムが尿として排出されやすくなり、慢性的なカルシウム不足を引き起こします。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

ちょっとした意識と予防で防ぐことの出来る病気こそ、意外と見落とされやすかったりもします。すぐに結果が目に見えて体感できるものでもないですが、今のうちから意識しておけば、5年後10年後もいらぬ心配をしなくて済むと思えばですよね。

是非ともご注意下さい。