歳を重ねると体温が下がる?
一般的に、高齢者の体温は若い人よりも約0.2℃低いと言われています。
具体的には、50歳以下の平均体温が36.89∓0.34℃なのに対し、高齢者では36.66∓0.42℃であり、
高齢者が50歳以下の人よりも0.2℃以上低いという調査結果も出ております。
基本、ヒトの体温(脇で計測した時)というものは赤ちゃんの時が最も高く平均で37℃台となるのですが、10歳を目途に年を経過するごとに下がり始め、ある一定の数値で落ち着きます。
しかし、その後高齢になると再び数値が低下すことが分かっています。
では、なぜ高齢になると体温が下がるのでしょうか?
体温の低下は身体機能の低下が原因だった?
加齢に伴う体温の低下はなぜ起こってしまうのか、直接的な原因は分かってはおりませんが、身体機能の低下がその一因を握っているのは間違いないでしょう。
歳を重ねると良くも悪くも落ち着きます。それは心だけでなく、身体も同様にです。
若いころは平日にバリバリ働き、週末になれば家族で出かける…なんてことも少なくなかったのではないでしょうか?
しかし、現在は仕事も落ち着き、週末は家でゆっくり過ごす日が増えてはおりませんか?
要は、『昔ほど動かなくなった』ために、身体機能(筋肉など)が低下してしまったんです。
また、身体機能の低下に加えて生理機能のバランスも変わります。
結果、これらの衰えが体温調節の機能の低下に繋がっているという事になります。
体温と身体機能をアップするには
身体機能の低下は言い換えれば筋肉量の低下とも言えます。
では、筋肉量を増やすにはどうすれば良いのか。今回は二つのアプローチをご紹介します。
〇運動(トレーニング)を行う
昔に比べて少なくなった運動量はまた増やしてあげればOKです。
- 1日30分歩く
- スクワット
など、1日の中で必ず体温を上げることを実践してみましょう。
〇食事改善で筋肉量アップ
運動(トレーニング)と併せて行いたいのが『食事』です。
特に意識して摂りたい栄養素に『たんぱく質』が挙げられます。
30分のウォーキングやご自宅でのスクワットが終わった後に、吸収の早いプロテインが飲めれば筋肉も喜びます。
筋肉が増えれば体温が上がり、体温が上がれば免疫力が上がるので、結果的に健康的な身体づくりが可能となります。
その他の体温アップ術
■入浴する
1日に1回はお風呂(湯舟)に入って体温を1℃上げてあげましょう。
タイミングは朝でも夜でもいつでも構いません。ご自身の生活リズムに合わせて頂いて大丈夫ですので、出来るだけ継続して行っていただけるといいですね。
■お腹を冷やさない
女性に限らず男性も。
寒い時期はもちろんのこと、夏場のクーラーが効いた部屋でも十分に対策が必要です。腹巻や湯たんぽなど、何か1つ対策グッズがあると安心ですね。
まとめ
さいごに体温を上げることで得られるメリットをまとめておきます
- 基礎代謝があがり、太りにくく痩せやすい身体になる
- 新陳代謝が活発になり、若々しくいられる
- ストレスを感じにくく、病気しにくい健康な身体に