1月になり朝晩の冷え込みがどんどん厳しくなりつつありますが、日中は太陽のおかげで暖かいなんて日もありますよね?しかし、せっかく暖かいにもかかわらず何だか体調がすぐれない、いつもよりも疲れている気がすると感じたことはありませんか?その疲労、もしかしたら「寒暖差疲労」が原因かもしれません。

今回は、寒暖差疲労とはどういった疲労なのか、どのような対策が出来るのかについて、詳しくご紹介したいと思います。

寒暖差疲労ってなに?

あまり聞きなれない寒暖差疲労という言葉ですが、言葉の通り寒暖差によって疲労が蓄積されることを言います。我々の身体は普段から「自律神経」によって様々な機能調整がなされているのですが、その機能調整の中の一つに体温があります。

誰もが経験したことのあるもので言うと、真夏の炎天下で汗をかくのは体温を下げて身体を冷やそうとしている反応ですし、真冬の寒い時期にぶるぶると身体が震えるのは身体を温めようとして筋肉を動かす反応などがあります。これらは全て自律神経の管理のもとに起こる現象ですが、寒暖差が激しい環境に身を置くことで上記で紹介したような反応が頻繫に繰り返されることとなります。自律神経の反応が頻繫に起これば、自律神経は次第に疲労し、結果として冒頭でも述べたような「いつもよりも疲れている」といった身体の疲労に繋がる訳です。

上記のような状態が長く続けば自律神経の乱れに繋がり、やがては体調不良を起こしたり、風邪を引きやすくなる、夜なかなか寝付けなくなるなどのリスクを高めることとなります。

寒暖差疲労による健康被害とは?

寒暖差疲労によって起こる症状については、現状悩まれている皆さんにもいくつか心当たりがあるのではないでしょうか。症状には大きく分けて身体に起こる症状と心(精神)に起こる症状の二つがあります。

身体に起こる症状

身体に起こる症状としては、冷え、めまい、頭痛や吐き気、肩こりなどがあります。人によって症状は異なるため、一概に全てが当てはまるものではありませんが、特に冷え、頭痛や肩こりでお悩みの方は多い傾向にあります。

心(精神)に起こる症状

心に起こる症状としては、イライラや気分の落ち込み、食欲の低下や睡眠障害(寝つきが悪い・夜中に何度も目が覚める)などがあります。夏場に食欲がなくなり冷たいものばかり食べてしまう夏場バテがありますが、これも寒暖差疲労の一つです。

寒暖差疲労の原因と対策とは?

特定の地域におけるその日の気温は誰にとっても共通であり、あなただけが特別寒い環境に身を置いている訳ではありません。しかし、同じ環境に身を置きながらもみんながみんな寒暖差疲労になるという訳ではありません。これはどうしてでしょうか?

寒暖差疲労に悩まされる人の特徴として、普段から手足が冷たい人、普段の生活が不規則な人、普段からお酒を頻繁に飲む方、お酒の量が多い方、ストレスを抱えている方などが考えられます。これらに共通するのは先ほどもご紹介した「自律神経の疲労」が考えられます。飲酒や喫煙が自律神経の乱れに影響を与えるのは言うまでもありませんが、1日の過ごし方が非常に大切になります。

また、現代の技術の進歩が寒暖差疲労に拍車をかけているのは間違いないでしょう。今の時期、自宅やオフィスなどの職場は寒くないように空調設備が整っているものかと思いますが、移動の際に電車やバスに乗る方はそのタイミングで「寒暖差」を実感することになります。

普段の生活習慣を見直すことはもちろんですが、時間に余裕のある方は軽い運動をしたりして自律神経を整えるのも良いでしょう。食事の融通が利かないのであれば、プロテインなどの健康補助食品を使うのも効果的な対策です。

新型コロナウイルスの影響もあり、例年以上に自身の健康管理の必要性が高まっていることは間違いありませんので、出来ることから無理のない範囲で始めてみましょう。