緑茶は我が国日本が世界に誇る「スーパーフード」の1つと言っても過言ではないでしょう。普段から馴染みのある我々からすれば、緑茶がスーパーフード?という風になるのも不思議ではないかもしれませんが、近年の新型コロナウイルスの影響も相まってますます注目が集まっているのです。

今回はそんな緑茶がもつ「抗酸化作用」にスポットを当て、聞けば飲みたくなる情報を皆さんにご紹介したいと思います。

そもそも抗酸化作用ってなに?

アンチエイジングや老化に効果がある成分として紹介されることの多い「抗酸化」という言葉ですが、その中身まで詳しく知る人は意外と少ないようです。意味や効果を正しく知り、皆さんの生活の中に取り入れることで得られるメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

抗酸化を知るうえで、「活性酸素」という言葉が非常に大事になってきます。活性酸素とは、身体に取り込んだ酸素の一部が他の物質と結びつき、高い酸化力を持つ物質に変化することを言います。この活性酸素が正常な細胞に結びつくと過酸化脂質を発生させるため、細胞の老化を早めるだけでなく、がん細胞の増加や動脈硬化を引き起こすなどさまざまな病気の原因になることが知られています。

この活性酸素を作らせない、あるいは無毒化する、活性酸素によって傷つけられた細胞を修復する働きを持つのが「抗酸化」です。

大人になるにつれて増えるシミやシワも活性酸素が原因とされていますが、それは抗酸化作用自体が20歳をピークに年々減少を始めるためだと考えられています。確かに、シミやシワが多い子供はなかなか見かけませんよね。

緑茶の持つ強力な抗酸化作用!

緑茶の茶葉には、香りや味だけでなく、「カテキン」という強烈ながん予防作用をもつポリフェノールが豊富に含まれています。カテキンは緑茶の渋み成分であり、一口にカテキンといっても形の違いからエピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピガロカテキンガレート(EGCG)の4種類があります。

カテキンには抗酸化作用があるとされ、活性酸素が脂質と結びついて過酸化脂質になるのを防いでくれると考えられています。過酸化脂質は老化やがん、免疫力低下などの原因です。実際にカテキンの摂取が糖尿病の改善や認知症の予防、脳梗塞リスクの低下などを防ぐ効果があるのではないかという、研究結果が出ています。

ほかにも抗菌や抗ウイルス成分があるとされ、風邪予防のひとつとして緑茶でうがいをするといわれています。

上記で紹介した「エピカテキンガレート(ECG)」を多く含む緑茶として私からは「日本茶」をおすすめします。

また、緑茶を飲むときは蒸らし時間に気をつけることで、より多くのカテキンを効率よく摂取できます。茶葉がお湯につかる時間が5分未満だと、緑茶に含まれるカテキンのわずか20%くらいしか抽出することが出来ないため、8~10分程は浸しておくのが理想です。そうすれば、緑茶のもつ効果を最大限に引き出すことができるでしょう。

さいごに

今回は日本で古くから飲まれているスーパーフード、「緑茶」についてご紹介しました。最近ではあまり家庭に出回ることも少なくなりつつある緑茶ですが、食後やほっとひと息つきたい休憩時などにも是非ともオススメの食材です。是非ともお試しください!