新型コロナウイルスの拡大が依然として収まらない中で、皆さんの関心を得るキーワードとして「免疫力」があるのではないでしょうか。これまで免疫力とは「高める」ものとして考えられてきましたが、実際のところは「維持する」という表現が正しいということが分かってきました。

今回は新型コロナウイルスの感染を予防する上で最も大事と言っても過言ではないであろう免疫力の維持に関わる、オススメの食材「」の魅力について詳しくご紹介したいと思います。

卵の栄養成分とは?

先ずは三大栄養素でもある※PFCバランスから見ていきましょう。卵1個(約60g)のエネルギーは約76kcalであり、タンパク質が6.2g、脂質が5.2g、炭水化物が0.2gとなっています。比較的、高たんぱく低脂質なヘルシーな食材でありながら、値段も安価なため、手に入れやすい食材と言えるでしょう。

また、卵のアミノ酸スコアは100であるため、良質なタンパク質といえるでしょう。

※PFCバランスとは、Protein(たんぱく質)・Fat(脂質)・Carb(炭水化物)のこと

さらに、卵の脂質には必須脂肪酸である「リノール酸」が豊富に含まれています。その脂質が多く含まれている卵黄には、脂溶性ビタミンであるビタミンA、ビタミンE、ビタミンD、ビタミンKや水溶性ビタミンのビタミンB1、ミネラルの鉄が多く含まれ、卵白にはビタミンB2やカルシウムを多く含みます。

これだけ多くの栄養素が含まれる卵ですが、実際のところこれら全てを把握するのは難しいでしょう。ですので、卵には「食物繊維」と「ビタミンC」以外が含まれている万能食材なんだと覚えておいてください。

免疫力を維持する上で非常に重要になる適切な栄養摂取ですが、卵を食べればバランス良く栄養が摂取出来るということです。(ビタミンCと食物繊維は補いましょう)

卵を食べるデメリットってなに?

これだけ栄養価の高い食材でも、デメリットの一つや二つくらいありそうなものです。その一つとして、「コレステロール値」の問題が有名ですね。

これは、昔にロシアの学者が報告した研究結果が様々な形で広まった、今となっては都市伝説的な話ではあるのですが、卵を食べ過ぎればコレステロール値が急激に上昇し、健康に支障をきたすというものでした。

しかし、この研究には不自然な点がいくつか存在します。その一つが実験の対象が「ウサギ」であったという点です。本来ウサギは完全草食の動物であり、卵のような食材を口にすることはあり得ません。そんなウサギに卵を与え、得意な結果が出るのは当たり前のことであり、それを我々人間に当てはめて考えるのはおかしいですよね。

むしろ、卵にはコレステロール値を下げる働きがあるという研究結果もでており、実際のところ卵を毎日2個食べてコレステロール値が下がったという方もおられるくらいです。

おわりに

今回は免疫力を維持する上でオススメの食材、「」の持つ栄養価や、そんな卵にまつわるエピソードについてご紹介しました。

簡単に情報が手に入る社会だからこそ、皆さんには正しいと情報を見極める力が必要であるとも言えます。間違った認識に囚われず、健康な毎日を送りたいものですね。