近年の健康ブーム、ダイエットブームにより、様々な食材が注目を浴びていますが、その中でも高栄養且つ低カロリーな「もち麦」がホットな食材として注目を集めています。

普段私たちが食べている精白米よりも格段に栄養価が高く、中でも食物繊維が多いことから、健康意識の高い方や美容に気を遣う方々の間で話題の食材となりました。

そこで、今回はそんな健康効果も美容効果にも期待が持てるもち麦について、その栄養素から健康効果まで、白米との比較も併せてご紹介したいと思います。

もち麦の栄養素とは?

もち麦の主要成分は、白米や玄米と同じ「炭水化物(糖質)」となります。

もち麦には、お米と同じく「うるち性」と「もち性」があり、もち性の大麦がもち麦と呼ばれています。おもな栄養の違いは、もち性の大麦の方が水溶性食物繊維(β-グルカン)が5割ほど多く含まれています。

さらに、細かい栄養素を白米と比較すれば、その栄養価の高さは一目瞭然でしょう。

  • タンパク質 約1.6倍
  • 食物繊維 約24倍
  • ビタミンE 約3倍
  • ビタミンB1 約4倍
  • 亜鉛 約2.8倍
  • 鉄 約4倍
  • マグネシウム 約9倍

高たんぱく質な炭水化物

上記にもあるように、もち麦のたんぱく質量は白米の約1.6倍です。100g換算だと約10g前後のたんぱく質となりますが、これは牛肉50g分に匹敵する量であり、スポーツ選手などが好んで食べる高たんぱく食材である卵1個分よりも多い量です。(卵1個あたり約6gのたんぱく質)

炭水化物でこれだけ高たんぱく質な食材は中々珍しいでしょう。

ビタミン・ミネラルが豊富

ビタミン・ミネラル言えば、我々の身体の組織構成や、生理機能の維持・調節などに必要な栄養素ですが、体内ではつくられず食材から補う必要があります。そんな貴重な栄養素がもち麦には豊富に含まれています。上記にもあるようなマグネシウム・鉄・亜鉛などは白米にはほとんど含まれませんが、もち麦であればしっかりと摂取することが可能となります。

もち麦の健康効果とは?

もち麦を継続的に食べることで得られる健康効果は様々です。

  1. 血中コレストロールを下げる
  2. 大腸がんの予防
  3. 胃腸の調子を整える
  4. メタボ予防、ダイエットに効く
  5. 便秘の改善
  6. 美肌効果

上記の他にも、我々の身近なところで言うと、糖尿病などの生活習慣病の予防にも期待が持てるでしょう。高い食物繊維量を誇るもち麦ですので、食事の際に血糖値の上昇を抑えてくれる役割があり、結果的に糖尿病の予防にも働いてくれるのです。

おわりに

今回は大麦の仲間、「もち麦」についてご紹介しました。

普段から白米を食べている方には中々馴染みの少ない食材かもしれませんが、白米を炊く際に少し混ぜたりして調理するなど、取り入れる際の工夫には個人差があるかもしれません。

独特な風味と食感が癖になるという方も多く、実際に私もダイエットの際には積極的に摂取している食材の一つでもあります。

この機会に是非とも試してみはいかがでしょか。