年齢を重ねるにつれて多くの方が一度は思う「ダイエット」という出来ればやりたくないし、やるなら出来るだけ楽な方法でやりたいと思う人生におけるあまり気乗りのしないこの行事ですが、皆さんは既に経験済みでしょうか?

今回は、元パーソナルトレーナーの私が皆さんにダイエットにおける「健康的に痩せる」方法とポイントをご紹介する訳ですが、皆さんにはその前に「なぜ太るのか」について知っておいて頂かないといけません。

どうして太ってしまうのか?

体重を落とす方法を知る前に、どうして太ってしまうのかを知っておく必要があります。とは言っても、体重が増えるメカニズムはいたってシンプルです。1日の総摂取カロリー(食べたり飲んだりしたもの)が総消費カロリー(基礎代謝+運動など)よりも上回っている状態であれば、体重は増加します。逆に、摂取カロリーが消費カロリーを下回っている状態なら、体重は減少に向かいます。

では、なぜ我々は太ってしまうのでしょうか?これには、我々が身を置く環境に原因があると考えて良いでしょう。普段の生活を振り返ると、食事の面では基本的には24時間好きな時間に食事をすることができ、生活の面でも車や電車など、移動が便利な時代となりました。

つまり、自ら食事を気を付け、さらには普段から意欲的に運動に取り組みでもしない限りは、「太って当たり前」な環境に皆さんは身を置いているという訳です。これ以上太らないようにする、肥満を解消するには、現在の環境に依存しないような正しく生活習慣を身に着ける必要があります。

健康的に痩せるコツとは?

今はネットで簡単にダイエットの方法やノウハウが手に入る時代ですが、それでも尚、間違った方法で痩せようとしている人、その結果失敗してしまう人が多いようです。私もパーソナルトレーナー時代、そのようなお客様に沢山お会いしました。

体重にこだわったダイエットをしない!

自身のダイエットの進捗を確認する際に、「体重」は最も信頼のおける指標となるでしょう。決まった時間帯に定期的に体重を測定することは、自身のダイエットが間違っていないかを確認する上ではとても役に立つと言えます。

しかし、信頼がおけるが故に信じすぎるのも危険であることを覚えておいてください。少し例え話をしますが、身長が170cm、体重が80kgのムキムキのAさん、身長が170cm、体重が80kgだが中肉中背のBさんの2人が居ます。両社はどちらも80kgと同じ体重ですが、見た目には大きな差があります。皆さんはこの理由がわかりますか?

問題形式のようになってしまいましたが、何を伝えたいかと言うと、「体重はあくまでも目安に過ぎない」ということです。皆さんがダイエットに取り組む際に、目安として体重の記録を付けるのは非常に大事なことではありますが、あくまでも落としたいのは「脂肪」であって、「体重」ではないことを覚えておいてくださいね。

また、健康的に痩せるためにはダイエットの「スピード」も非常に重要です。ダイエットに対する気持ちが強い人ほど早く体重を落とそうとしがちですが、それでは脂肪と一緒に筋肉まで落としてしまうことになりかねません。期間を長くとり、出来るだけゆっくりと落としていく方が良いでしょう。

健康的に痩せる食事のポイント

日中はしっかり食べ、夜は腹8分目を意識した食事を無理の無い範囲で意識しましょう。朝食を抜いている、もしくは食べられない方の多くが夕食時に食べ過ぎているor飲み過ぎている可能性が高いと言えます。夕食を腹8分目にしておくことで朝食時にお腹が空くようになり、良いスパイラルを作ることが可能です。

また、食事の内容も量を多くするのではなく、品数を多くするように工夫ができると尚良いですね。

おわりに

今回は「健康的に痩せる方法」について、生活面や食事面の両方から意識するポイントをお伝えしました。長くトレーナー活動を続けてきた経験上、習慣を変えるということはそう簡単なことではありません。

しかし、私がサポートしたお客様の多くが健康的にダイエットを成功出来た背景には、当事者である本人の「変わりたいと思う強い信念」があったように思います。どんなに良いダイエットメソッドも、どんなに正しいダイエット方法であっても、本人の気道が前を向いていなければいい方向には進まないでしょう。

この記事をきっかけに、皆さんが少しでも前進出来れば幸いです。