突然ですが、タンパク質を構成するアミノ酸の数は何種類あるかご存知でしょうか?

さらにその数々のアミノ酸は、それぞれ別々の働きをしますが、皆さんは何種類その働きを答えられますか?

アミノ酸の数は現在わかっているだけで20種類ほどあります。その中でも体内で合成できないアミノ酸は9種類あり、必須アミノ酸と呼ばれています。

アミノ酸の種類ある程度知識がある人なら、種類の数は答えられるかもしれません。しかしそのアミノ酸の働きをすべてこたえられる人はなかなかいないでしょう。

ただアミノ酸の役割を知れば、日々の食事への意識が変わり、私たちの理想の体型にまた一歩近づくのではないでしょうか?

今回は数あるアミノ酸の、それぞれの役割について解説いたします。

BCAA

まずアミノ酸といえばBCAAが重要視されます。BCAAはバリン、ロイシン、イソロイシンを含有しています。

BCAAは必須アミノ酸の中でも35%を占めており、運動するとBCAA消費され、筋分解が進んでしまいます。

そのためトレーニング中のBCAA摂取が筋分解の抑制に貢献、筋合成の促進に有効であるという研究結果が報告されています。

グルタミン

グルタミンは知名度こそ低いものの、実はスゴイ役割を担っているのがグルタミンです。

グルタミンはBCAAとは違い、体内で合成できる非必須アミノ酸です。

しかしトレーニングなど身体を酷使すると、体内でグルタミンの合成量が不足してしまいます。そうすれば筋肉の中からグルタミンを取り出すために筋分解が進んでしまうのです。

そのためトレーニング時にグルタミンを摂取することで、筋肉を失うことを防ぐことができます。またグルタミンはトレーニングだけでなく、免疫機能や胃腸にも有用な働きをすることが認められています。

詳しくコチラの記事を参照してください。

http://xn--eck7c4bye6a.net/%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%8E%E9%85%B8/41.html

アルギニン

プレワークアウトサプリに含まれる成分の代表格である、アルギニン。アルギニンを摂取することにより体内のNO(一酸化窒素)のレベルを高めることができます。

NOの量が高まれば、より強烈なパンプアップを実感することができますので、パンプアップする感覚を求める人にとってはとても身近なアミノ酸であります。

しかしアルギニンは人によって感受性が異なるので、アルギニンを摂取したからと言って必ずパンプするわけではありません。

それでも長年研究されているアミノ酸であり、プレワークアウトサプリに必ずといっていいほど入っているアルギニンに対する信頼度は高いでしょう。

シトルリン

アルギニンと並んでプレワークアウトサプリに含まれる成分の代表がシトルリンです。

シトルリンを摂取すると体内でアルギニンに変わり、トレーニングにおいてNOのレベルを高めます。

「体内でアルギニンに変わるなら、アルギニンをそのまま摂取したほうがいいのではないか?」と思われるかもしれませんが、実験によればアルギニンを摂取した人と、シトルリンを摂取した人の体内のアルギニン濃度を計測したところ、シトルリンを摂取したほうがアルギニン濃度が高かったという報告があります。そのためシトルリンがアルギニンよりもNOの生成という観点から重要度が高いと言われています。

ベタイン

近年注目されるようになったものの、まだまだ知名度の低いベタインというアミノ酸は、競技能力向上に有効であるということがわかりました。

実験内容としては、被験者がベタインを摂取後、高強度の筋力トレーニング(ベンチプレス、スクワット、跳躍運動)を行ってもらいました。

その結果明らかにベンチプレスの重量の向上、スクワットや跳躍運動のパワーの向上が確認できたそうです。

その他にも心臓病予防、血圧改善などの健康効果の報告もあることから、一般の方にも役立つアミノ酸ではと期待されています。

タウリン

身体の中に豊富に含まれるアミノ酸の一つがタウリンです。日本では栄養ドリンクとして認知度が高いですね。

タウリンはインスリンの感受性の維持がしやすくなるという研究結果から、主に医療現場で活用されてきました。

しかし研究が進むにつれタウリンを1.6g摂取したことにより、有酸素運動時の脂肪の利用効率が向上したことからスポーツの分野でも有効活用されるようになりつつあります。