皆さんは「たんぱく質」を意識して摂っていますか?三大栄養素の一つでお肉やお魚、乳製品や豆類に多く含まれますが、1日に必要な量を摂取するには毎回のお食事でこれらの食材をしっかり食べる必要があります。

しかし、我々日本人の主食はご飯などの炭水化物であり、ご飯なら何の苦も無く毎日食べられますが、毎日焼肉は想像するだけでも胃が重たくなりますよね。

今回はそんなたんぱく質にフォーカスを当て、詳しくご紹介出来ればと思います。

そもそもたんぱく質ってなに?

たんぱく質とは複数のアミノ酸が結合した高分子化合物で、筋肉だけでなく髪の毛や爪、臓器や血液などの身体を構成する非常に重要な栄養素です。

また、身体の形成以外にもアミノ酸の種類・量など多数の組み合わせによって体内での働きは多岐に渡るため、免疫細胞や酵素、ホルモン関係など様々な機能・役割を担ってくれています。たんぱく質、これを英語に直すと「プロテイン」となります。

日本ではプロテインと聞くとトレーニングの後や筋肉隆々のマッチョ達が飲んでいるサプリメントのプロテインを想像される方が多いと思います。このプロテイン、語源は古代ギリシアの言葉「プロテイオス」で、その意味は「もっとも重要なもの」となり、我々にとって重要な栄養素であることが語源からも見て取ることが出来ます。

60代の成人男性で60g/1日、女性でも50g/1日を摂取することが勧められております。

たんぱく質の種類

〇動物性たんぱく質

魚介類を含む動物由来のたんぱく質のことを指します。肉類・魚介類・卵・乳製品が代表的な食材です。

〇植物性たんぱく質

植物由来のたんぱく質のことを指します。米・小麦・大豆・一部野菜・果物などが代表的な食材です。

〇動物性と植物性の違い

大きく分けてアミノ酸の種類吸収率の違いが挙げられます。最初の方で少し触れましたが、たんぱく質とはアミノ酸の集合体です。たんぱく質を構成するアミノ酸の種類が動物性と植物性では少し異なります。動物性たんぱく質はほとんどの食材が9種類の必須アミノ酸(体内で生成することが出来ない、食物から摂取する必要があるもの)を含んでいますが、一部の植物性たんぱく質では不足しているものがあります。

つまり、植物性たんぱく質だけで1日に必要なたんぱく質を補おうとした場合、高い確率で一定のアミノ酸(主にリジンというアミノ酸)が不足することになってしまいます。

もう一つの吸収率、こちらは動物性たんぱく質が約97%なのに対し、植物性たんぱく質は84%と決して低いわけではありませんが、こちらも動物性たんぱく質の方が効率が良いと捉えることが出来るでしょう。

プロテインをおすすめする理由

ここまではたんぱく質の働きや種類についてご紹介しましたが、そんなたんぱく質を手軽に美味しく摂れるのが「プロテイン」です。

よく、「運動しないと飲んではダメ」とか「プロテインを飲んだら太る」と仰る方がおられますが、我々トレーナーからすれば、「あなたは運動しないとお肉やお魚を食べないんですか?」と毎回思うのです。

もちろん、好き嫌いはあるので、「好みじゃない」という人には無理に飲んで下さいと勧めることもありませんが、特段理由が無いのであればこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

さて、このプロテインを私がおすすめする理由ですが、第一の理由としてはその手軽さです。
現在プロテイン関連の商品には従来の粉末タイプからドリンクタイプ、プロテインスナックと呼ばれるお菓子に近い形状のも、麺、パン、と種類は様々です。

一昔前まではネットでしか買えませんでしたが、現在はコンビニエンスストアに行けばほぼ100%購入することが出来るでしょう。

また、年々食べる量が減っている60代の皆さんにこそ、今の食事を極端に変えることなく1日に1回プラスすることでたんぱく質を補うことが出来るため、比較的ストレスも少ないと思われます。

おわりに

本日は手軽にたんぱく質が補えるプロテインについてご紹介しました。

これまで意識して見ていなかった方も、是非ともコンビニやスーパーなどに行かれた際はプロテインコーナーをのぞいてみて下さい。プロテインは健康補助食品です。置き換えやプロテインありきで考えるのではなく、あくまでも「補う」という意味で摂取してくださいね。