普段お酒を口にしない方、あまりお酒が好きではない方には理解し難いことかもしれませんが、「1日仕事を頑張った後のご褒美のビール」、これをモチベーションに日々過ごしている方も決して少なくはないのではないかと思います。

お酒が我々にもたらすメリットは沢山あり、ほろ酔い気分は日々のストレスを和らげ、人間関係を円滑に進める一つの手段にもなります。

また、血行を促進したりアルコールの摂取よって胃液の分泌が盛んになれば、それだけで食増進にも繋がるでしょう。

しかし、お酒が我々に与えてくれるのはメリットだけではなく、少なからずデメリットも存在します。

例えば、先ほど例に挙げたメリットが仇となり悪い方に転じることもあるかもしれません。お酒を飲み過ぎて酔いがまわり、記憶にないところで失礼なことを言ってしまった、程よく食欲が増すだけなら良いのですが、ついつい食べ過ぎてしまい過食の原因になるなんてこともよくあることです。

このように、お酒好きの方にとってお酒と上手く付き合うことは今後の5年、10年先を健康的に過ごす上で欠かせないことであり、お酒に関する正しい知識を身につけておくことはマストであると言えるでしょう。

今回は、そんな「お酒」が我々の身体、健康に及ぼす悪影響についてご紹介しますので、是非とも参考にされてください。

お酒がもたらす健康被害とは?

お酒の飲み過ぎは、肝臓だけでなくそれ以外の消化器、神経、筋肉、循環器など全身のさまざまな臓器にも障害を引き起こす可能性があります。

また、上記のような疾患に限らず、突然引き起こされるような疾患にも注意が必要です。

性アルコール中毒

短時間での大量の飲酒は「急性アルコール中毒」の引き金となってしまいます。お酒が弱い方はもちろんですが、普段からお酒をよく飲み、「自分はお酒が強い」という自負がある方程一気飲みなどの間違ったお酒の飲み方をされるケースが多く、泥酔から昏睡状態、さらには呼吸困難などの状態に陥ってしまいます。最悪のケースでは「」にも繋がるため、非常に危険です。

アルコール依存症

例えば少量の飲酒でも、それを継続的に長期間続けた場合には「お酒を飲まなくてはならない」状態に陥ります。これが「アルコール依存症」です。今日は体調が悪いからと思っていても気付いたら手を伸ばしてしまう、次第に飲む量が増えていき、気付けば1日に飲む量がこれまで1週間で飲んでいた量を1日で飲んでいるなんてケースも珍しくありません。タバコと違う点は、アルコールは気分を大きくしたり、思考を鈍らせる作用が強いため、一度口にすればそれを引き金にズルズル引き込まれるという特徴があります。

様々な臓器障害

先にも少し触れましたが、飲酒による疾患は何も肝臓だけに限りません。食道・胃・十二指腸・膵臓・小腸・大腸・脳・心血管系・足・その他、多くの疾患に関係を持っているのがアルコールなのです。

医者から「量を控えましょう」と言われている内は、治療や本人の努力次第で何とかなるかもしれませんが、「手遅れ」にならないようなお酒の飲み方が重要です。

さいごに

今回は「お酒」が我々の身体に及ぼすデメリットに的を絞ってお話させて頂きました。

多くの方が身体を壊してから初めて意識する飲酒ですが、あらかじめ気を付けておけば大好きなお酒をずーっと飲むことだって可能なのです。

あなたの考え方次第で大きく変わることですので、この機会に是非とも意識されてみてはいかがでしょうか。