パセリと聞いて、ご飯によく合うおかずという風にイメージされる方は少ないと思います。食事を彩る、薬味など、メインとは程遠くどちらかと言えば好んで食べる人が少ないイメージすらあるこの食材ですが、含まれる栄養素期待できる健康効果は一級品です。

そもそも緑黄色野菜の中でも1回に食べる量が少ない野菜となるため、健康効果には期待できないと思われている方が多いようですが、決してそんなことはありません。

今回はそんなパセリについて、知れば今後は必ず口にしたくなる情報をご紹介したいと思います。

パセリが持つ栄養素と健康効果とは?

パセリには、「βカロテン」や「ビタミンE」、「ビタミンC」といった抗酸化作用の強いビタミン類、「」、「カリウム」などのミネラル類、さらには「食物繊維」や「葉酸」など含まれる栄養素の数、量に関しては野菜の中でもトップクラスと言えるでしょう。

βカロテン

体内でビタミンAに変換され、目の神経伝達物質となり働きます。活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守るだけでなく、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きがあり、さらには免疫力を高める効果にも期待が持てます。

ビタミンE

ビタミンEはカロテンなどと同じく、強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立っていると考えられています。パセリに含まれるビタミンEの量はトップクラスです。

ビタミンC

ビタミンCはアスコルビン酸ともいわれ、骨や腱などの結合タンパク質であるコラーゲンの生成に必須の化合物です。ビタミンCが不足すると、コラーゲンが合成されないために、壊血病のリスクが高まります。

必須ミネラルの一つで微量ミネラルに分類され、赤血球のヘモグロビンの構成成分として全身に酸素を運搬する働きを持つ必要不可欠なミネラルです。

カリウム

カリウムには浮腫みの解消と高血圧の予防効果に期待が持てます。カリウムが不足することはあまり一般的ではないですが、長く下痢が続いている方や普段から激しい運動をされて汗をかく方は意識的に摂取する必要がある成分です。

食物繊維
腸内環境を整える働きがあり、腸内を整えることで免疫力を維持するなどの効果が期待できます。

葉酸
水溶性ビタミンでビタミンB群の一つであり、ビタミン₁₂と同様に赤血球の生合成を助ける働きがあります。ビタミンB₁₂同様「造血のビタミン」と呼ばれることもあり、我々の体に欠かすことの出来ない栄養素と言えるでしょう。神経管閉鎖障害のリスクを下げることが出来るなどして、厚生労働省からも積極的な摂取が呼びかけられています。

さいごに

今回は料理の引き立て役でもある「パセリ」についてご紹介しました。引き立て役とは言いましたが、パセリが持つ栄養素や健康効果はトップ中のトップであり、味が苦手というご意見もあるかとは思いますが、是非とも頑張ってお食べ頂きたい食材の中の一つです。