ダイエットや筋トレのイメージが強い鶏むね肉ですが、実はただカロリーが低いだけの食材ではなく、毎日でも食べたい健康食材であることを皆さんはご存知でしょうか?スーパーでは牛肉や豚肉、鶏もも肉などの他の食材に比べて比較的安価であり、あまり美味しいというイメージが少ないかもしれませんが、調理次第ではとても美味しく食べることができるのです。

前回は、鶏むね肉に含まれる栄養素やその健康効果について詳しくご紹介しましたが、今回はその続きと意外と知らない鶏むね肉の秘密についてご紹介したいと思います。

鶏むね肉に含まれる栄養素とは?

鶏むね肉は高たんぱく低脂質であり、ヘルシーな食材として有名ですが、健康面や美容面でも嬉しい栄養素が沢山含まれています。ここでは、鶏むね肉の栄養素と期待できる健康効果についてご紹介します。

ビタミンB₆を豊富に含む

鶏むね肉に含まれる栄養素は三大栄養素のたんぱく質や脂質だけではありません。五大栄養素にも数えられるビタミン・ミネラルの中でも「ビタミンB₆」が豊富に含まれます。

ビタミンB₆の主な働きとして、「補酵素」としてたんぱく質の代謝に大きく関わります。たんぱく質の代謝を助けることで免疫細胞や神経細胞を強化し、血液中の赤血球を作るなど、健康を維持する上では欠かすことの出来ない栄養素です。

また、ビタミンB₆が関わるのはたんぱく質の代謝だけではありません。炭水化物と脂質の代謝にも関わっており、適切なエネルギーの利用に大きく貢献しています。ビタミンB₆が不足すれば、肌荒れや吹き出物、口内炎などの肌トラブルはもちろん、貧血や胃腸の不調、手足のしびれなどにもつながってしまいます。

ビタミンの摂取で一番気を付けなければいけないのが過剰症ですが、ビタミンB₆は水溶性ビタミンであるため過剰に摂取しても使いきれない分は尿として体外に排出されるので安心してください。

鶏むね肉は皮のあり無しで大きくカロリーが変わる!

ダイエットにおいて鶏むね肉が注目を浴びる理由の一つに「低脂質でヘルシー」が挙げられるかと思いますが、それは鶏むね肉の皮を剥いだ状態のことを指しています。比較する食材にジューシーでやわらかな鶏もも肉がありますが、こちらは皮だけでなく身の部分にも脂質が含まれているのに対し、鶏むね肉は皮部分以外にほとんど脂質を含みません。皮付きと皮なしの鶏むね肉でカロリーにどれくらいの差があるかと言うと、皮を剥いだ場合は100gあたり116kcalなのに対して、皮付きの場合は100gあたり145kcalとなります。ちなみに皮付きのもも肉のカロリーは100gあたり204kcalです。

とは言え、脂身の多い牛肉や豚肉に比べれば低カロリーな食材であり、前回の記事でも説明したように鶏肉に含まれる脂質自体はバランスが良いとされているため、過剰に摂取したりその他の食事のバランス次第では絶対に控えるべきとは言えないでしょう。

ダイエット中でカロリーに気を付けておられる方や、脂質の量を気にされる方でなければ、そこまで神経質になる必要は無いかと思います。

さいごに

前回と今回の2回に渡って「鶏むね肉」が持つ健康上のメリットや栄養素について、詳しくご紹介してきました。ダイエットをする方もそうでない方も、たんぱく質を摂取することはメリットが非常に大きいことですし、意識して摂取しなければついつい量が不足してしまうものです。そん時にコスパも栄養素も申し分ない鶏むね肉をご活用いただければと思います。