ダイエットを行う上で、必ず問題になってくるのが「お酒」です。これまで数百人のお客様のダイエットを担当してきましたが、統計的に見ても普段からお酒を飲む習慣がある方と全く飲まない方では、ダイエット時に感じるストレスの違いは明白です。

しかし、ダイエット開始と同時に断酒をすることは、お酒好きの方にとっては死活問題、断酒によるストレスにより、リバウンドするリスクの方が怖かったりもします。

そのような経緯から、パーソナルトレーナーはお客様に対して「適度にお酒も楽しみつつダイエットしましょう」と声をかけるわけですが、ダイエット時におけるお酒の「適度な量」とは一体どのくらいなのでしょうか?

今回は、ダイエット中のお酒の量や種類について、元パーソナルトレーナーの私がご紹介します。

ポイントはカロリー

皆さんは、アルコールにもしっかりとカロリーがあることをご存知でしょうか?意外と勘違いされている方も多いのですが、たとえ「糖質ゼロ」の表記があったとしても、それがお酒である限りカロリーがゼロな訳ではありません。

三大栄養素に挙げられる、たんぱく質・脂質・糖質には、それぞれ1g当たり4kcal・9kcal・4kcalという風にカロリー(熱量)があるのですが、アルコールも1g当たり7kcalとしっかりカロリーが存在します。

また、注意したいのがアルコール度数です。アルコール度数4%のお酒と8%のお酒では、同じ量を飲んだとしてもカロリーが単純計算で2倍となってしまいます。

このカロリーをもとに、1日に摂取するアルコールの量を調整するのがベストと言えるでしょう。

ズバリ!ダイエット中の適量とは○○カロリー

前項でご紹介した通り、お酒に含まれるカロリーを考慮した上で1日に摂取するアルコールの量を設定する訳ですが、先ほどから申し上げている「適量」にはどうしても個人差が生じてしまうため、一概にこれだけと断定することは出来ません。

しかし、そこは元トレーナーですので、皆さんにはある程度の基準となるものをご紹介させて頂きます。

ダイエットを行う上で、食事から必要な栄養素を摂取することは最優先事項となります。ここでは夕食を例に考えますが、あくまでも目安であることをご了承ください。

  • しっかり食事を摂るなら缶ビール0~1本
    食事から必要な栄養素、カロリーが摂取出来ているため、敢えてアルコールから余分なカロリーを摂取する必要はないという考えです。缶ビール1杯のカロリーはおよそ140kcal~150kcalですので、どうしても飲みたい場合はそのカロリー分だけ何かを減らす必要があるでしょう。
  • おつまみ程度なら缶ビール2本
    皆さんは、「お酒で太るのではなく、つまみで太る」という話を聞いたことは無いでしょうか?これは、アルコールが体内に入ることで、通常であれば食事を分解するはずだった機能がストップし、アルコールを分解することに一生懸命になることが原因なのです。ほったらかしにされてしまった食事(ご飯やおかず、おつまみなど)は消化されないまま身体に残り、結果的に脂肪として蓄積されてしまいます。もちろんこちらもカロリーによるところが大きいため、食事とアルコールのカロリーを考慮して摂取する必要がありますね。

まとめ

今回は、ダイエット中におけるアルコールの摂取の仕方について、カロリーなどの基本情報を踏まえながら、ご紹介しました。

目安はあくまでも目安ですので、それを基にご自身で実際に実践してみて、自分だけのデータを集めることこそが一番かと思います。

少しでも参考になれば幸いです。