皆さんは「低気圧女子」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?低気圧が近づくことで頭痛やめまい、むくみなど、いわゆる気象病や天気痛が現れる女性のこと指し、このような症状で悩んでおられる方が実は相当数いらっしゃるようなのです。

どうやら低気圧に原因がありそうではありますが、気象病にはどのような特徴があり、どうすれば症状が改善するのか、詳しくご紹介したいと思います。

どうして女性に多いのか?

低気圧女子と名前が付く背景には、スイーツ女子やカープ女子といったポジティブなものがある訳ではなく、単に男性に比べて女性の方が同症状に悩まされている方が多いことが理由です。と言うのも、女性は男性に比べて筋肉量が少ないうえに薄着をすることが多く、冷え性な上に肩こりや首こりが多いという特徴があります。

また、女性特有のPMS(月経前症候群)では偏頭痛、イライラや不安感といった精神的な症状も多く、年齢を重ねれば更年期障害など様々な症状が現れます。こういった特有の症状が気圧や気温の変化で何倍もきつくなったり、時には治まったりしているのです。

症状を改善するカギは体温にあった!

「気圧が下がって天気が崩れるでしょう」「前日に比べて大きく気温が下がります」このような言葉を気象予報士の方がよく口にしているのを耳にしたことはないでしょうか?これらは気象の変化で症状が悪化する気象病の典型的な特徴であり、他にも「乾燥注意報が出るほど湿度が低くなる」などが挙げられます。

気象病はそう簡単に治せるものでもなく、人によって症状の度合いも様々です。ですが、上記のような気象情報は事前に知ることができるため、完治は難しくとも症状を限りなく軽減することは可能です。

1年の中で気象病の症状が重くなるのは身体が冷えやすい秋から冬にかけてとされていますが、この時期は出来るだけ毎晩お風呂に浸かると良いでしょう。ぬるめのお湯(40℃前後)に10~15分程浸かり、身体を温めてから就寝しましょう。

また、手首・足首・胸首の3つの首を冷やさないようにするのもポイントです。この3つの首は動脈が体表近くを通っているため、ここを冷やしてしまうと体温が低下しやすくなてしまいます。

おわりに

今回は「低気圧女子」に代表される気象病について、その特徴や改善方法についてご紹介しました。今回は女性目線でまとめさせていただきましたが、もちろん気象病の症状は男性にも見られます。

人によって症状の程度が違うため、きつく感じる人もいれば、あまり気にならないという人もいるでしょう。しかし、自身で簡単に解決できないときは出来るだけ早く最寄りのお医者さんに診てもらうことをおすすめします。