現在の日本は豊食大国とも呼ばれますが、本当にその通りだと感じます。

好きな時に好きなものが食べられ、家から一歩も出なくともご飯が届く時代です。

ですが、食べ物が溢れているからこその問題も年々高まりを見せています。その一つが「健康問題」ではないでしょうか?肥満や生活習慣病を代表に、食が原因で起こり得る疾患は健康ブーム、ダイエットブームである昨今でも確実に一定数を占めています。

その背景には、やはり「好きなものが好きな時に好きなだけ食べられる」という環境がそうさせるのだと私は思うのです。

しかし、このまま今の食生活を続ける訳にはいきません。いずれは食べ過ぎや飲み過ぎにより体調を崩し、健康診断では肥満と診断され、最悪の場合には大好きな食事が原因で重度の疾患を患うことだってあり得るからです。

そこで今回は、僭越ながら皆さんの食時や嗜好を分類し、タイプ別にワンポイントアドバイスをさせて頂ければと思います。是非とも参考にされてください。

炭水化物大好き!ご飯は1日3食食べる人のパターン

糖質は我々人間にとっての貴重なエネルギー源、車で言うところの「ガソリン」になります。しかっり摂って頂いて問題ない栄養素ではありますが、摂り過ぎは逆に身体に毒だということを覚えておいてください。

車に例えて話しますが、家から車で5分のところにあるコンビニに車で行く時、仮にガソリンが後2メータしかない時どうしますか?多くの方は、コンビニまでの距離ならなんら問題ないだろうと感じることでしょう。

では、これから車で長距離のドライブに出掛けるとします。目的地まで200kmあったとして、ガソリンの残りが1メーターの時、先ずはガソリンを入れようと思いませんか?

これを人間の身体に置き換えて説明すると、仮に長距離ドライブの状況を起床直後に置き換えたとします。この場合、朝起きてから夜寝るまでに仕事や作業をしたりと身体を動かしたりエネルギーを使うことが多いですよね?

逆にコンビニまで行くパターンは夕食時に置き換えることが出来ます。夕食の後にトレーニングやスポーツなどで激しく動かれる場合や夜勤の方を除けば、多くの場合、お風呂に入って歯磨きをして寝るだけですよね?そのような状況でお腹いっぱいガソリン(炭水化物)を摂取することはあまり好ましいとは言えません。日中の明るい時間帯にしっかり炭水化物を摂って、夜は気持ち控えることが望ましいでしょう。

ご飯よりも甘いもの!スイーツ大好きな人のパターン

ご飯もケーキも同じ炭水化物ではありますが、含まれる糖質の種類が少し違ってきます。

ご飯に含まれる糖質が「デンプン」なのに対し、ケーキやお菓子、ジュースなどに含まれる多くの糖質の種類が「砂糖」になるのです。糖質は決して悪いものではありませんが、こちらも量に注意しないとメリットよりもデメリットが先行する形となってしまいます。

砂糖は比較的他の糖質の種類に比べてエネルギーとして使われるスピードが速く、すぐに吸収されるという特徴があります。

つまり、摂取したら素早くエネルギーを使わないといけないのですが、なかなか食べた後にすぐ運動できる方は少ないのではないかと思います。

そんな時、「食べる時間帯」に気を付けると言いでしょう。吸収されるスピードが速い砂糖ですが、1日の中で出来るだけ早い時間帯、つまり日中に食べることで摂取したエネルギーを効率よく使うことが可能になります。先ほどの車の話に戻りますが、夕食の後のデザートとして食べたくなる気持ちは分かりますが、それだと近所のコンビニに行くだけなのに溢れるほどのガソリンを補給するのと同じことになってしまいます。

さいごに

今回は2つのパターン別に「糖質」との付き合い方についてご紹介させて頂きました。

どちらのパターンでも共通して言えることは、「食べたら動く」が基本となっていることです。

正しい量と正しいタイミングで食べれば、仮にダイエット中であっても食べれないものはありません。正しい知識をより多く身に着けて、健康的な食事を心がけて下さいね。